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神経質な展開か |
今週は軟調となった。
米国で新型コロナウイルスの感染者数が大幅に増加したことから、米国株の戻りが一服。国内でも東京で感染者数が増加傾向となったことで売りに押される地合いが続いた。
特に後場に入って売られる場面が多かったことも、先行き警戒感を強めた。後半にかけては原油価格の急伸を材料に買いが入る場面もあったが、弱い地合いが続く中、高くなるところでは戻り売りに押された。
日経平均は週間では約1569円の下落となり、週足では院線を形成した。
来週は神経質な展開か。
日々発表される新型コロナウイルスの感染被害状況に神経質となる状況は大きくは変わらないだろう。
来週は7日にも政府の緊急経済対策が発表される見込み。「所得が減少した世帯に30万円の現金給付」との報道も出ているが、きめ細かな内容となっていなければ市場から失望されかねない。また、日銀のETF買いの金額が1200億円へ減額されていることも関心を集めている。4月に入り金額が減少されたことがポイントであり、「年度末で株価を維持したら力を抜いたのか」(アナリスト)と日銀の姿勢をいぶかる声も上がっている。当面、日銀ETF買いの金額は注目されそうだ。
一方、今週は中国の経済指標に安心感のあるものが出てきたほか、原油価格が大きく持ち直すなど好材料も出てきており、これらは一定の下支えになると考える。
国内では2月締め企業の決算発表が多く出てくる。決算自体の見栄えは悪いだろうが株価も相当調整しており、いったん悪材料出尽くしとなる銘柄が多く出てくる可能性はある。
個別企業に焦点が当たることで、感染関連のネガティブなニュースにも、やや鈍感になると思われる。今週の日本株が弱かった分、一定の反動も見込まれることから、下げ基調にはいったんブレーキがかかると予想する。
■テクニカル・ポイント(3日現在)
20479.97 ボリンジャー:+1σ(25日)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20199.48 ボリンジャー:-1σ(26週)
20176.78 均衡表転換線(週足)
19315.23 均衡表基準線(日足)
18932.05 25日移動平均線
18769.23 ボリンジャー:-1σ(13週)
18515.96 6日移動平均線
18380.76 均衡表転換線(日足)
18066.45 ボリンジャー:-2σ(26週)
17820.19 ★日経平均株価3日終値
17384.14 ボリンジャー:-1σ(25日)
16552.83 新値三本足陰転値
16083.63 ボリンジャー:-2σ(13週)
15933.42 ボリンジャー:-3σ(26週)
15836.22 ボリンジャー:-2σ(25日)
14288.31 ボリンジャー:-3σ(25日)
13398.03 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は陰線を引き、上値と下値はともに3日連続で切り下がり、下落圧力の再燃を示唆した。終値は、3月19日のコロナ暴落最安値から3月25日の直近高値までの半値押しに相当する17961.29円を下回った。TOPIXが5日と25日線のデッドクロスを示現したこともあり、来週は売り圧力が再び強まろう。
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