【市況一覧】
日経平均株価
43,837.67 +378.38 09/10
TOPIX
3,140.97 +18.85 09/10
マザーズ
772.16 +0.83 09/10
NYダウ平均
45,711.34 +196.39 09/10
ナスダック総合
21,879.49 +80.79 09/10


09月10日 マーケットコメント

09月09日 マーケットコメント











    Market Data
    -------------------------
    【日経平均】
    43643円81銭(△625円06銭=1.45%)
    -------------------------
    【TOPIX】
    3138.20(△32.89=1.06%)
    -------------------------
    【グロース250】
    774.37(△7.74=1.01%)
    -------------------------
    【プライム売買高】19億4793万株(▲1406万株)
    -------------------------
    【売買代金】4兆4990億円(▲593億円)
    -------------------------
    【値上がり銘柄数】1258(前日:1087)
    【値下がり銘柄数】289(前日:469)
    -------------------------
    【新高値銘柄数】337(前日:252)
    【新安値銘柄数】0(前日:2)
    -------------------------
    【25日騰落レシオ】132.36(前日:132.59)
    -------------------------
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は大幅高、取引時間中は最高値上回る場面も
     2.石破首相退陣表明で次期政権への期待が株価押し上げ
     3.週末のメジャーSQをにらみ先物主導で上げ足強める
     4.米雇用統計受けた米経済減速懸念で利食い圧力も意識
     5.全体の78%の銘柄が上昇、TOPIXは最高値を更新
     
     
     
    東京株式市場は石破首相退任歓迎相場ともいえる上げ方で、少数与党ゆえ野党との迎合的な財政拡張路線を期待する展開となっている。
    指数では日経平均の最高値更新こそわずかにかなわなかったが、トピックス、東証プライム、東証スタンダード指数が最高値を更新するなど着実な水準訂正が進行している。今後は自民党総裁選の中で政策論争が進むなか、それら材料を買って行く展開となるだろう。
     
    米8月雇用統計が弱かったことで9月FOMCでの利下げはほぼ確実とみられており、総裁選モードに突入することで日銀が利上げに踏み切るハードルは高くなった。流れが一段と良くなってきただけに、日経平均もTOPIXにキャッチアップして今年8月18日の終値43714.31円を上回り、史上最高値を更新する展開に期待したい。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
     
    46191.48  ボリンジャー:+3σ(13週)
    45152.46  ボリンジャー:+3σ(25日)
    44647.06  ボリンジャー:+2σ(26週)
    44569.26  ボリンジャー:+2σ(13週)
    44246.69  ボリンジャー:+2σ(25日)
     
    43643.81  ★日経平均株価8日終値
     
    43340.91  ボリンジャー:+1σ(25日)
    42947.04  ボリンジャー:+1σ(13週)
    42836.89  均衡表転換線(日足)
    42613.50  6日移動平均線
    42435.14  25日移動平均線
    41938.89  新値三本足陰転値
    41863.47  均衡表基準線(日足)
    41796.82  ボリンジャー:+1σ(26週)
    41582.66  均衡表転換線(週足)
    41529.37  ボリンジャー:-1σ(25日)
    41324.82  13週移動平均線
    40693.58  均衡表雲上限(日足)
    40623.59  ボリンジャー:-2σ(25日)
     
    ローソク足は先週末に続いてマドを空けて上昇し、3本連続陽線で「赤三兵」を示現して強い上値追い圧力を確認する形となった。パラボリックが本日から買いサインを点灯していることもあり、上昇基調の強まりが期待できよう。一方、上向きの25日移動平均線との上方乖離率は2.85%と買われ過ぎの5%ラインまで余裕があり、過熱感は乏しい。
     
     
     
     

    【大引け概況】


    8日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前週末比625円06銭高の4万3643円81銭だった上げ幅は一時800円を超え、8月18日の最高値(4万3714円)を上回った。


     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:32 容量:18.30M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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    前週末5日の米国株式市場は軟調に推移。雇用統計を受け早期利下げ期待が強まり、寄り付き後、上昇。ただ、同時に予想を大幅に下回った結果で、景気後退入りを警戒した売りに押され、相場は下落に転じた。
    終日売り買いが交錯し、終盤にかけて下げ幅を縮小し、終了した。
     
    米株式市場の動向を横目に、本日の日経平均は続伸して取引を開始した。前場は、7日に石破首相が辞任表明したことで財政拡張派の新政権誕生に期待する動きが強まり、買いが先行。ただ、4万3800円台に到達すると上値の重い展開となり、その後は大引けまで4万3600円台でもみ合う展開となった。
    政治の混乱で日銀が利上げに一段と慎重になるとの見方もあり、円安により輸出企業の業績が改善するとの期待も広がった。一方、高値圏では主力株に利益確定売りが出ており、来週に日米の中央銀行の金融政策決定会合を控えるなか、一段高の動きには期待しづらかった。
     
    石破茂首相が7日に辞意を表明したことを受けて、次期総裁が財政拡張的な政策に傾くとの思惑から、株価指数先物に買いが優勢だった。日経平均の上げ幅は800円を超え、8月18日に付けた最高値(4万3714円)を上回って推移する場面があった。
     
    東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、32.89ポイント(1.06%)高の3138.20と8月18日の水準(3120.96)を上回り、最高値を更新した。
     
    石破首相は7日、首相官邸で緊急記者会見を開き「自民党総裁を辞する」と表明した。8日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=148円台と、前週末5日のニューヨーク市場の終値から1円ほど円安の水準で推移する場面が目立った。海外投資家による先物買いが主導するかたちで、幅広い銘柄に買いが入った。
     
    自民党が後継の総裁を選ぶ総裁選の手続きについて「国会議員と党員・党友が投票する『フルスペック』形式で行う方向で調整に入った」と8日に伝わった。2024年9月の総裁選で上位になった小泉進次郎農相や高市早苗前経済安全保障相が立候補するかどうかが関心を集める。防衛費増額の期待から三菱重工など防衛関連が買われた。政局に突入すると日銀による追加利上げの時期が遠のくとの見方から、三井不動産など不動産株が上昇し、銀行株は下げる場面があった。
     
    5日の米NYダウ工業株30種平均は反落した。5日発表の8月の米雇用統計が労働市場の減速を示したと受け止められ、高値圏にあった米株は売りが優勢だった。日本株も上値では利益確定売りが出て伸び悩んだ。
     

     

    JPXプライム150指数は3日続伸し、16.18ポイント(1.22%)高の1347.45で終えた。東証プライムの売買代金は概算で4兆4989億円、売買高は19億4793万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1258。値下がりは289、横ばいは72だった。
     
    業種別株価指数は33業種すべてが上昇し、不動産業、その他製品、医薬品、非鉄金属、機械、電気機器などの上昇率が高かった。

    個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループが買われ、三菱重工業も商いを伴い堅調。アドバンテスト、東京エレクトロン、富士電機、フジクラも上値追いが鮮明。任天堂が頑強、ファーストリテイリング、東京電力ホールディングスなども値を上げた。ペプチドリームが値上がり率トップとなり、ジンズホールディングス、ソシオネクストも値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ、レノバなども大幅高。トヨタ、TDK、ソニーグループ、任天堂、ファナック、中外製薬、住友不動産、大塚ホールディングス、日東電工、味の素、などが上昇した。

     
    半面、ディスコが冴えず、サンリオも売りに押される展開になった。キーエンス、良品計画も軟調な値動き。エイチームホールディングスが急落したほか、日本コンクリート工業が利食われ、曙ブレーキ工業、ラウンドワンなども水準を切り下げた。コナミグループ、リクルートホールディングス、アサヒ、SMC、ミネベア、住友ファーマ、アルプスアルパイン、東ガス、エービーシー・マートなどが下落した。






     


    東証スタンダード市場はポスト石破をめぐって財政拡張や新たな連立への期待が先行して東京株式市場が全面高商状。スタンダード市場にも買いが入った。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高は5億2075万株。
    値上がり銘柄数939、値下がり銘柄数469と、値上がりが優勢だった。
     
    個別ではジェイ・イー・ティ、トーイン、大和自動車交通、セイファートがストップ高。エイケン工業、助川電気工業、さいか屋、誠建設工業、スマートバリューは一時ストップ高と値を飛ばした。ホクリヨウ、robot home、大本組、南海辰村建設、森組など159銘柄は年初来高値を更新。ReYuu Japan、ナトコ、ビケンテクノ、エキサイトホールディングス、共和工業所が買われた。
     
     一方、abcがストップ安。ショーケース、クシム、夢みつけ隊、イメージ ワン、アピリッツが売られた。
     


    東証グロース市場は石破茂首相の退陣表明で、次期政権への積極財政期待が高まり指数を押し上げた。自民党総裁選への出馬が予想される候補者への思惑から、防衛関連銘柄などが物色された。新興市場にも資金が流入した。ただ、値幅取り狙いの短期マネーが買いの主体だったとみられ、グロース指数は、朝高後は上げ幅を縮小した。
     
    石破首相の退陣表明を受けて、寄り付きから上昇。思惑先行で徐々に上値が重くなる銘柄も見られたが、終始プラス圏で堅調に推移した。総裁選に絡んで物色された銘柄が多かったことに加え、「高値圏からの調整が進み、買いやすいタイミング」だったことも追い風となった。
    東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前週末比7.74ポイント(1.01%)高の774.37だった
    グロース250、グロースCoreはともに続伸。
    グロース市場ではFFRI、リベラウェアが上昇した。一方、ジーエヌアイ、QPS研究所が下落した。
    値上がり銘柄数362、値下がり銘柄数204と、値上がりが優勢だった。
     
    個別では情報戦略テクノロジー、コンヴァノ、関通がストップ高。Hmcomm、Institution for a Global Societyは一時ストップ高と値を飛ばした。ジンジブ、D&Mカンパニー、Liberaware、アールプランナー、LAホールディングスなど25銘柄は年初来高値を更新。インティメート・マージャー、AppBank、ディジタルメディアプロフェッショナル、Will Smart、リップスが買われた。
     
     一方、Chordia Therapeutics、GMOリサーチ&AI、JIG-SAWが年初来安値を更新。Ridge-i、イメージ情報開発、Def consulting、窪田製薬ホールディングス、ジィ・シィ企画が売られた。
     


     
    8日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比611円79銭高の4万3630円54銭だった。
     
    きょう前場は主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均は一時800円を超える上昇で4万3800円台まで上値を伸ばし上げ幅は一時800円を超え、8月18日につけた最高値(4万3714円)を上回って推移する場面があった。
    石破茂首相の退陣表明を受け「ポスト石破」を巡る自民党総裁選の行方にマーケットの関心が向かうなか、誰が就任しても財政政策を積極化するとの見方が強まり、全体相場を押し上げる格好となっている。日経平均は前場取引終盤に伸び悩んだものの、600円を上回る上昇で着地した。個別株は1200銘柄あまりが上昇しプライム市場全体の75%を占めた。
     
    石破首相は7日に首相官邸で緊急記者会見し「自民党総裁を辞する」と表明した。次期政権がより拡張的な財政政策に傾くとの見方から、円相場は1ドル=148円台と前週末5日のニューヨーク市場での終値(147円35〜45銭)から下落した。アドテストやソフトバンクグループ(SBG)、東エレク、任天堂といった主力株に買いが入った。
     
    自民党の次期総裁の候補には2024年9月の総裁選で上位だった小泉進次郎農相や高市早苗前経済安全保障相の名前が挙がる。防衛費増額への期待から、三菱重などが買われた。また日銀の追加利上げが遠のくとの思惑から、三井不や住友不、菱地所など不動産株が上昇した。一方で、三井住友FGなど銀行株は軟調な場面が多かった。
     
    5日のNYダウ工業株30種平均は反落した。同日発表の8月の米雇用統計が労働市場の減速を示し、高値圏にある米株には売りが優勢だった。東京市場でも高値圏では主力株に利益確定売りが出て、日経平均はやや伸び悩んだ。



     
     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは28.15ポイント高の3133.46だった。8月18日に付けた最高値(3120.96)を上回った。JPXプライム150指数も続伸して前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆3802億円、売買高は10億4978万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1208。値下がりは332、横ばいは79だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は不動産業、その他製品、電気機器、医薬品、機械などが上昇。下落は銀行業のみ。
     
    個別では売買代金トップとなったソフトバンクグループが買われ、三菱重工業も活況高。アドバンテストも上値指向を強めている。ファーストリテイリング、リクルートホールディングス、ファナック、エーザイなども上昇した。ペプチドリームが値上がり率トップとなり、キオクシアホールディングスの上げ足の強さも際立つ。
     
    半面、ディスコが冴えず、サンリオ、SBIホールディングス、コナミグルーブ、アサヒ、トヨタなども売りに押される展開。エイチームホールディングスが急落、アステリアも大幅安となった。


     


     
    東証スタンダード市場は石破茂首相の退陣表明を受け、新政権が財政拡張的な政策を打ち出すとの期待が高まった。幅広い銘柄に買いが入った。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高3億2558万株。
    値上がり銘柄数896、値下がり銘柄数476と、値上がりが優勢だった。
     
    個別ではジェイ・イー・ティがストップ高。エイケン工業、助川電気工業、さいか屋、誠建設工業、スマートバリューは一時ストップ高と値を飛ばした。ホクリヨウ、robot home、大本組、南海辰村建設、森組など139銘柄は年初来高値を更新。ReYuu Japan、ナトコ、エス・サイエンス、Abalance、ビケンテクノが買われた。
     
    一方、abcがストップ安。クシム、夢みつけ隊、ショーケース、アピリッツ、ピクセルカンパニーズが売られた。
     


     
    東証グロース市場は日経平均株価が一時最高値を上回るなど上値を試すなか、個人投資家などのリスク選好姿勢も強まり、新興市場でも買いが優勢だった。
    東証グロース市場250指数は続伸した。前引けは前週末比9.05ポイント(1.18%)高の775.68だった。グロース250、グロースCoreはともに続伸。
     
    グロース市場ではサンバイオやトライアルが上昇した。一方、タイミー、delyが下落した。
    値上がり銘柄数389、値下がり銘柄数180と、値上がりが優勢だった。
     
    個別では、情報戦略テクノロジーがストップ高。Institution for a Global Society、関通は一時ストップ高と値を飛ばした。D&Mカンパニー、Liberaware、アールプランナー、LAホールディングス、すららネットなど20銘柄は年初来高値を更新。Hmcomm、インティメート・マージャー、Will Smart、ディジタルメディアプロフェッショナル、リアルゲイトが買われた。
     
     一方、Chordia Therapeutics、JIG-SAWが年初来安値を更新。イメージ情報開発、窪田製薬ホールディングス、Def consulting、アクリート、ジィ・シィ企画が売られた。
     

    【寄り付き概況】
    8日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前週末比432円32銭高の4万3451円07銭。
     
    石破茂首相が退陣を決めたことを受け、きょう午前中に臨時の役員会が開かれ、次期自民党総裁を選ぶ臨時総裁選の実施に向けてその方式や日程の検討を行う見通し。新政権に対する期待が株式市場にはプラス材料となる。
    ただ、既に石破首相退陣の方向性についてマーケットは事前に織り込んでいた面もあり、前週後半2営業日合計で日経平均は1000円を超える上昇を示していたこともあって、買い一巡後はやや上値が重くなるケースも考えられる。米国株市場では景気失速への懸念がネガティブ視されていることから、東京株式市場の海外投資家の売買に反映される可能性もあるだろう。
     
    5日のNYダウ工業株30種平均は前日比220ドル(0.48%)安の4万5400ドルと反落した。同日発表の8月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比2万2000人増えた。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(7万5000人増)を下回った。米労働市場が減速感を強めたとの見方から、高値圏にある株式には売りが優勢だった。
     
    個別では、任天堂や三菱重、マツダが上昇している。一方、ニデックやINPEX、トヨタが下落している。




     


    8日の東京株式市場は、続伸後も堅調も、場中は強弱感が交錯して不安定な動きが続くだろう。
     
    日経平均株価の予想レンジは、4万2800円-4万3300円を想定。(5日終値4万3018円75銭)
    先週末の米国株は下落。ダウ平均は220ドル安の45400ドルで取引を終えた。
    きのう7日、石破茂自民党総裁が辞任することを表明し、事実上の首相退陣となる。次期総裁は少数与党の状況下で新首相に選出されるか否かは不透明ながら、前回の総裁選に出馬した議員を候補者とみなし、関連銘柄を物色する場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(前週末5日は148円21-23銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同173円06-10銭)とやや円高に振れている。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同5日の大阪取引所清算値比180円安の4万2890円だった。
     
     
    【好材料銘柄】  

    ■Hmcomm <265A> 
    SBI証券とAIエージェントの共同研究を開始。

    ■コンヴァノ <6574> 
    今期最終を76%上方修正・最高益予想を上乗せ。

    ■フォスター電機 <6794> 
    アクシウム・キャピタルが5日付で大量保有報告書を提出。アクシウム・キャピタルのフォスター株式保有比率は6.86%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

    ■ニッコンホールディングス <9072> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の6.20%にあたる750万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月8日から26年3月31日まで。

    ■スマートバリュー <9417> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の4.5%にあたる47万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月8日から11月30日まで。


    【主な経済指標・スケジュール】
     
    8(月)
    【国内】
    4-6月期GDP改定値(8:50)
    8月景気ウォッチャー調査(14:00)
    《決算発表》
    柿安本店、学情、萩原工業、アルトナー、ミライアル、コーセーアールイ、エイケン工業、ストリーム

    【海外】
    中国8月貿易収支
    米7月消費者信用残高(9/9 4:00)


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。



    《マーケットストラテジーメモ一覧へ》


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    《マーケットストラテジーメモ》 9月 第2週

     
    1日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。デル・テクノロジーズが9%安。エヌビディアは3.4%安で3日続落。AI関連銘柄が下落。月間では、S&P500が1.9%、NYダウが3.2%、ナスダック総合は1.6%昇。S&P500とは4カ月連続、ナスダックは5カ月連続で上昇。中国の電子商取引大手アリババの米国上場株は13%急騰。半導体大手マーベルが19%下落。7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇。伸びは6月と変わらず。
     
    日経平均株価は529円安の4万2188円7と続落。8月8日以来の安値水準。半導体関連が軒並み下落。日経平均は下落幅を900円近くまで広げる場面があった。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は4兆244億円。オリンパス、ホンダが上昇。コナミG、ファナックが下落。日経平均は8月も上昇して5カ月連続で上昇。5カ月続伸は2015年1−5月以来10年ぶり。また2012年8−13年4月にかけては9カ月続伸。2009年3−8月は6カ月続伸。2005年5−6年1月月は9カ月続伸。
     
    2日(火):
    週明けのNY株式市場はレイバーデーで休場。
     
    日経平均株価は121円高の4万2310円と3日ぶりに反発。商社や海運、鉄鋼といったバリュー(割安)株が多く含まれる業種の上昇が目立ち、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は3兆9534億円。京セラ、三越伊勢丹が上昇。ダイキン、良品計画が下落。
     
    3日(水):
    3連休明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続落。連邦高裁がトランプ大統領の関税の大半が違法と判断したことを受けたとの解釈。食品大手クラフト・ハインツが7%下落。一方、ペプシコは1.1%上昇。8月のISMの製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.7。前月の48.0から小幅に上昇。6カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
     
    日経平均株価は371円安の4万1938円と反落。約1カ月ぶりの安値水準。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は5兆79億円。塩野義、エーザイが上昇。良品計画や三菱重が下落。
     
    4日(木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。連邦地裁がアルファベット傘下グーグルに検索事業の売却を求めない判断を決定。
    これを受け、アルファベットが9.1%上昇。アップルが3.8%高。両社株の上昇がS&Pとナスダックを押し上げた。NYダウは小幅安。ボーイングが2.1%下落。メイシーズは、通期業績見通しの上方修正を好感して20.7%急伸。一方、ディスカウントストアのダラー・ツリーは8.4%下落。7月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数は718万1000件。前月から17万6000件減少。
    求人件数が10カ月ぶりの低水準に落ち込む一方、解雇件数は増加。新型コロナウイルスのパンデミック以降で初めて失業者数が求人数を上回った。市場予想は737万8000件だった。
     
    日経平均株価は641円高の4万2580円と反発。前日の米ハイテク株高を背景に海外投資家による株価指数先物や主力銘柄の一角の買いが優勢の展開。アドテスト、フジクラなどAI(人工知能)関連銘柄が一段高。TOPIXは反発。東証プライムの売買代金は4兆3217億円。ソニー、サンリオが上昇。ニデック、良品計画が下落。25日線割れは1日で通過。
     
    5日(金):
    木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。S&P500は終値で最高値を更新。半導体大手ブロードコムは引け後の決算発表を前に1.2%上昇。株価は時間外取引でも上昇した。アマゾンが4.3%高。メタが1.6%上昇。アメリカン・イーグル・アウトフィッターズが38%急伸。第3四半期の既存店売上高見通しが市場予想を上回った。8月のISM非製造業総合指数は52.0。
    の50.1から上昇した。市場予想は51.0への上昇だった。
     
    日経平均株価は438円高の4万3018円と続伸。8月19日以来の4万3000円台回。トランプ米大統領による自動車関税引き下げの大統領令への署名を受けて幅広い銘柄が買われ、上げ幅は一時600円を超えた。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は4兆5583億円。アドバンテスト、トヨタが上昇。バンナム、任天堂が下落、
     
    (2)欧米動向
     
    8月の雇用統計で非農業部門雇用者数は2万2000人増。
    市場予想の7万5000人増を大幅に下回った。
    失業率は4.3%。
    前月の4.2%から上昇し、約4年ぶりの高水準。
    6月の雇用者は1万3000人減と、当初の1万4000人増から下方修正。
    2020年12月以来4年半ぶりの減少となった。
    7月分は7万3000人増から7万9000人増に上方修正された。
    原則の背景は「関税措置のほか、大規模な不法移民取り締まりに伴う労働力人口の減少」。
    過去3カ月間の雇用者数の伸び平均は月間2万9000人。
    昨年同時期の8万2000人を大きく下回る。
    時間当たり平均賃金は0.3%上昇。
    前年比では3.7%上昇。
    7月は3.9%上昇だった。
     
    (3)新興国動向
     
     
    上海総合指数は週間で1.2%安。
    上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は週間で0.8%安。
    7月下旬以来の大きな下げとなった。
     
     
     (兜町カタリスト 櫻井英明)

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