【市況一覧】
日経平均株価
44,900.30 +349.45 10/02
TOPIX
3,091.94 -2.80 10/02
マザーズ
711.99 -8.07 10/02
NYダウ平均
46,441.10 +43.21 10/02
ナスダック総合
22,755.16 +95.15 10/02




     
    2日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比125円11銭高の4万4675円96銭だった。
    きょう前場は値がさ半導体株が全体を支える展開だった。前日の米国株市場では9月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比で減少し、米利下げ観測が高まったことを受けてNYダウなど主要指数が上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇したとあって、半導体関連株を中心に買いが流入し相場を押し上げた。
     
    日経平均は朝方に一時570円程度まで上げ幅を拡大。4万5000円台に乗せる場面があった。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が軒並み買われた。米市場で製薬株が買われたことで、第一三共など医薬品株の上昇も目立った。
    買い一巡後は戻り売りに押されたもののプラス圏は維持した。
    一方でTOPIX、グロース市場250指数はマイナス圏で着地している。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の約22%にとどまった。
     
    米連邦政府の予算失効による政府機関の一部閉鎖の長期化などへの警戒が投資家心理の重荷となった。市場では「政府機関の閉鎖が長引き、FRBが重視する雇用や物価統計の発表が遅れ、政策判断に影響を及ぼしかねない点に注意が必要だ。
     
    後場の日経平均株価は、買い戻し優勢の流れが継続する可能性があるとの見方が意識されよう。為替の動向、米国の雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた警戒感、需給バランスの変化も意識される。特に、円がやや強含む動きとなれば輸出関連株に抑制圧力も想定され、値がさ株の一段高には慎重な姿勢が出る可能性もあろう。前場の買いが一巡した後は、上値では戻り売り圧力も警戒されよう。さらに、後場寄付き直後の先物動向や出来高動向が方向性を左右するとの見方が意識されよう。
     
     
    東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けは22.42ポイント(0.72%)安の3072.32だった。JPXプライム150指数も続落した。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆6928億円、売買高は12億3875万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は362。値下がりは1207、横ばいは47だった。
     
     
    業種別では、医薬品がプラス圏で推移し、非鉄金属や精密機器も堅調。一方で、電気・ガス業、サービス業、建設業、輸送用機器、小売業など複数セクターがマイナス圏での推移となっており、景気敏感株に売りが出る展開となっている。
     
    個別ではソフトバンクグループ(SBG)が高く、ディスコや東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングス、レーザーテックが値上がり。キオクシアホールディングスが値を飛ばした。アステラス製薬、第一三共、中外薬、KOKUSAI ELECTRICが大幅高。サンリオ、JX金属、TDK、HOYA、住友鉱、SMCは堅調だった。
     
    半面、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループが安く、三菱重工業、フジクラも値下がり。東京電力ホールディングスは大幅安だった。コナミグループ、ソニーグループ、リクルートHD、テルモ、バンナムHD、京セラ、KDDI、ダイキン、ファナック、ファーストリテイリング、任天堂、トレンドマイクロ、エムスリー、ベイカレント、塩野義などが下落した。

     


     
    東証スタンダード市場は、東京株式市場は米国の金利低下を背景に半導体や人工知能(AI)関連の銘柄の一角に買いが入った。ただ、全体的には国内機関投資家による益出しの売りなどに押される展開。
    スタンダード市場は売り優勢の展開だった。
    値上がり銘柄数580、値下がり銘柄数758と、値下がりが優勢だった。
     
     個別では夢みつけ隊、テクニスコがストップ高。ユニカフェ、IKホールディングス、AIストーム、上村工業、ERIホールディングスなど16銘柄は年初来高値を更新。栗林商船、大和自動車交通、ANAPホールディングス、日本アジア投資、メタプラネットが買われた。
     
     一方、福留ハム、鈴茂器工、太洋物産が年初来安値を更新。オプトエレクトロニクス、fonfun、トレードワークス、助川電気工業、大盛工業が売られた。
     


     
    東証グロース市場は日経平均株価が反発する中、相場をけん引している生成AI(人工知能)関連銘柄が少ない新興株の動きは鈍かった。
    東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前日比7.89ポイント(1.10%)安の712.17だった。
    グロース市場ではトライアルやフリーは下落した。一方、GENDAやジーエヌアイは上昇した。値上がり銘柄数232、値下がり銘柄数314と、値下がりが優勢だった。
     
     個別では光フードサービス、技術承継機構、パワーソリューションズ、日本ナレッジ、STGなど6銘柄が年初来高値を更新。夢展望、PRISM BioLab、Waqoo、リンカーズ、アディッシュが買われた。
     
     一方、SAAFホールディングス、Chordia Therapeutics、インテグループ、Heartseed、LOIVEなど16銘柄が年初来安値を更新。GMO TECHホールディングス、マイクロ波化学、ビジュアル・プロセッシング・ジャパン、Smile Holdings、和心が売られた。
     

    【寄り付き概況】
     
    2日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比185円18銭高の4万4736円03銭。
     
    前日の米株式市場で主要株価3指数はそろって上昇し、NYダウは連日で最高値を更新した。米連邦政府の予算が失効し、政府機関の一部が閉鎖されたものの、短期間で状況は打開に向かうとの期待感もあって投資家のリスク選好姿勢が続いた。また、9月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比で減少となったことを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内2回の利下げシナリオが改めて意識され、全体相場をサポートした。ADP全米雇用リポートの公表を受けて外国為替市場では一時1ドル=146円台半ばまでドル安・円高に振れたが、足もとでは147円ちょうど近辺まで戻している。これらを背景に、東京市場では主力株を中心に買い戻しが優勢となっている。
     
    東証株価指数(TOPIX)は小幅に上げている。

    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)や東エレク、中外薬が上昇している。一方、テルモやコナミG、ソニーGが下落している。
     


     


    2日の東京株式市場は反発後、もみ合い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、4万4400円-4万4900円を想定、(1日終値4万4550円85銭)
    米国株は上昇。ダウ平均は43ドル高の46441ドルで取引を終えた。
    現地1日の米国株式は、一部政府機関閉鎖の影響は限定的で4日続伸した。きのう1日の日経平均株価は、米国での一部政府機関閉鎖による混乱を先取りする格好で下落していただけに、買い戻す動きが先行しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円前後(1日は147円11-12銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円86-90銭)とやや円高方向にある。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比285円高の4万4540円だった。

    【好材料銘柄】 


    ■メタプラネット <3350> 

    今期営業を88%上方修正・最高益予想を上乗せ。


    ■地盤ネットホールディングス <6072> 

    テスホールディングス <5074> 子会社のテス・エンジニアリングと蓄電池事業で業務提携。


    ■メガチップス <6875> 

    シティインデックスイレブンスが1日付で大量保有報告書を提出。シティインデックスイレブンスと共同保有者のメガチップス株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超えたことが判明した。


    ■アルゴグラフィックス <7595> 

    株主優待制度を新設。年2回実施。3月末時点で100株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、保有株数100株以上200株未満で1000円分のQUOカード、200株以上で保有株数に応じて3000~1万円分のカタログギフトを贈呈する。また、9月末時点で100株以上を保有する株主に、オリジナルの壁掛けカレンダー1部を贈呈する。



     


    【主な経済指標・スケジュール】

    2(木)
    【国内】
    9月マネタリーベース(8:50)
    9月消費動向調査(14:00)
    10年国債入札
    《決算発表》
    キユーピー、クスリのアオキ、ダイセキ、霞ヶ関キャ、平和堂、オンワードHD、アヲハタ、放電精密、ダイセキソリュ、北恵、イーサポート、KTK

    【海外】
    米8月製造業新規受注(23:00)

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     
    1日のNYダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比43ドル21セント高の4万6441ドル10セントで終え、連日で最高値を更新した。労働市場の減速を示す経済指標の発表を受けて米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げをするとの見方が広がり、株への買いを支えた。
     
    米連邦政府は1日、政府機関の一部閉鎖に追い込まれた。2025会計年度(24年10月~25年9月)末を迎えたが、財政資金を確保するつなぎ予算案が与野党の対立で議会通過できず、9月30日深夜に予算切れとなった。これを受け、9月の米雇用統計など重要な経済指標の発表が延期され、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の不透明感が高まるとの警戒感が広がった。ただ、日系証券筋は「市場では与野党の交渉が短期で妥結するとの期待感もある」と指摘した。
     
     米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した9月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比3万2000人減と、市場予想(ロイター通信調べ)の5万人増を下回った。米サプライ管理協会(ISM)が発表した9月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.1と、市場予想(49.0=ロイター通信調べ)を上回った。発表後、相場の動きは限定的だった。

    米政府機関が一部閉鎖される影響で、3日に発表を予定されていた9月の雇用統計の発表が遅れるとみられる。「FRBの次回の会合での政策判断にADPのリポートが大きな影響を及ぼす可能性がある」との見方があった。

    ダウ平均の構成銘柄ではないが、製薬のファイザーが連日で大幅高となった。前日にトランプ米大統領が米国内の薬価引き下げで合意したと発表。同社は米国の投資計画を公表し、当面は輸入関税の対象外となる。同業他社とも同様の合意が見込めるとの思惑が広がっている。製薬会社をめぐって関税の影響などへの懸念が薄れ、ダウ平均の構成銘柄ではメルクやアムジェンが大幅に上昇して指数を押し上げた。

