会員情報作成
ログイン
NY株/欧州株概況
3日続伸415ドル高、物価統計鈍化を好感
【市況】3日続伸415ドル高、物価統計鈍化を好感

3月31日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比415ドル12セント(1.3%)高の3万3274ドル15セントで終えた。ダウ平均は月間では2カ月ぶりに上昇し、上げ幅は617ドル(1.9%)となった。

朝方発表された2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比0.3%上昇だった。エネルギーと食品を除いたコア指数も0.3%上昇し、いずれも伸びが1月から鈍化した。コアの伸びは市場予想(0.4%上昇)を小幅に下回った。インフレ圧力が依然強いながらも鈍化していることが改めて示され、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために進めている利上げのペースを緩めることへの期待がやや拡大。株価を支援した。

米金融大手は、FRBが賃金インフレに絡んで特に注目している「住宅を除くコアサービス」の前月比の伸びが、昨年7月以来の弱い伸びだったと指摘。この点が「FRBにとって最も明るい材料」だったとの見方を示した。

市場では「週末、月末、四半期末が重なり、機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入ったようだ。インフレ鈍化への期待に加え、引き続き金融システム不安が落ち着いていることも買い安心感につながった」との声が聞かれた。

ホームセンターのホーム・デポ、建機のキャタピラー、小売りのウォルマートなど、景気敏感株や消費関連株が買われた。米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株も上昇した。

ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比208.436ポイント(1.7%)高の1万2221.907で終えた。6カ月半ぶり高値。交流サイトのメタプラットフォームズが高い。中国当局が「国家安全法」などに基づき調査に着手したと伝わった半導体のマイクロン・テクノロジーは4%安で終えた。ナスダック指数は3月月間では6.7%上昇した。


 

【シカゴ日本株先物概況】

3月31日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比265円高の2万8205円で引けた。NYダウは米物価統計の鈍化を好感し、3日続伸した。インフレ懸念が後退したことから米株式相場が上昇し、日経平均先物にも買いが及んだ。


シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
28205 ( +115 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
28270 ( +180 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 

31日のFTSE100種総合株価指数は小幅に5日続伸した。前日に比べ11.31ポイント(0.15%)高の7631.74で取引を終えた。31日発表の2022年10〜12月期の英国内総生産(GDP)改定値が前期比0.1%増と、速報値の横ばいから上方修正された。高インフレによる経済への悪影響が限られたとの見方から、英国の経済成長に対する懸念が和らいだ。

消費者サービスや資本財など景気敏感セクターが買われた。半面、時価総額の大きいエネルギー株や銀行株に利益確定目的の売りが出て、上値は限られた。

個別では、金融大手M&Gが3.9%高で上昇率トップ。教育・メディア大手ピアソンが3.5%高、保険大手ビーズリーが2.1%高で続いた。半面、たばこ大手インペリアル・ブランズは2.3%安、投資会社メルローズ・インダストリーズは1.5%安、通信大手エアテル・アフリカは1.3%安だった。




■ドイツ・フランクフルト株価指数

31日のドイツ株価指数(DAX)は5日続伸した。前日に比べ106.44ポイント(0.69%)高の1万5628.84と、連日で9日以来約3週間ぶりの高値で終えた。ユーロ圏の物価指標を受けインフレへの過度な懸念が和らいだ。エネルギーインフレが大幅に緩和しており、企業業績の圧迫が和らぐとの見方が市場心理を押し上げた。ドイツ長期金利の低下も好感され、化学株や自動車株、ハイテク株など幅広い銘柄に買いが入った。
 
 
個別では、スポーツ用品大手アディダスが5.0%高と急伸。通販大手ザランドは2.2%高、医療サービス大手フレゼニウス・メディカルケアも1.8%高と買われた。
 





■フランス・パリ株価指数

CAC40種指数は0.81%高(同4.38%高)だった。
金融システムに対する不安が和らぎ、小売りや金融サービスなどを中心に買いが入った。



 

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv