【市況一覧】
日経平均株価
43,787.66 +409.35 08/18
TOPIX
3,125.73 +18.05 08/18
マザーズ
799.68 +11.44 08/18
NYダウ平均
44,946.12 +34.86 08/16
ナスダック総合
21,622.98 -87.69 08/16


08月18日 マーケットコメント

08月16日 マーケットコメント

08月15日 マーケットコメント

08月14日 マーケットコメント


     






     
    Market Data
    -------------------------
    【日経平均】
    43274円67銭(△556円50銭=1.30%)
    -------------------------
    【TOPIX】
    3091.91(△25.54=0.83%)
    -------------------------
    【グロース250】
    777.75(▲0.27=0.03%)
    -------------------------
    【プライム売買高】23億9654万株(▲3億8523万株)
    -------------------------
    【売買代金】6兆3336億円(▲5304億円)
    -------------------------
    【値上がり銘柄数】946(前日:964)
    【値下がり銘柄数】611(前日:600)
    -------------------------
    【新高値銘柄数】254(前日:339)
    【新安値銘柄数】3(前日:2)
    -------------------------
    【25日騰落レシオ】155.21(前日:149.46)
    -------------------------
     
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は6連騰、上げ足止まらず4万3000円台へ
     2.米株高が強気心理を後押し、先物主導で最高値圏走る
     3.7月米CPI発表受けFRBの早期利下げ期待高まる
     4.半導体主力株買われ、空売り買い戻しなども株高助長
     5.売買代金も3営業日連続で6兆円台と活況相場が続く
     
     
    国内企業の決算発表はあすでほぼ出そろうだけに、この先は市場エネルギーが低下して上昇スピードが鈍る展開を想定しておく必要があるだろう。直近の上昇に乗り遅れた銘柄や、急落して売り出尽くし感が出てきた銘柄などに注意を払っておきたい局面だろう。
     
    東京株式市場は過熱感を伴う上昇となっておりそろそろ短期的な上げ一服を意識するような状態。テクニカル的には日経平均の25日移動平均線カイリ率が6.5%とややスピードオーバーの状態にあり、これが8%を超えると過熱感の反動安に遭いやすい状態となる。目先は4万3500円以上を買うにはリスクを伴うことになるだろう。
    ただ、中長期的には基調を崩す材料が見当たらず押し目買いスタンスは有効だろう。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
     
    44957.16  ボリンジャー:+3σ(13週)
    44949.17  ボリンジャー:+3σ(26週)
    43624.75  ボリンジャー:+3σ(25日)
     
    43274.67  ★日経平均株価13日終値
     
    43197.24  ボリンジャー:+2σ(13週)
    42663.11  ボリンジャー:+2σ(26週)
    42632.25  ボリンジャー:+2σ(25日)
    41702.81  6日移動平均線
    41650.99  均衡表転換線(日足)
    41639.74  ボリンジャー:+1σ(25日)
    41437.31  ボリンジャー:+1σ(13週)
    41370.18  均衡表基準線(日足)
    41171.32  新値三本足陰転値
    40738.89  均衡表転換線(週足)
    40647.23  25日移動平均線
    40377.06  ボリンジャー:+1σ(26週)
    39677.39  13週移動平均線
     
    ローソク足は7本連続陽線で終了。昨日に続いて史上最高値を更新した。一方、本日までの6日連続高による上げ幅は合計2983.97円と大きく、25日線との乖離は6.46%(昨日5.48%)に広がった。プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は155.21%と2017年5月25日の156.78%以来の水準に上昇しており、過熱感の高まりが意識される。
     
     
     

    【大引け概況】

    13日の日経平均株価は6日続伸し、終値は前日比556円50銭高の4万3274円67銭だった。連日で最高値を更新した。
     
    本日のマーケット動画
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    前日の米国株市場ではハイテク株などをはじめ広範囲に買われ、ナスダック総合株価指数とS&P500指数が最高値を更新、これを受けてきょうの東京市場はリスク選好の地合いが続いた。短期的には過熱感も強いが、先物主導で終始上値指向が緩むことはなかった。米国では7月の消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、FRBによる早期利下げ期待が高まっており、日本株も投資家のセンチメントが強気に傾いている。海外投資家とみられる大口買いが、出遅れている半導体関連の主力銘柄などに流入し日経平均の上昇に貢献した。空売り筋の買い戻しなども誘発し、日経平均は寄り付き早々に4万3000円台に乗せ、東証株価指数(TOPIX)と共に最高値街道を走る展開に。取引時間中はアジア株がほぼ全面高に買われたこともリスクオンを助長した。売買代金も3営業日連続で6兆円台をこなすなど活況が続いている。
     
    日経平均は寄り付きから初めてとなる4万3000円台に乗せ、終日その水準を維持した。前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が前の日と比べて500ドル近い上げとなった。この日発表された7月の消費者物価指数(CPI)がおおむね市場の想定通りの結果となり、トランプ米政権の関税政策によるインフレ懸念が後退した。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの観測から景気の先行きに楽観的な見方が広がり、日本株にも海外勢などの買いが続いた。
     
    後場に入って日経平均は上げ幅が一時700円を超えた。海外ファンド勢を中心とした買い戻しでTOPIXが先行して強含むなか、海外短期筋とみられる株価指数先物への買いで日経平均の上昇に弾みがついた。市場では連日の相場上昇で短期的な過熱感を指摘する向きも多い。個人投資家などからは利益確定売りが出やすく、日経平均は伸び悩む場面もみられた。ただ相場の先高期待は根強く、堅調さを保った。アジア株も上昇し、投資家のリスク選好の動きが世界に広がる展開となった。
     
    前日の米市場で半導体関連の物色が目立ったことを受け、東京市場はアドバンテストが大幅に上昇。米関税政策が企業業績に与える影響は次第に緩和するとの見方から、TDKや日東電など電子部品株なども買われた。米関税の影響が限定的で成長性も高い銘柄との位置づけからソニーグループやサンリオが高かった。半面、食料品や陸運など内需株には利益確定売りが優勢だった。
     
    国内企業の決算発表はあすでほぼ出そろうだけに、この先は市場エネルギーが低下して上昇スピードが鈍る展開を想定しておく必要がある。ネガティブなニュースが出てくれば、ここまでの上げの度合いが大きかった分、値幅を伴った下げが出てくるかもしれない。ただ、どういった理由で下げたとしても、健全な調整の一環と受け止められる可能性が高い。
    上昇を先導していた銘柄群が利益確定売りに押されるようなら、それ以外の銘柄の中から買えるものを探す動きが活発となるだろう。直近の上昇に乗り遅れた銘柄や、急落して売り出尽くし感が出てきた銘柄などに注意を払っておきたい局面だろう。
     

     

     
    東証株価指数(TOPIX)は6日続伸した。終値は前日比25.54ポイント(0.83%)高の3091.91と連日で最高値を更新した。後場に一段高となり、3100台に乗せる場面もあった。JPXプライム150指数も6日続伸し、終値は14.54ポイント(1.09%)高の1348.25と連日で算出来の高値を更新した。
     
    東証プライムの売買代金は概算で6兆3336億円、売買高は23億9654万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は946と全体の約58%だった。値下がりは611、横ばいは65だった。
     
    業種別株価指数(33業種)はその他製品、空運業、非鉄金属、サービス業などが上昇した。下落は鉱業、パルプ・紙など。
     
    個別では、群を抜く売買代金をこなしたサンリオが大幅続伸と気を吐いたほか、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコ、東京エレクトロン、信越化学など半導体製造装置関連株が強い動き。
    フジクラが買われ、ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスなども高い。
    東京電力ホールディングスが物色人気、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、リクルートホールディングス、TDK、ファナック、ソニーグループも上昇した。三菱重工業も活況高。アシックスが値上がり率トップに買われ、アンビスホールディングスがストップ高、アジアパイルホールディングスも値を飛ばした。
    テルモ、バンナムホールディングス、7&iホールディングス、日東電工、中外薬品、横浜ゴムなどの銘柄が上昇した。
     
     
    半面、IHIが軟調、キーエンスも下落した。キオクシアホールディングス、富士通が冴えず、日本マイクロニクスは急落した。宮越ホールディングスが値下がり率トップに売り込まれ、クロス・マーケティンググループも急落。スター精密、ミライト・ワンなどの下げも目立った。コナミグループ、エムスリー、花王、アサヒ、三井物産、三越伊勢丹、三井不動産、JT、キリンホールディングス、JR東日本、日ハム、メルカリなどの銘柄が下落した。




     


     
    東証スタンダード市場は米国で早期利下げ観測が強まり、投資家のリスク選好姿勢が強まって、大型株中心に買いが広がった。
    東証スタンダード市場指数は6日続伸し、前日比3.08ポイント(0.21%)高の1469.05と連日で算出来高値を更新した。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高3億8097万株。
    値上がり銘柄数670、値下がり銘柄数754と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではfonfun、ホリイフードサービス、芦森工業、トレードワークス、児玉化学工業など7銘柄がストップ高。AIメカテックは一時ストップ高と値を飛ばした。ホクリヨウ、コロンビア・ワークス、美樹工業、太洋基礎工業、松井建設など125銘柄は年初来高値を更新。堀田丸正、ヤマノホールディングス、サンコール、永大産業、ヨネックスが買われた。
     
    一方、和弘食品が年初来安値を更新。リベルタ、誠建設工業、Abalance、南海化学、寺崎電気産業が売られた。
     


    東証グロース市場は東京株式市場の上値追いが継続する中、投資家心理の改善に恩恵を受けたが、買いは限られ、大引けは小幅マイナスとなった。
    日経平均株価が連日最高値を更新する一方、新興株は一進一退の展開が続いたが午後にかけて売りが優勢になった。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「米関税政策の不透明感が後退するなかで、グロース銘柄から大型銘柄への資金の入れ替えが起きている」との見方を示した。
    東証グロース市場250指数は小幅ながら3日続落した。終値は前日比0.27ポイント(0.03%)安の777.75だった。グロース250とグロースCoreは小幅安。
     
    グロース市場ではカバーやタイミーは下落した。一方、リベラウェアやトライアルが上昇した。
    値上がり銘柄数280、値下がり銘柄数294と、売り買いが拮抗した。
     
    13日に東証グロース市場に新規上場したアクセルHDは13時13分に公開価格(375円)の2.0倍にあたる751円で初値を付け、終値は初値比77円(10.25%)安の674円だった。
     
     個別ではアルファクス・フード・システム、エクサウィザーズ、unerry、アイデミーがストップ高。スマートドライブ、メイホーホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、イオレ、フルッタフルッタ、ランディックス、アンビション DX ホールディングスなど39銘柄は年初来高値を更新。バンク・オブ・イノベーション、ナルネットコミュニケーションズ、トヨクモ、ベガコーポレーション、ポートが買われた。
     
     一方、フラー、データセクション、AI inside、ヘリオスがストップ安。JSH、オルツ、ispaceなど4銘柄は年初来安値を更新。サークレイス、ジーニー、HYUGA PRIMARY CARE、メドレックス、ピー・ビーシステムズが売られた。
     

    13日午前の日経平均株価は大幅続伸し、午前終値は前日比582円90銭高の4万3301円07銭だった。
     
    きょう前場は主力株を中心に高水準の買いが続き、日経平均は一時600円を超える上昇で4万3300円台まで水準を切り上げる場面があった。
    日経平均、TOPIXともに連日の最高値更新となっている。前日の米国株市場で主要株価指数が揃って上昇し、ナスダック総合株価指数とS&P500指数はいずれも最高値をつけており、このリスクオンの流れを引き継いだ。前日までの5営業日で日経平均は2400円以上も水準を切り上げていることで短期的な過熱感は強いものの、需給主導の相場で上値追いが止まらない。前日発表された7月の米消費者物価指数(CPI)はおおむね市場コンセンサスに合致する内容であり、FRBによる9月利下げの可能性が高いとの見方が強まるなか、東京株式市場でもマーケット心理が強気に傾いている。
     
    この日発表された7月の消費者物価指数(CPI)がおおむね市場の想定通りの結果となり、トランプ米政権の関税政策によるインフレ懸念が和らいだ。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの観測から景気の先行きにも楽観的な見方が広がった。さらにベッセント米財務長官は12日にFOXビジネスのインタビューで「現時点で真剣に考えなくてはならないのは、9月に0.50%の利下げを決定すべきかどうかだ」と述べたことも米利下げを意識した株買いを誘った。
     
    日経平均は連日の上昇で高値警戒感が意識されやすいが、先高期待も根強く、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開となった。前日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したのも追い風にアドバンテストが買われ、日経平均を押し上げた。ファーストリテイリングや東京エレクトロンが高く、景気敏感のファナックやコマツも上昇した。株式市場の活況に期待した買いで野村や大和といった証券株も堅調だった。食料品や電鉄といった内需関連銘柄の一角は利益確定売りが優勢だった。
     
    プライムの売買代金ランキングでトップになったのはサンリオだった。前週末に発表した通期業績予想の上方修正をきっかけに収益性の高いキャラクターライセンス事業の成長が継続していることが見直され、株価は連日で大幅高となった。きょうは株式分割考慮ベースの上場来高値を約半年ぶりに更新して時価総額は2兆円に乗せた。
     
    後場の日経平均株価は、引き続き堅調な推移が期待されよう。米国株高とインフレ指標の安定も下支え材料となるなか、円相場が1ドル=148円台で推移しており、輸出関連株には追い風となろう。ただ、直近の大幅上昇に対する反動で利益確定売りも意識される。テクニカルでは、現水準は短期的なオーバーシュートとの見方も散見され、後場は上値の重さが意識される場面もあろうが、実需や好決算銘柄への需要が持ちこたえれば下値は限定的との見方もある。



     
     
    TOPIXは続伸した。前引けは前日比27.48ポイント(0.90%)高の3093.85だった。JPXプライム150指数も続伸で前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆2158億円、売買高は12億1047万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1019と全体の約6割だった。値下がりは519、横ばいは83だった。
     
    業種別では、精密機器が前場に2.28%上昇と目立ち、電気機器や非鉄金属、サービス業、機械なども上昇が優勢。一方、鉱業や陸運業、不動産、食料品、パルプ・紙が軟調だった。
     
    個別では、サンリオが売買代金トップで大幅続伸となったほか、レーザーテック、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクトロン、信越化学など半導体製造装置関連株への買いが目立つ。ルネサスエレクトロニクスが値を飛ばし、ファーストリテイリング、ソニーグループ、ソシオネクスト、リクルートHD、TDK、ファナックなども上昇した。三菱重工業も商いを伴い高い。アジアパイルホールディングスが値上がり率トップに買われ、横浜ゴムも大きく水準を切り上げた。
     
    半面、ソフトバンクグループが上昇一服、キオクシアホールディングスも軟調。日本マイクロニクスが急落、メディカル・データ・ビジョン、クロス・マーケティンググループ、サンウェルズなども大幅安に売り込まれた。エムスリー、花王、アサヒ、富士通、スクリン、三井物産、7&iHD、三越伊勢丹、三井不、JT、キリンHD、JR東、日ハム、メルカリなどの銘柄が下落した。


     


     
    東証スタンダード市場は米国の消費者物価指数の発表を経て米の早期利下げ期待が高まり、買いが広がった。短期間での急上昇を受けて利益確定売りも出たが、投資家心理が上向く中で売りは消化され、株価は値を保った。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高2億2170万株。
    値上がり銘柄数718、値下がり銘柄数639と、値上がりが優勢だった。
     
    個別では、トレードワークス、児玉化学工業、堀田丸正がストップ高。ホクリヨウ、コロンビア・ワークス、美樹工業、太洋基礎工業、大盛工業など103銘柄は年初来高値を更新。ヤマノホールディングス、光・彩、小田原エンジニアリング、ヨネックス、バッファローが買われた。
     
     一方、和弘食品が年初来安値を更新。誠建設工業、リベルタ、南海化学、Abalance、ANAPホールディングスが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は13日の日経平均株価が取引時間中として初めて4万3000円台に乗せるなか、新興株にも買いが入った。米関税政策などの影響を受けにくい内需関連の多い新興銘柄には、個人投資家の資金が向かった。指数は高値圏で推移するなかで利益確定売りに押される場面もあったが、持ち直した。
    東証グロース市場250指数は反発した。前引けは前日比2.70ポイント(0.35%)高の780.72だった。グロース250とグロースCoreは小幅高。
     
    グロース市場ではサンバイオやバンクオブイが上昇し、データセクやQPS研究所は下落した。
     
    きょう東証グロース市場に上場したアクセルHDは買い注文が膨らみ、午前は取引が成立しなかった。前引け時点の気配値は641円と、公開価格(375円)を70.93%上回った。値上がり銘柄数284、値下がり銘柄数265と、売り買いが拮抗した。
     
    個別ではエクサウィザーズがストップ高。L is B、イオレ、フルッタフルッタ、ランディックス、アンビション DX ホールディングスなど29銘柄は年初来高値を更新。アルファクス・フード・システム、ナルネットコミュニケーションズ、ポート、バンク・オブ・イノベーション、揚羽が買われた。
     
    一方、AI insideがストップ安。フラーは一時ストップ安と急落した。オルツ、ispaceなど3銘柄は年初来安値を更新。データセクション、サークレイス、HYUGA PRIMARY CARE、ジーニー、ピー・ビーシステムズが売られた。
     
     
     

    【寄り付き概況】
     
    13日の日経平均株価は大幅続伸で始まった。始値は前日比372円74銭高の4万3090円91銭と4万3000円台に初めて乗せ、前日に付けた最高値を上回った。
     
    前日に日経平均は終値で900円近い上昇をみせ約1年1カ月ぶりに史上最高値を更新したが、テクニカル的には過熱感も意識されるところ。しかし、前日の米株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われたことで、これが投資家の強気心理を後押ししている。先物主導でフシ目の4万3000円大台ラインを寄り付きで突破する展開に。
    足もと円高方向に振れている外国為替市場の動向などを横目に、目先利食い圧力が上値を重くするかどうか買い一巡後の値動きが注目されるだろう。


    13日の東京株式市場は、買い先行後も堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、4万2500円-4万3300円を想定。(12日終値4万2718円17銭)
    米国株は上昇。ダウ平均は483ドル高の44458ドルで取引を終えた。
    現地12日の米国株高を受け、日経平均株価はきのう12日に史上最高値を更新した強い地合いが継続するとみられる。心理的なフシ目の4万3000円超えが見込まれ、投資家心理が強気に傾きそうだ。
    ただ、日足チャート上では25日移動平均線とのかい離率が5.47%となり、短期的な過熱感が警戒される5.0%を超えていることから、買い一巡後は上値が重くなる場面も想定される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の後半(12日は148円26-27銭)と円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円28-32銭)と円安に振れるなど、まちまち。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比635円高の4万3275円だった。
     
     
    【好材料銘柄】  

    ■ショーボンドホールディングス <1414>
    今期経常は4%増で8期連続最高益、前期配当を33円増額・今期は6.5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.2%にあたる110万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月13日から26年6月30日まで。

    ■構造計画研究所ホールディングス <208A>
    今期経常は10%増で5期連続最高益更新へ。

    ■トランスジェニックグループ <2342>
    4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

    ■ランディックス <2981>
    4-6月期(1Q)経常は11倍増益で着地、今期配当を実質5%増額。

    ■ソフトマックス <3671>
    上期経常は2.2倍増益で上振れ着地。また、東証スタンダード市場への市場区分変更申請に向けた準備を開始。

    ■勤次郎 <4013>
    上期経常が2.6倍増益で着地・4-6月期も2.4倍増益。

    ■エクサウィザーズ <4259>
    4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

    ■unerry <5034>
    今期経常は59%増で3期連続最高益更新へ。

    ■アジアパイルホールディングス <5288>
    4-6月期(1Q)経常は3.6倍増益で着地。

    ■ナルネットコミュニケーションズ <5870>
    4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地、今期配当を9円増額修正。

    ■小田原エンジニアリング <6149>
    上期経常は3.7倍増益で上振れ着地。

    ■冨士ダイス <6167>
    4-6月期(1Q)経常は13%増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる40万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月18日から12月23日まで。

    ■ソラスト <6197>
    発行済み株式数(自社株を除く)の4.8%にあたる440万株(金額で14億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月13日から26年5月31日まで。4-6月期(1Q)経常は2%増益で着地。

    ■ヒラノテクシード <6245>
    上期経常を31%上方修正。

    ■AKIBAホールディングス <6840>
    4-6月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地。

    ■原田工業 <6904>
    4-6月期(1Q)経常は41%増益・通期計画を超過。

    ■OUGホールディングス <8041>
    4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地。

    ■太平洋興発 <8835>
    4-6月期(1Q)経常は41%増益で着地。

    ■松屋フーズホールディングス <9887>
    上期経常を一転9%増益に上方修正、通期も増額。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    13(水)
    【国内】
    7月企業物価指数(8:50)
    7月工作機械受注(15:00)
    5年国債入札
    《決算発表》
    アシックス、ネクソン、光通信、マツキヨココカラ、オープンハウス、メタプラネット、ラクス、スズケン、リゾートトラス、トライアル、アルバック、フリー、シチズン、日電子、サンケン電、ライフネット、ライフドリンク、渋谷工、プラスアルファ、東北新社、RSTECH、Aiロボティク、ヘリオス、弁護士コム、オイラ大地、ヨコレイ、タウンズ、琉球銀、ポラリスHD、ケーユーHD、FFRI、クオリプス、JPHD、日シス技術、CACHD、日コンセプト、JALCOHD、レナサイエンス、トヨクモ、ケアネット
     
    【海外】
    予定はありません


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    12日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比483ドル52セント高の4万4458ドル61セントで終えた。
     
    この日朝方発表された7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇と、市場予想の2.8%上昇を下回った。一方、変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は3.1%上昇と、前月から拡大。予想も上回り、トランプ米政権の高関税政策による物価上昇圧力の根強さが示唆された。
     ただ、市場ではトランプ米政権の関税の影響は限定的で、米連邦準備制度理事会(FRB)による「9月利下げが可能」(金融大手)との見方が拡大。投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが入った。
     
    米中両政府は11日、互いに一時停止している関税措置について停止期間を90日延長すると発表した。市場では「世界貿易の甚大な混乱を避けることにつながる協定を組むための、好ましい一歩」との見方があり、投資家心理を支えた。
     
    カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は12日の講演で、「経済がいまだに勢いを示し、企業の楽観を強め、インフレが我々の目標を上回っていることから、今のところは緩やかに制限的な金融政策スタンスを維持するのが適切だ」と語った。一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁は同日、インフレと雇用のバランスがいまだに不確実であることから、「必要に応じて我々の政策スタンスを調整するのに良い位置にいる」と述べた。
     
    ただ、市場はFRBが9月に利下げに踏み切るとの見方が支配的で、発言を受けた相場の反応は限定的だった。
     
    ダウ平均の構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループやゴールドマン・サックス、ボーイングが買われた。マイクロソフトやナイキも上げた。半面、マクドナルドやIBM、ジョンソン・エンド・ジョンソンが下げた。
     
    ナスダック総合株価指数は反発した。前日比296.500ポイント(1.38%)高の2万1681.904と2営業日ぶりに最高値を更新した。メタプラットフォームズが上げた。交流サイト「スレッズ」の月間利用者数が4億人を超えたと伝わった。アルファベットも上昇。人工知能(AI)検索エンジンのパープレキシティAIがアルファベット傘下グーグルのブラウザー「クローム」の買収を提案したと伝わった。
     
    S&P500種株価指数も反発し、前日比72.31ポイント(1.13%)高の6445.76で終えた。7月28日以来の最高値更新となった。
     
     
     

    【シカゴ日本株先物概況】
    12日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比980円高の4万3275円で終えた。この日は日経平均株価が1年1カ月ぶりに最高値を更新し、米主要株価指数も最高値圏で推移したため、シカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。
     
    シカゴ日経225先物 (円建て)
    43275 ( +635 )
     
    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    43295 ( +655 )
     
    ( )は大阪取引所終値比







    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
     
    12日の英FTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比18.10ポイント(0.19%)高の9147.81で終えた。貿易問題を巡る米中の対立が和らぐとの期待から買いが先行し、朝方には8月6日につけた最高値(終値で9164)を上回る場面があった。
     
    11日に米中両政府が互いに一時停止している関税措置について停止期間をさらに90日延長すると発表し、投資家心理の支えとなった。12日発表された7月の米消費者物価指数(CPI)がおおむね市場予想に沿った内容となり、同日の米株式相場が上昇して始まったことも支援材料となった。
     
    貿易摩擦が世界景気に悪影響を及ぼすとの懸念がやや和らぎ、英豪リオティントといった資源に買いが優勢となった。英シェルなど石油が上昇した。他方、ソフトウエア開発のセージ・グループが下落。公益や不動産投資信託(REIT)が下げた。
     
    FTSEの構成銘柄では、堅調な売上高見通しを発表した蒸気システム大手スパイラックス・サーコが12.95%と急伸。建機レンタルのアシュテッド・グループが3.96%高、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が3.05%高と続いた。一方、ロンドン証券取引所グループは5.27%安、会計ソフト大手セージが4.74%安と売られた。
     

    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    12日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に3日続落し、前日比56.56ポイント(0.23%)安の2万4024.78で終えた。貿易問題を巡る米中の緊張が緩むとの観測からDAXは前日比上昇して始まった。だが12日の欧州市場では競争激化への懸念などを背景にソフトウエア関連が売られ、ドイツでも独SAPの下げが指数の重荷となった。
     
    個別では、業務用ソフトウエア大手SAPが6.96%安、12日に2025年4〜6月期決算を公表したハノーバー再保険が3.46%安、ドイツ取引所が3.18%安と下げを主導。他方、医療機器のザルトリウスは7.41%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは4.21%高だった。

     

    ■フランス・パリ株価指数

    欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反発し、前日比0.71%高で終えた。


     

08月12日 マーケットコメント

08月09日 マーケットコメント



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