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毎日コラム
櫻井英明の株式辞典【こ行】

 
【こ行】
 
■コーラブル債【こーらぶるさい】
一般的には債券の発行体が特定の日に繰上償還する権利を有している代わりに、同期間の債券よりも利率が高くなっている債券のこと。
金利デリバティブを活用した債券の一種。
日経平均連動コーラブル債というのもある。
債券でありながら元本保証ではない。
利払日直前などの参照日(マドがあいていると言う)に日経平均株価が所定のコール水準以上に達している場合には、額面金額で期限前償還が行われる。
ただ日経平均株価が所定のコール水準を上回らずに債権の償還を迎えた場合には、日経平均株価の水準に応じた金額が償還される(聞こえはいいが元本は毀損する)。
この水準での発行側と購入側のバトルがない訳ではない。
 
 
 
■好感【こうかん】
ある出来事に対して、市場の反応を表現する言葉。
しかし「誰が」好感したのかは説明されない不思議な言葉。
 
 
 
■小型株【こがたかぶ】
大型株・中型株に含まれない銘柄をいう。
時価総額の約10%をカバーしているとされる。
 
 
 
■今年の高安値【ことしのたかやすね】
通常株式市場で用いられるのは「年初来高安値」。
1月から3月末までは「昨年来高安値」。
ところが、2011年には「今年になってからの高値」という表現が登場した。
しかしどこをみても「今年になってからの高値銘柄数」という集計は見当たらない。
昨年末ではつじつまが合わないことが多いから「今年になってから」になったのか。
あるいはこの昨年来と年初来の整合性を最初から取るために「今年になってから」になったのか。
いずれにしても使い勝手の良い方が優先されるのだろう、
しかし長年残ってきたものにはそれなりの理由があることは最近あまり考慮されない状況。
 
 
 
■個別物色【こべつぶっしょく】
全体相場の方向感がない展開の中で特に連関性がなく動いた銘柄を解釈する時に使う言葉。
さらに言えば、個別銘柄の上昇下落の説明がつかない時に多用される。
市場も「個別物色」とされると妙に納得するから不思議な言葉。
すべての相場展開は解釈が可能と錯覚しがちな市場関係者特有の言い回し。
 
 
 
■雇用統計【こようとうけい】
米労働省が毎月発表する統計。
株式市場に限らず為替や債券の関係者が異常に気にする数値。
発表スケジュールだけは皆詳しいが、発表後に省みられることは、他の経済指標同様に少ない。
「通過することが重要」な指標の一つ。
また翌月などに容易に過去の数値が変更されることも特色。
味噌は「軍人を除く」という条件と「非農業者」という限定。
雇用の調整弁には「軍人」があるということを再認識させられる数値。
 
 
 
■ゴールデンクロス【ごーるでんくろす】
株価や指数などの短期移動平均線が長期移動平均を上抜くこと。
例えば5日線が25日線を、25日線が75日線を上に抜けること。
マーケットではこれが株価上昇のサインとされる。
ただゴールデンクロスが発生したからといって必ずしも株価が上昇する訳ではない。
あまりに有名な法則なので、ゴールデンクロスを狙って買う向きもあり、ゴールデンクロスで目標達成ということもあるからである。
とはいえ、その昔はゴールデンクロスを金科玉条のように、さも大事そうに語る証券マンもたくさん居た。
ある大手投信の運用部長氏などそれしか知らないのではないかと思わせるほどゴールデンクロス信奉者であった。
そういう人に限って顧客収支や運用成績はあまり良くなかった記憶がある。
 
 
 
■誤発注【ごはっちゅう】
ウリカイ間違い、指値違い、銘柄相違など本来の注文とは違った注文を発注すること。
ヒトが行うことでありミスはつき物。
従って投資家もディーラーもトレーダーも誰もが犯す可能性がある。
最近はコンピューターでさえ誤発注を行うように成長してきている。
たとえ誤発注であっても、その日のうちに益出しで転売できれば、誤発注とならないケースもあろうか。
不思議なのは最近の誤発注は売りばかり目立つこと。
買いの誤発注というのは滅多に聞かない。
 
 

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