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毎日コラム
5Gが実現するライフスタイル

2020年以降の更なる情報通信社会の実現に向けて、次世代の情報技術である5Gに関連した銘柄に大きな注目が集まっています。
日本では2020年春から本格的な商用サービスが開始される予定です。
 
5G(第5世代移動通信システム)とは、現在使われている通信システムである4G LTE/LTE-Advancedを、より高速・大容量化させた次世代の無線通信システム規格です。
 
5Gの特徴は、大容量・低遅延・超多数同時接続の3つ。
大容量化がワイヤレス機器の通信速度をさらに速くするだけでなく、低遅延という優れた特質によって通信のリアルタイム性が劇的に上がりますし、接続できる端末の数が4G時代とは比較にならないほど多くなります。
 
5Gは私たちにどのようなライフスタイルを実現してくれるのでしょうか。
5Gの実用化が期待されている分野としては、自動運転技術、IoT、VR・AR技術、ドローンなどが挙げられています。
 
■自動運転技術
5Gによる高信頼・低遅延通信によって、車載センサーや車の車間通信・路車間通信の安定度が飛躍的に増すことにより、完全自動運転の実現が期待されています。
遠隔監視・操作対応、マップ処理、走行映像データ処理など、瞬時の状況判断をするために高速での大容量のデータ処理が求められるが、これらを送受信できるようになります。
 
5Gとクルマの通信機能を活用することで、車両周辺の交通状況や天候などの情報をリアルタイムで確認できるようになります。
 
コネクテッドカーでは、交通事故が発生した際に車両に搭載されているセンサーが異常を検知し、カーナビなどに使われているGPSと連動して車両の位置情報を自動で警察や消防に通報する緊急通報システム。
また、クルマの盗難時、車両に搭載されているセンサーがドアのこじ開けなどを検知して持ち主のスマートフォンに通知するとともに、盗難車の位置情報を警備会社に通報する盗難車両追跡システム、ドライバーの走行速度やブレーキの回数、加減速の勢いなど細かなデータを基に保険料を個別に設定するテレマティクス保険などのサービスが可能となります。
 
 
■IoT分野
情報通信量が多い高性能センサーを大量接続することによって、商品の在庫管理から発送に至るまでを完全自動で行う無人倉庫の実現などが期待されています。
 
大きな工場ではセンサーなどの装置、生産設備・ロボットなど膨大な「モノ」が作動しているので、これまでは「モノ」すべてをネットワークで同時接続させ、なおかつリアルタイムでデータを収集することは困難でした。しかし、5Gによってその課題も解決できるようになるでしょう。
 

■VR・AR技術
5Gによる高速・大容量・低遅延通信を生かすことによって様々な表現が可能となる。
医療においては遠隔手術の実現、スポーツ・音楽産業においてはライブ配信への応用など、医療からエンタメ産業に至るまで、様々な分野での応用が期待されています。
 
医療分野では、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)に患者のMRIデータやバイタルデータを写し出しながら診療することが可能になるかもしれません。
今後、オリンピックはじめスポーツ関連では、会場でフィールド内の選手をスキャンすると、スキャンした選手の最近の成績などがすぐに分かったり、また、遠くのスタジアムに足を運ばずともスポーツ選手の活躍を間近で見ているかのように観戦できたりと、新たな体験が可能になるでしょう。
 
 
■ドローン
5Gによる大容量・低遅延通信によって、コントロール可能となるドローンの台数が増え、操縦範囲が広がることから、ドローンを使った無人宅配の実現が期待されています。
 
ドローンを活用した離島や山間部への荷物配送、被災状況の確認などの分野で実証実験が進んでいます。「空の産業革命」「有人地帯での目視外飛行」。都市部など人がいるエリアでのドローンの自律飛行を実現し、都市物流や警備などに活用するでしょう。
 

世界の自動車メーカーやIT企業が開発にしのぎを削る自動運転など、新たな巨大市場を縁の下で支えています。このほか、動画配信、遠隔医療やエンターテインメント、建設など産業界の極めて広い範囲にわたって多大な進歩をもたらし、これまでにないサービスを創出する可能性を内包しています。

爆発的な広がりが期待される5Gでは、当然ながら関連銘柄も幅広く、株式市場では、中心的なテーマのひとつとなっています。
なかでも、5Gの通信インフラ構築および通信サービスやIoT機器・装置関連、5Gを活用した新ビジネスを展開する企業などに注目が集まるでしょう。

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