会員情報作成
ログイン
相場概況(前引け)
117円高と続伸 米ハイテク株高が支え
東京株式(前引け)=117円高と続伸 米ハイテク株高が支え

11日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比117円00銭(0.30%)高の3万9155円16銭だった。
 
きょう前場は様子見ムードが強いなか、直近買われた銘柄に利益確定の動きが顕在化しており、日経平均が上昇はしているものの上値の重い展開を強いられている。前日に3万9000円台を回復したが、売買代金は盛り上がりを欠いており、きょうは外国為替市場でドル高・円安が進んでいることなどを追い風に一時300円近い上昇をみせたものの、その後は伸び悩んだ。FOMCや日銀の金融政策決定会合を前に積極的に買いポジションを高める動きはみられない。
 
前日の米株式市場でナスダック総合株価指数と主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそろって最高値を更新したのを支えに半導体関連の一角が買われた。週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合を控えて様子見ムードも広がりやすく、前引けにかけては上げ幅を縮小する展開となった。
 
日経平均は10時前に300円近く上昇する場面があった。14日の株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ海外短期筋の思惑的な買いが入りやすく、株価指数先物主導で日経平均は上げ幅を広げた。日米の金融政策を決める重要イベントを前に積極的な売買を見送る投資家も多く、薄商いのなかで短期筋の売買が強まる場面では相場は振れやすかった。
 
東エレクやアドテストといった主力の半導体関連のほかには、金利上昇が追い風になりやすいとされる東京海上など保険株が買われた。食料品や小売の一角も上昇した。
 
日経平均は75日移動平均線が位置する3万9018円水準を上回って推移している。このまま、75日移動平均線を上回って取引を終了すると5月27日以来となる。プライム市場の売買代金は目に見えて細っているが、「閑散に売り無し」の格言通りのじり高基調だ。決して上を意識した強い地合いというわけではないが、5月20日につけた戻り高値の3万9437円16銭を上回ってくると売買代金が増加する可能性もある。さすがに前場は上げ幅を縮小したことから、後場にこの水準を試すのは難しそうだが、商い閑散の今週は、戻り高値クリアに注目したい。



 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは5.78ポイント(0.21%)高の2788.27だった。JPXプライム150指数は続伸で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7437億円だった。東証プライム市場の売買代金が今年最低を記録した前日の前引け時点(1兆6345億円)をやや上回った。売買高は6億5465万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は747、値下がりは815、横ばいは84だった。
 
業種別では、石油・石炭製品、海運業、保険業、鉱業、電気・ガス業などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、陸運業、空運業、その他製品、情報・通信業などが下落した。
 
個別銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に、古河電工、住友電工、フジクラと電線大手が上昇したほか、資源価格上昇を受けて、ENEOSホールディングス、出光興産も上昇。中外薬、テルモ、リクルート、オリンパスが上昇した。このほか、太陽誘電、荏原製作所、三菱重、清水建設が買われた。
 
 一方、米FDA諮問委員会で、米イーライリリーが開発したアルツハイマ―型認知症治療薬「ドナネマブ」を承認するように全会一致で勧告と伝わっており、競合薬の登場に警戒感が先行しエーザイが売られた。NTTデータ、コナミG、レーザーテクが下落した。このほか、三菱電機、三井化学、シャープ、村田製作所がさえない。
 

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv