【市況一覧】
日経平均株価
43,837.67 +378.38 09/10
TOPIX
3,140.97 +18.85 09/10
マザーズ
772.16 +0.83 09/10
NYダウ平均
45,711.34 +196.39 09/10
ナスダック総合
21,879.49 +80.79 09/10


09月10日 マーケットコメント






     
     
     
     
     
     
     
    Market Data
    -------------------------
    【日経平均】
    43459円29銭(▲184円52銭=0.42%)
    -------------------------
    【TOPIX】
    3122.12(▲16.08=0.51%)
    -------------------------
    【グロース250】
    771.33(▲3.04=0.39%)
    -------------------------
    【プライム売買高】19億7977万株(△3184万株)
    -------------------------
    【売買代金】4兆7643億円(△2653億円)
    -------------------------
    【値上がり銘柄数】616(前日:1258)
    【値下がり銘柄数】952(前日:289)
    -------------------------
    【新高値銘柄数】356(前日:337)
    【新安値銘柄数】1(前日:0)
    -------------------------
    【25日騰落レシオ】134.36(前日:132.36)
    -------------------------
     
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は4日ぶり反落、朝高後に値を消す展開
     2.一時500円超の上昇で4万4000円大台にのせる場面も
     3.アドテストは売買代金断トツで上昇、全体相場支える
     4.空売りの買い戻し一巡後は円高横目に日経平均が軟化
     5.値下がり銘柄数は後場に増加、全体の約6割を占める
     
     
    前日の米国市場では、利下げ期待が相場を支えるなかで主要株価指数は上昇。なかでもナスダック指数が最高値を更新した流れから、東京株式市場でも半導体など指数インパクトの大きい値がさ株が買われるなかで、日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。ただ、4万4000円台乗せで過熱感が警戒され、いったんは達成感からの利食いが入りやすかったとみられる。
     
    ただ、後場に入り下落に転じるところまでの下げは想定していなかっただろう。
    週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることもあり、トレンドが大きく出る局面ではヘッジ対応の動きが強まりやすい。朝方はヘッジ対応の買いが先行したが、その後軟化するのも速かったため、先物主導でリバランスの動きに向かわせた格好だろう。4万3500円辺りでの底堅さをみせてくるようだと、再動意の展開が意識されよう。
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
     
    47455.70  ボリンジャー:+3σ(26週)
    46118.29  ボリンジャー:+3σ(13週)
    45003.47  ボリンジャー:+3σ(25日)
    44616.96  ボリンジャー:+2σ(26週)
    44515.74  ボリンジャー:+2σ(13週)
    44189.61  ボリンジャー:+2σ(25日)
     
    43459.29  ★日経平均株価9日終値
     
    43375.74  ボリンジャー:+1σ(25日)
    43010.45  均衡表転換線(日足)
    42913.18  ボリンジャー:+1σ(13週)
    42825.25  6日移動平均線
    42561.88  25日移動平均線
    42018.13  均衡表基準線(日足)
    41938.89  新値三本足陰転値
    41778.23  ボリンジャー:+1σ(26週)
    41748.02  ボリンジャー:-1σ(25日)
     
     
    史上最高値となる44185.73円まで上ヒゲを伸ばした後はほぼ安値引け。9月1日安値から本日高値まで2350.56円高と短期的に急騰した後の反動安となった。ローソク足はやや長い上ヒゲを出して「陰の大引け坊主」に似た形状を描き、上値での売り圧力の強まりを窺わせた。ただ、5日や25日の移動平均線は株価下方で上向きをキープして短期上昇トレンド継続を示唆。25日線との上方乖離率は本日高値でも3.82%と買われ過ぎラインの5%に届かず、上値余地を窺わせている。
     
     
     

    【大引け概況】

    9日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比184円52銭安の4万3459円29銭だった。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:32 容量:18.50M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

    過去のマーケット動画はこちら
     
    きょうの東京株式市場は荒れ模様の展開となり、朝方は日経平均が500円高超に買われるなど、大きく水準を切り上げ4万4000円台に乗せる場面があった。値がさの半導体関連銘柄のアドテストが上場来高値を更新し、日経平均を大きく押し上げる場面があった。
    しかし、その後は値を消し、後場に入るとマイナス圏に沈んだ。外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことなども嫌気され、日経平均は結局180円あまり値を下げ、ほぼ安値引けとなっている。
    石破茂首相の退陣表明を受けて次期政権への期待感から買いが続いていたが、空売り筋による買い戻しが一巡すると上値が重くなり、今度は利食い急ぎの地合いに変わった。
    半導体関連の一角が買われ不動産や陸運などの内需株も高かった一方、非鉄や鉄鋼など市況関連に売りがかさみ全体を押し下げた。
    個別でみても値下がり銘柄数が後場に入り増加し、全体の6割近い銘柄が下落した。
     
    日経平均は前日までの3営業日続伸で1700円あまり上昇し、終値ベースでの最高値(4万3714円)をうかがう水準とあって、さらなる上値追いは続かなかった。9日は米雇用統計の年次改定が発表される。雇用者数が下方修正されればFRBの利下げが進みやすくなるとの見方から、外国為替市場で円相場が1ドル=146円台後半と前日夕比で円高・ドル安が進行したことも利益確定売りを促した。
     
    市場では、今後の展開について「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後もFRBが段階的に利下げを進めるとの見方や、自民党総裁選の候補者の公約で国内経済の成長期待が高まるなど、日米両面の買い材料が重なれば、終値で最高値を更新する可能性がある」との声があった。
     
    日経平均が一気に4万4000円の大台を捉えかえって買い一服感が出始めている。PER18倍近い水準に割安感はなく今後は企業業績をにらみながらの相場展開となってこよう。米国の利下げが0.5%なら4万4500円もありそうだが、短期的な過熱感もあるところで順張り的な買いはなかなか出来にくくなる。一方、自社株買いで需給は依然として良好なため深押しもなさそうだ。
     


    東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落した。終値は16.08ポイント(0.51%)安の3122.12だった。JPXプライム150指数も4営業日ぶりに反落した。
     
    東証プライムの売買代金は概算で4兆7643億円、売買高は19億7977万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は952。値上がりは616、横ばいは50だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが下落。パルプ・紙、倉庫・運輸関連業、不動産業などが上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、フジクラがいずれも商いをこなしながらも値を下げたほか、サンリオも下値を探った。古河電気工業が下落、ファーストリテイリング、テルモ、KDDI、武田薬品工業も安く、三井金属の下げが目立つ。学情が急落、ユニオンツール、大阪チタニウムテクノロジーズ、東洋エンジニアリングなども大幅安となった。
     
     半面、売買代金で群を抜いたアドバンテストが大幅高で上場来高値を更新したほか、東京エレクトロンも頑強な値動き。IHIが物色人気を集め、ソニーグループ、日立製作所もしっかり。SHIFTが買われた。住友不などの不動産株が上げた。ニーズウェル、芝浦メカトロニクスが急伸をみせ、トレジャー・ファクトリー、アイ・アールジャパンホールディングス、イチネンホールディングスなども大きく水準を切り上げた。トクヤマも人気を博した。




     


     
    東証スタンダード市場は、東京市場全般と連動して高く始まったが、徐々に利益確定売りに押される展開となったことで、スタンダード市場にも売りが先行してマイナス転落した。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高は6億3973万株。値上がり銘柄数540、
    値下がり銘柄数884と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではジェイ・イー・ティ、岡本硝子、セイファートがストップ高。セントラル総合開発は一時ストップ高と値を飛ばした。カネコ種苗、大本組、錢高組、日本ドライケミカル、フジ日本など121銘柄は年初来高値を更新。エス・サイエンス、水道機工、アクシージア、ダントーホールディングス、大盛工業が買われた。
     
    一方、マーチャント・バンカーズが年初来安値を更新。ReYuu Japan、フォーサイド、誠建設工業、メタプラネット、イー・ロジットが売られた。
     


     
    東証グロース市場は、朝方は日経平均株価に連れ高する形で上昇したが、グロース250指数は年初来高値圏での推移が続いており、上値では利益確定売りに押された。
     
    市場では「足元では個人投資家の買い意欲は旺盛で中小型株の商いが増えているものの、東証プライムの大型株に関心が集まりやすく、グロース250指数は当面、上値の重い展開になりそうだ」との声が聞かれた。
     
    東証グロース市場250指数は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比3.04ポイント(0.39%)安の771.33だった。グロース250、グロースCoreはともに反落。
    グロース市場ではトライアルやタイミー、GENDAが下落した。一方、フリーやデータセク、技術承継機構は上昇した。
    値上がり銘柄数221、値下がり銘柄数349と、値下がりが優勢だった。
     
    個別では夢展望、Institution for a Global Society、コンヴァノがストップ高。ジンジブ、キャスターは一時ストップ高と値を飛ばした。ランディックス、LAホールディングス、技術承継機構、GA technologies、ラキールなど22銘柄は年初来高値を更新。イメージ情報開発、アディッシュ、ASJ、ビジネスコーチ、リスキルが買われた。
     
     一方、GENDAが年初来安値を更新。トラース・オン・プロダクト、ビーマップ、窪田製薬ホールディングス、Def consulting、ジィ・シィ企画が売られた。
     


     
    9日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比88円99銭(0.20%)高の4万3732円80銭だった
     
    きょう前場は引き続きリスク選好の流れのなかスタートし、日経平均株価は一時500円以上の上昇をみせ4万4000円台に乗せる場面があったが、その後は上げ幅を縮小した。
    一部のハイテク値がさ株が日経平均を押し上げる格好で、全体的には利益確定売りが目立つ地合いとなっている。今週発表される米生産者物価指数(PPI)や米消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑が目先ポジション調整の売りを誘導した形だ。値上がり銘柄数は全体の53%にとどまった。
     
    8日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が約1カ月ぶりに最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)が16〜17日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの見方が支えとなった。
    値がさの半導体関連など主力株に買いが先行した。次期政権と政策を巡る思惑から、海外短期筋による株価指数先物への買いも膨らんだ。もっとも、買い一巡後は利益確定売りで急速に伸び悩んだ。
     
    7日の石破茂首相の辞任表明を受け、次期政権が財政拡張的な政策をとるとの見方が広がっている。防衛費増額の思惑から、三菱重や川重などの防衛関連株は連日で上昇した。
     
    日経平均は10時すぎから急速に伸び悩み、上げ幅を40円程度まで縮小した。足元の一方的な株高で過熱感が強まっており、4万4000円を上回った後は利益確定目的の売りが優勢になった。国内政治を巡り、市場では「財政拡張は長期金利の上昇を促すため、株式市場にとって一方的な好材料とは捉えにくく、中長期目線の投資家は買いを急いでいない」との指摘もあった。
     
    後場の日経平均株価は、引き続き底堅い展開が期待される。前場までの続伸基調に加え、米国株高や円安の流れが引き続き支えとなり得る。今後の焦点は、今週発表予定の国内外経済指標および日銀の金融政策に関する動向である。特に消費者物価指数や生産者物価指数、FOMCの見通しなどが相場の方向性に影響を及ぼす可能性がある。
    一方、売り方の買い戻し圧力や政局を巡る政策期待などは、下支え要因として機能しており、中立的でありながら一定の堅調さが期待できるだろう。
     
     

     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは1.89ポイント(0.06%)高の3140.09だった。一時3162.33と、取引時間中の最高値を更新した。JPXプライム150指数は続伸で前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆3793億円、売買高は10億1401万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は865。値下がりは672、横ばいは81だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、電気機器、その他製品、空運業などが上昇。非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが下落した。
     
    個別では売買代金で断トツとなったアドバンテストが大幅高で上場来高値を更新した。また、東京エレクトロンが堅調、IHIも物色人気を集めた。日立製作所が買い優勢、キオクシアホールディングスも高い。芝浦メカトロニクスが値上がり率トップに買われたほか、ニーズウェル、トレジャー・ファクトリー、イチネンホールディングスなども値を飛ばした。
     
    半面、フジクラが冴えず、ソフトバンクグループ(SBG)も売りに押された。サンリオも軟調。ファーストリテイリング、TDKが値を下げ、睡眠障害薬の治験結果発表を発表した武田薬品工業は利益確定売りが優勢となった。学情が急落、シチズン時計、キヤノン、大阪チタニウムテクノロジーズなども大幅安となった。

     


     
    東証スタンダード市場は日本の政局変化を期待した前日からの買いが継続した。ただ、買い一巡後は利食い売りが出て、上げ幅を縮小した。
    スタンダードTOP20は小幅続伸。出来高は3億5918万株。
    値上がり銘柄数689、値下がり銘柄数649と、値上がりが優勢だった。
     
     個別ではジェイ・イー・ティがストップ高。岡本硝子は一時ストップ高と値を飛ばした。大本組、錢高組、フジ日本、林兼産業、大戸屋ホールディングスなど103銘柄は年初来高値を更新。エス・サイエンス、Abalance、水道機工、ダントーホールディングス、アクシージアが買われた。
     
     一方、マーチャント・バンカーズが年初来安値を更新。誠建設工業、フォーサイド、ムラキ、イー・ロジット、ピクセルカンパニーズが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は日経平均株価が上昇するなか、新興株市場でも投資家心理の改善を映した買いが優勢だった。ただ、グロース250指数は年初来高値圏で推移しているとあって上値では利益確定売りに押され、小幅ながら下落に転じる場面があった。
     
    東証グロース市場250指数は小幅に続伸した。前引けは前日比0.10ポイント(0.01%)高の774.47だった。グロース市場ではデータセクやフリーが上昇した。一方で、トライアルやタイミーが下落した。
    グロース250は小幅高。グロースCoreは小反落。値上がり銘柄数279、値下がり銘柄数271と、売り買いが拮抗した。
     
    個別ではジンジブ、Institution for a Global Societyが一時ストップ高と値を飛ばした。ランディックス、LAホールディングス、技術承継機構、GA technologies、ラキールなど21銘柄は年初来高値を更新。夢展望、ASJ、データセクション、ビーブレイクシステムズ、Smile Holdingsが買われた。
     
     一方、GENDAが年初来安値を更新。窪田製薬ホールディングス、Def consulting、ジェリービーンズグループ、ココナラ、キャンバスが売られた。
     

    【寄り付き概況】
     
    9日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比263円74銭高の4万3907円55銭。その後上げ幅は400円を超え、取引時間中として初めて4万4000円台に乗せた。
     
    前日に日経平均は取引時間中に過去最高値を上回って推移する場面があったものの、その後は上げ幅を縮小し大引けでは届かなかった。
    しかし、きょうは終値での最高値更新が期待される状況にある。前日の欧米株市場が総じて高く、米国ではナスダック総合株価指数が最高値を更新したほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上値追いを続けており、東京株式市場でも半導体関連などに追い風が意識されやすい。やや円高方向の外国為替市場を横目に、半導体を中心とするハイテクセクターの値動きがカギを握りそうだ。
     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸で始まった。

    個別では、ファストリが上昇している。東エレクやフジクラも買われ、ソニーGやコナミG、任天堂も高い。一方、ソフトバンクグループ(SBG)は下落している。KDDIや日東電、豊田通商や三菱商も安い。

     


    9日の東京株式市場は、買い先行後も堅調展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、4万3500円-4万4100円を想定。(8日終値4万3643円81銭)
    米国株は上昇。ダウ平均は114ドル高の45514ドルで取引を終えた。
     
    現地8日の米国株高を受け、きのう8日の強地合いが継続するとみられ、日経平均株価は心理的なフシ目の4万4000円を超える場面も想定される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(8日は147円52-53銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=173円台の半ば(同173円08-12銭)とやや円安方向にある。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比310円高の4万3970円だった。
     

    【好材料銘柄】  

    ■SHIFT <3697> 
    日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表。10月1日からSHIFTを新規採用する一方、シチズン時計 <7762> を除外する。

    ■アクシージア <4936> 
    前期経常を61%上方修正。

    ■コンヴァノ <6574> 
    新たに総額200億円のビットコインを購入することを決定。また、東証が9日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。

    ■京都きもの友禅ホールディングス <7615> 
    アトス・キャピタルが8日付で大量保有報告書を提出。アトスキャピタルの京都友禅HD株式保有比率は9.08%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
     
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    9(火)
    【国内】
    8月マネーストック(8:50)
    8月工作機械受注(15:00)
    《決算発表》
    三井ハイテ、スバル興、Bガレージ、ベステラ、ナ・デックス、アスカネット、B&P、ReYuuJpn、アールエイジ、トラースOP、トミタ電機

    【海外】
    アップル、イベント開催
    米3年国債入札
    《米決算発表》
    シノプシス
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    8日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前週末比114ドル09セント(0.25%)高の4万5514ドル95セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が来週にも利下げをするとの観測が投資家心理を支え、ハイテク株や消費関連株の一角に買いが入った。半面、週内発表の物価統計を見極めたいとの雰囲気が強かった。ダウ平均は下げる場面もあった。


    11日に公表される8月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率は、上振れが見込まれている。ロイター通信によると、前年同月比で2.9%上昇と、前月(2.7%上昇)から加速。トランプ関税が物価高再燃を招くとの警戒感がくすぶる中、内容を見極めたいとの思惑から積極的な取引は手控えられた。

    市場では雇用情勢の失速を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による今月半ばの金融政策会合での利下げ再開が確実視されている。利下げが景気浮揚につながるとの期待感が相場を下支えした。


    ニューヨーク連銀が8日に発表した8月の消費者調査で、現在職を失った場合に3カ月以内に再就職できると予想する割合が44.9%と前月の50.7%から低下した。8月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回った後で、改めて労働市場の悪化が意識された。


    労働市場の減速を背景にFRBが16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの観測が根強い。利下げ幅を0.5%にするとの予想も市場の一部で浮上している。利下げが米経済を支えるとの見方が株買いを後押しした。米債券市場で長期金利が一時5カ月ぶりの低水準を付けた。金利低下で株式の相対的な割高感が薄れた面もあった。


    ダウ平均は下げる場面があった。10日に8月の米卸売物価指数(PPI)、11日に8月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。FRBの利下げ見通しを探る上で投資家の注目度が高く、内容を見極めたいと様子見の雰囲気があった。


    ダウ平均の構成銘柄では、IBMやウォルマート、ユナイテッドヘルス・グループが上昇した。アマゾン・ドット・コムやウォルト・ディズニーも買われた。半面、ベライゾン・コミュニケーションズやアムジェン、スリーエム(3M)が下落した。


    ナスダック総合株価指数は反発した。前週末比98.311ポイント(0.45%)高の2万1798.699で終え、8月13日以来の最高値更新となった。半導体のブロードコムやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが上昇した。



     

    【シカゴ日本株先物概況】

     
    8日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前週末比1080円高の4万3970円で終えた。この日は石破茂首相の辞任表明をきっかけに日経平均株価が最高値を上回る場面があったほか、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に米株式相場も上昇しており、シカゴ市場の日経平均先物には買いが活発となった。
     
     
    シカゴ日経225先物 (円建て)
    43970 ( +310 )

    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    43975 ( +315 )
     
    ( )は大阪取引所終値比








    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
     
    8日の英FTSE100種総合株価指数はk小幅に反発し、前週末比13.23ポイント(0.14%)高の9221.44で終えた。米景気の不透明感が意識される一方、米国で利下げが進むとの観測が投資家心理を支えた。
     
    英スタンダードチャータードなど銀行株や、航空機エンジン大手の英ロールス・ロイス・ホールディングスを含む資本財の関連銘柄に買いが優勢だった。原油先物相場の下落一服を支えに、石油株が上昇した。半面、製薬をはじめヘルスケア関連、公益株が下げた。
     
    FTSEの構成銘柄では、流通大手マークス&スペンサーが2.89%高、産金大手フレスニロが2.83%高、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルが2.43%高と上伸。他方、保険大手フェニックス・グループ・ホールディングスは7.61%安と急落。酒造大手ディアジオは3.66%安、通信大手エアテル・アフリカも2.53%安と売られた。


    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
     
    8日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前週末比210.15ポイント(0.89%)高の2万3807.13で終えた。米景気の不透明感やフランスの財政悪化への警戒感は根強いものの、米利下げ観測や欧州国債相場の落ち着いた動きが投資家心理を支えた。
     
    個別では、通販大手ザランドが5.02%高、スポーツ用品大手アディダスが3.61%高、コメルツ銀行が3.13%高と相場をけん引。半面、通信大手ドイツテレコムは3.79%安、高級車メーカーのポルシェは1.02%安、商用車大手ダイムラー・トラックは0.94%安となった。





    ■フランス・パリ株価指数

    欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は3営業日ぶりに反発し、前週末比0.78%高で終えた。







     

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