【市況一覧】
日経平均株価
50,376.53 -905.30 11/14
TOPIX
3,359.81 -21.91 11/14
マザーズ
708.54 -12.95 11/14
NYダウ平均
47,457.22 -797.60 11/14
ナスダック総合
22,870.36 -536.10 11/14


11月15日 マーケットコメント


     

    13日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、15時現在は前日比744ドル57セント安の4万7510ドル25セントで推移している。800ドル超安となる場面もある。連日で最高値を更新した後で、利益確定の売りが出ている。利下げ観測も後退し、人工知能(AI)銘柄を中心に売りが広がっている。

     

    今週、複数のFRB高官から12月の政策金利引き下げに否定的な発言が相次ぎ、市場で利下げ期待が低下した。巨額の人工知能(AI)投資に対する懸念も根強く、IT大手を中心に幅広い銘柄で売りが膨らんだ。ダウ平均は前日まで4営業日の上げ幅が1300ドルを超えており、利益確定の売りも出やすかった。

     政府機関の一部閉鎖が終了し、米雇用統計など経済指標の発表が近く再開される見通し。市場関係者からは「直近の民間データを踏まえると雇用は失速していないとみられ、FRB高官の利下げに対する慎重姿勢につながっている」(日系証券)との見方が聞かれた。

     

    13日は高値警戒感が意識されるなか、材料出尽くし感からの売りが広がった。足元で割高感が高まっていた銘柄に利益を確定する売りが出やすく、AI関連銘柄の下げが相場を押し下げている。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが一時5%安となるなど下げが目立つ。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトといったハイテク大手も売られている。

     

    政府機関の業務が通常に戻っても、これまで集計が中断していた経済指標の発表の遅れや精度の低下を巡る懸念がくすぶっている。10月の米消費者物価指数(CPI)は発表が見送られる可能性があるなど経済の実体を把握するのが難しい環境は続くとみられ、投資家心理の重荷となっている。

     

    米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後退も株売りにつながっている。ボストン連銀のコリンズ総裁が12日夕の講演で「しばらくの間、政策金利を据え置くのが適切になりそうだ」と語った。クリーブランド連銀のハマック総裁は13日、インフレ抑制のために、政策金利を「やや抑制的な水準に維持する必要がある」と話した。

     

    ダウ平均の構成銘柄では、ウォルト・ディズニーが大幅安となっている。13日に発表した2025年7〜9月期決算で売上高が市場予想に届かなかった。キャタピラーやJPモルガン・チェースも安い。一方、シスコシステムズが買われている。前日夕発表の25年8〜10月期決算が市場予想を上回り、通期の業績見通しを引き上げた。

     

    ナスダック総合株価指数は3日続落している。下落率は一時2.5%に達した。テスラやアルファベットが売られている。AI関連銘柄とされるパランティア・テクノロジーズやオラクル、ブロードコムなども大幅安となっている。




     

    【シカゴ日本株先物概況】


     

    シカゴ日経225先物 (円建て)

    50095 ( -1205 )

     

    シカゴ日経225先物 (ドル建て) 50150 ( -1150 )

     

    ( )は大阪取引所終値比







    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
     

    13日の英FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比103.74ポイント(1.04%)安の9807.68で終えた。半期決算を公表した投資会社3iグループの株価が17%安と急落し、指数を下押しした。

     

    13日発表された2025年7〜9月期の英実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想より弱い内容だと受け止められたのも、投資家心理の重荷となった。英石油大手BPを含め、13日が配当の権利落ち日だった一部銘柄の下げも響いた。一方、金相場の高止まりを背景に、鉱業株には買いが優勢だった。

     

    FTSEの構成銘柄では、投資先企業で収益が鈍化するとの懸念が売り材料となったプライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループが17.42%安と急落し、保険大手アビバが6.15%安、流通大手セインズベリーも4.17%安と売られた。一方、産金大手エンデバー・マイニングは5.85%高、医療機器のコンバテックは5.07%高、産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズは3.55%高となった。
     



    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
     

    13日のドイツ株価指数(DAX)は4営業日ぶりに反落し、前日比339.84ポイント(1.39%)安の2万4041.62で終えた。

     

    13日の米市場で主要な株価指数が下げ幅を広げると、ドイツを含む欧州株にも売りが増えた。電力のエーオンといった公益株のほか化粧品メーカーのバイヤスドルフ、スポーツ用品大手アディダスといった消費関連の銘柄が下げた。他方、2025年7〜9月期の業績が市場予想を上回った医薬・化学大手の独メルクの上昇が目立った。

     

    個別では、2025年9月期決算とあわせて公表した26年9月期の1株利益見通しが物足りないと受け止められた総合電機大手シーメンスが9.35%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーが5.87%安、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズが3.35%安と下げを主導。半面、医薬大手メルクは4.97%高、製薬大手バイエルは3.01%高、ミュンヘン再保険は1.46%高で取引を終えた。


    ■フランス・パリ株価指数

    欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40も4営業日ぶりに反落し、前日比0.10%安で終えた。

11月13日 マーケットコメント

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