    ダウ平均は下げる場面もあった。米国では10月から始まる新しい会計年度の予算をまかなう「つなぎ予算」が成立せず、米連邦政府予算が1日に失効した。これに伴い、政府機関の一部が閉鎖した。米議会予算局(CBO)の試算では、政府職員のおよそ75万人が一時帰休となり、1日あたり約4億ドルの報酬の支払いが止まるという。

    政府閉鎖が長期化すれば、個人消費や経済活動に響きかねないほか、主要な経済指標の一部の発表が遅れると意識されている。市場では「米株に対するセンチメントに悪影響を及ぼす」との見方があった。

    ダウ平均の個別銘柄では、前日夕に発表した2025年6〜8月期決算が市場予想に反して増収となったナイキが買われた。ビザやIBM、キャタピラーも高い。一方、ホーム・デポやJPモルガン・チェース、シャーウィン・ウィリアムズは下げた。

     
    ナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比95.148ポイント(0.41%)高の2万2755.157(速報値)で終えた。マイクロン・テクノロジーやアプライドマテリアルズ(AMAT)など半導体関連株の一角の上昇も目立った。インテルが7%高だった。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)をファウンドリー(半導体受託生産)の顧客に加える初期段階の協議をしていると米メディアのセマフォーが伝え、好感された。

    S&P500種株価指数も4日続伸した。前日比22.74ポイント(0.33%)高の6711.20で終え、9月22日以来となる最高値を更新した。
     
     

    【シカゴ日本株先物概況】
    1日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前日比30円安の4万4825円で終えた。同日は米株式相場が堅調に推移したものの、日経平均株価が約3週ぶり安値をつけており、シカゴ市場の日経平均先物には売りがやや優勢となった。
     
     
    シカゴ日経225先物 (円建て)
    44825 ( +285 )
     
    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    44915 ( +375 )
     
    ( )は大阪取引所終値比






    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数


    1日の英FTSE100種総合株価指数は4日続伸した。終値は前日比96.00ポイント(1.02%)高の9446.43と連日で最高値を更新した。英アストラゼネカが前日比11%高と急伸するなど製薬を中心にヘルスケア関連の銘柄が買われ、指数を押し上げた。


    製薬株の上昇は9月30日にトランプ米大統領が米国内での薬価引き下げに向けて米製薬大手ファイザーと合意したと発表したことがきっかけとなった。消費者が医薬品をメーカーから直接購入できるサイトを設けるとの発表も踏まえ、米国での薬価や、医薬品を対象とした関税について先行き不安が和らいだ。
    米民間雇用サービス会社ADPが1日発表した9月の全米雇用リポートが市場予想より弱い内容で、米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げへの期待が高まったことも株式への買いを支えた。
     
    ヘルスケア関連のほか、不動産投資信託(REIT)や石油、公益株が上げた。他方、英スーパー大手テスコなど小売りや、ユニリーバといった日用品の関連銘柄の一部に売りが出た。

    FTSEの構成銘柄では、製薬大手アストラゼネカが11.21%高と急伸し、小売り大手JDスポーツ・ファッションが6.82%高、製薬大手GSKが6.16%高で続いた。一方、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループは3.76%安、流通大手テスコは3.55%安、飲料大手コカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング・カンパニーは3.14%安と下げた。



    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
     
    1日のドイツ株価指数(DAX)は4日続伸した。終値は前日比232.90ポイント(0.97%)高の2万4113.62と8月26日以来、約1カ月ぶりの高値となった。

    ヘルスケア関連の上昇は前日にトランプ米大統領が、米国内での薬価引き下げに向けて米ファイザーと合意したと発表したことがきっかけとなった。消費者が医薬品をメーカーから直接購入できるサイトを設けるとの発表もあり、製薬株を取り巻く不安が和らいだ。

    個別では、医薬大手メルクが10.05%高、製薬大手バイエルが4.99%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.76%高と相場をけん引。半面、防衛大手ラインメタルは1.69%安、不動産検索サイト大手スカウト24は1.03%安、商用車大手ダイムラー・トラックは0.54%安となった。




    ■フランス・パリ株価指数

    欧州株式市場で、欧州主要600社の株価指数であるストックス600は上昇した。終値は564.62と3月上旬につけた最高値を7カ月ぶりに更新した。フランスの株価指数CAC40は4日続伸。終値は前日比0.89%高の7966.95と8月22日以来の高値となった。


     

10月01日 マーケットコメント


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