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英明コラム 3月第1週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 3月第1週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》03月 第1週

 
27日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の反落。主要株価3指数は週間でも揃ってほぼ3%安。年初来最大の下げを記録した。NYダウは週間で約3%下落し昨年9月以来の最大の下げ。下落は4週連続、ここ約10カ月で最長。S&P500は週間で2.7%安。NASDAQ総合は週間で3.3%安。それぞれ2.7%、3.3%下落した。1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇。前月の5.3%から伸びが加速。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も前年比4.7%上昇。前月の4.6%から加速した。
 
日経平均株価は29円安の27423円と反落。米利上げ局面が長引くとの見方が広がり売りもの優勢。ただ1ドル136円台の円安・ドル高傾向などを支えに日経平均の下値は限定的で小幅ながら上昇に転じる場面もあった。東証プライムの売買代金は2兆2906億円。ファナック、オリンパスが上昇。アドテスト、エムスリーが下落。
 
28日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。NYダウは前週に1000ドルあまり下落。S&P500は12月以来の3週続落。短期的に売られすぎとみた押し目買いが入った。朝方に昨年11月以来の高水準に上昇した長期金利が下げに転じたのも株の買い安心感につながった。
 
日経平均株価は21円高の2万7445円と反発。米長期金利の上昇一服を受け、グロース(成長)株が買われた。ただ買い一巡後は伸び悩み。一時マイナスに転じた場面もあった。TOPIXは3日続伸。東証プライムの売買代金は3兆3819億円。MSCI日本株指数パッシブ売買インパクトで膨らんだ。ファストリ、ゆうちょ銀が上昇。任天堂、日本製鉄が下落。
 
1日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅反落。依然としてFRBの高金利政策が長期化するかどうかを見極めたいとのムード。月間でS&P500は2.61%、NYダウは4.19%、NASDAQ総合は1.11%下落。金利先物市場では3月FOMCで利上げ幅0.5%に拡大する可能性は23%。政策金利は9月までに5.4%でピークアウトする見多し。
 
日経平均株価は70円高の27516円と続伸。終値で27500円を上回るのは2月20日以来。東証プライムの売買代金は2兆7883億円。コマツ、三菱商が上昇。郵船、サイバーが下落。
 
2日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。ISM製造業指数を受けて債券利回りが上昇。軟調な展開となった。テスラは投資家向けイベントを控え1.43%下落。ノババックスは25.92%下落。ISM製造業総合指数(NMI)は47.7。拡大と縮小の分岐点となる50を4カ月連続で下回った。1月の47.4からほぼ横ばい。市場予想は48.0だった。
 
日経平均株価は20円安の27498銭と反落。米金利の上昇やハイテク株安を嫌気した格好。プラスの場面もあり方好感のない展開。東証プライムの売買代金は2兆6817億円。富士通、ファーストリテが上昇。ニコン、野村が下落。
 
3日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。アトランタ地区連銀のボスティック総裁が利上げについて「0.25%ポイント幅を支持する」とコメント。国債利回りが一時の高水準から低下したことを好感。セールスフォースが11.50%急伸。20年8月以来の大幅な上昇率を記録。週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2000件減の19万件。申請件数は7週連続で20万人を割り込んだ。市場予想は19万5000件だった。
 
日経平均株価は428円高の27927円と大幅反発。前日の米株高を受け、朝方から幅広い銘柄に買いが先行。ユニクロの2月の国内既存店売上高が好調だったファストリが買われ、日経平均を約100円押し上げた。東証プライムの売買代金は3兆2500億円。オークマ、神戸鋼が上昇。大塚、NECが下落。
 
(2) 欧米動向
 
2月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値はEU)基準で前年比9.3%上昇。
1月の9.2%上昇から加速し、市場予想(9.0%上昇)を上回った。
「米国主導の利回り上昇から、欧州主導の利回り上昇へのバトンタッチが起きている」という声もある。
一方で「金利の上昇をある程度許容して大崩れを回避できるのであれば世界市場の安心材料」との指摘もある。
 
(3)新興国動向
 
中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を大幅に上回り、景気の先行き懸念が後退。
上海などアジアの主要な株式相場が上昇。
先週は東京市場でも日本製鉄や安川電など中国関連株に買いが入った。
 
【展望】
 
【3月】(5勝5敗:勝率50%:7位)《後半高》
戻りはただちに売り直せ。月末小高い。
 
6日(月) 米製造業受注、エネルギー関連の国際会議「CERAウィーク」(ヒューストン→10日)
7日(火) 米消費者信用残高、パウエル議長議会証言、中国貿易収支、株安の日L、変化日
8日(水) 景気ウオッチャー調査、米AD雇用レポート、JOLT求人件数、貿易収支、パウエル議長議会証言、野球WBC開幕(米国など→21日) 株高の日L
9日(木) 日銀金融政策決定会合(→10日)、マネーストック、10−12月期GDP2次速報値、都心オフィス空室率、米予算教書、中国消費者生産者物価、株安の日L
10日(金)メジャーSQ、黒田日銀総裁会見、家計調査、国内企業物価指数、東京ミッドタウン八重洲開業、米雇用統計、財政収支、株安の日L
12日(日)米夏時間入り
13日(月)法人企業景気予測調査、マスクは個人の判断に方針変更、株安の日、変化日
14日(火)米消費者物価
15日(水)米小売売上高、生産者物価、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、NAHB住宅価格、国際貿易委員会(対中追加関税による影響報告書、中国各種経済指標、株高の日、3月最強の日
16日(木)貿易収支、機械受注、首都圏マンション販売、米輸出入物価、住宅着工件数、NY連銀ビジネスリーダーズサーベイ、フィラデルフィア連銀製造業景況感、ECB理事会、3月最弱の日
17日(金)第三次産業活動指数、米クァドラプル・ウィッチング、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、FTSE日本指数指半期リバランス発表
18日(土)東急・相鉄が新横浜駅開業、オフピーク定期券導入
20日(月)日銀副総裁就任予定、上げの特異日、FTSE半期リバランス実施
21日(火)春分の日で休場、米FOMC(→22日)、中古住宅販売、独ZEW景況感、
22日(水)パウエルFRB議長会見、フィギアスケート世界選手権(さいたまス─パーアリーナ→26日)、バンコク国際モーターショー、株高の日L
23日(木)熊本空港新ターミナル開業、EU首脳会議(ブリュッセル→24日)、変化日
24日(金)消費者物価、米耐久財受注
26日(日)欧州が夏時間入り
27日(月)企業向けサービス価格指数、文化庁京都へ移転、パスポート更新の電子化開始、独IFO景況感、3月最弱の日
28日(火)米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格指数
29日(水)3月権利付き最終日、米中古住宅販売仮契約、株安の日L
30日(木)プロ野球開幕、米GDP確定値、変化日
31日(金)東京都区部消費者物価、失業率、鉱工業生産、商業動態統計、米個人所得、中国各種PMI、株安の日


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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