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英明コラム 2月第4週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 2月第4週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》02月 第4週


20日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは反発。S&P500とNASDAQは続落。週間ではS&Pが0.3%安、NYダウが0.1%安、NASDAQ総合は0.6%高。コンファレンス・ボード(CB)景気先行指数は前月比0.3%低下。12月は0.8%低下。
 
日経平均株価は18円高の27531円と高値引けで小幅反発。TOPIXは一時2000ポイントを超えた場面もあった。目立った取引材料がないなか日本株は方向感のない展開。「どちらかと言えばグロース売りバリュー株買いの動き」という声もある。
東証プライムの売買代金は2兆2925億円。鉄、レーザーテックが上昇。東エレ、ファーストリテが下落。後場の値幅は28円。49円→42円→28円とだんだん狭まってきた。日中値幅は105円と2021年12月24日以来の狭さ。
 
21日(火):
週明けのNY株式市場はプレジデンツデーで休場。日経平均株価は58円安の243円と小幅反落。NY市場が休場で手掛かりが乏しく持ち高調整の売りがやや優勢。
 
ただ日経平均は小幅ながら上げに転じる場面もあった。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は2兆2796億円。ホンダ、三菱商が上昇。ファーストリテ、三菱UFJが下落。10年国債利回りは0.500%(前日0.500%)。一時0.505%まで上昇した場面もあった。
 
22日(水):
3連休明けのNY株式市場で主要3指数は揃って2%超の下落。いずれも昨年12月15日以来の大幅な下落率となった。「総合購買担当者景気指数(PMI)が上昇しFRBの利上げ長期化懸念は背景」との解釈。S&P500とNASDAQ総合は3日続落。NYダウは今年の上昇分を全て消した。
 
日経平均株価は368円安の27104円と続落。前日の米株式市場で主要株式指数が大幅安となった流れを受け売り物優勢の展開。下落幅は一時400円を超えた場面があった。東証プライムの売買代金は2兆8131億円。郵船、第一三共が上昇。ファストリ、東エレが下落。
 
24日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。値動きの荒い展開の中、主要株価3指数がプラス圏で取引を終えた。S&P500は5日ぶりに反発。半導体大手エヌビディアの好決算などが支援材料。同社の第1四半期(2─4月)売上高見通しはAIを使った自動応答ソフトなどAI技術強化を背景に市場予想を上回った。ブロードコム、クアルコムなど他の半導体株も上昇。SOX(フィラデルフィア半導体指数)は3%超上昇。
 
日経平均株価は349円高の27453円と反発。植田和男氏の衆院での所信聴取と質疑を受け日銀の現在の金融緩和策が当面続くとの見方が拡大。前場中ごろから一段高となり上昇幅は一時300円を超えた。東証プライムの売買代金は3兆0340億円。郵船、オークマが上昇。住友鉱、東レが下落。
 
 
(2) 欧米動向
 
S&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2。
8カ月ぶりの高水準で市場予想の47.5を上回った。1月の確定値は46.8だった。
2月のサービス業PMIは50.5と1月の46.8から上昇。2月の製造業PMIは47.8と1月の46.9から上昇。金利先物市場は米金利が7月に5.36%でピークを迎え年末時点で5.18%になるという見方。
 
(3)新興国動向
 
週末の中国株式市場は下落。
米中間の緊張が投資家心理を冷やしたとの解釈。
 米政府高官の「米国が台湾軍の訓練を支援する軍要員を増やす方針」との発言を受けた格好。また  中国政府は日常経済における人工知能(AI)の活用を引き続き推進する方針を表明。市場の関心は月1日に発表される2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)。
ゼロコロナ政策解除で経済活動が活発化する中、一定の改善が見られるとの見通し。
 
【展望】
 
スケジュールを見てみると・・・。
 
【2月】(5勝5敗、勝率50%:7位) 《反発》
月初めから戻り売り。突っ込みは利食いして、小幅稼ぎの時。
 
24日(金)1月消費者物価、全国百貨店売上高、米個人所得、新築住宅販売 株安の日L
26日(日)自民党大会
27日(月)日銀正副総裁への質疑、米耐久財受注、中古住宅販売仮契約、台湾休場(→28日)
28日(火)鉱工業生産、商業動態統計、米FHFA住宅価格、S&P住宅価格、CB消費者信頼感、MSCI日本株指数パッシブ売買インパクト
 
【3月】(5勝5敗:勝率50%:7位)《後半高》
戻りはただちに売り直せ。月末小高い。
 
1日(水) 株主総会資料の電子提供制度開始、ISM製造業景況感、中国各種PMI
      株高の日L、変化日
2日(木) 法人企業統計、マネタリーベース、消費動向調査、ユーロ圏失業率
3日(金) 東京都区部消費者物価、失業率、米ISM非製造業景況感
5日(日) 東京マラソン2023、中国全人代大会
6日(月) 米製造業受注、エネルギー関連の国際会議「CERAウィーク」
(ヒューストン→10日)
7日(火) 米消費者信用残高、中国貿易収支、株安の日L、変化日
8日(水) 景気ウオッチャー調査、米AD雇用レポート、JOLT求人件数、貿易収支、野球WBC開幕(米国など→21日) 株高の日L
9日(木) 日銀金融政策決定会合(→10日)、マネーストック、10−12月期GDP2次速報値、株安の日L
10日(金)メジャーSQ、黒田日銀総裁会見、家計調査、国内企業物価指数、東京ミッドタウン八重洲開業、米雇用統計、財政収支、株安の日L
12日(日)米夏時間入り
13日(月)法人企業景気予測調査、マスクは個人の判断に方針変更、株安の日、変化日
14日(火)米消費者物価
15日(水)米小売売上高、生産者物価、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、NAHB住宅価格、国際貿易委員会(対中追加関税による影響報告書、中国各種経済指標、株高の日、3月最強の日
16日(木)貿易収支、機械受注、首都圏マンション販売、米輸出入物価、住宅着工件数、NY連銀ビジネスリーダーズサーベイ、フィラデルフィア連銀製造業景況感、ECB理事会、3月最弱の日
17日(金)第三次産業活動指数、米クァドラプル・ウィッチング、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、FTSE日本指数指半期リバランス発表
18日(土)東急・相鉄が新横浜駅開業、オフピーク定期券導入
20日(月)日銀副総裁就任予定、上げの特異日、FTSE半期リバランス実施
21日(火)春分の日で休場、米FOMC(→22日)、中古住宅販売、独ZEW景況感、
22日(水)パウエルFRB議長会見、フィギアスケート世界選手権(さいたまス―パーアリーナ→26日)、バンコク国際モーターショー、株高の日L
23日(木)熊本空港新ターミナル開業、EU首脳会議(ブリュッセル→24日)、変化日
24日(金)消費者物価、米耐久財受注
26日(日)欧州が夏時間入り
27日(月)企業向けサービス価格指数、文化庁京都へ移転、パスポート更新の電子化開始、独IFO景況感、3月最弱の日
28日(火)米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格指数
29日(水)3月権利付き最終日、米中古住宅販売仮契約、株安の日L
30日(木)プロ野球開幕、米GDP確定値、変化日
31日(金)東京都区部消費者物価、失業率、鉱工業生産、商業動態統計、米個人所得、中国各種PMI、株安の日


(兜町カタリスト 櫻井英明)

 

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