Market Data
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【日経平均】
37722円40銭(▲1円71銭=0.00%)
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【TOPIX】
2769.51(△0.02=0.00%)
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【グロース250】
742.94(△6.22=0.84%)
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【プライム売買高】18億0418万株(△4億7309万株)
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【売買代金】4兆2871億円(△9672億円)
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【値上がり銘柄数】792(前日:1115)
【値下がり銘柄数】763(前日:437)
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【新高値銘柄数】109(前日:69)
【新安値銘柄数】8(前日:4)
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【25日騰落レシオ】122.22(前日:130.92)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり小反落、朝高後に漸次値を消す
2.前日の欧米株全面高受け、寄り付きに3万8000円台回復
3.欧州への高関税発動延期で投資家の過度な不安心理後退
4.前日までの株高の反動で、円安追い風ながら買い続かず
5.値上がり銘柄数と値下がり数が拮抗、売買代金は増勢に
日経平均は大幅高スタートとなったものの下落で終了。
狙ったように引けにかけてマイナスとなった。
ただ、米国株の買い材料を先取りして月曜、火曜と大きく上昇していただけに、きょうの失速が投資家心理の悪化につながる可能性は低いだろう。
一時的とはいえ3万8000円の節目を上回ったことで、5月13日につけた直近高値の3万8494円も射程圏内に入ってきた。
本日、米国ではエヌビディアが決算発表を予定しており、時間外の反応があすの国内半導体株を大きく刺激すると思われる。
日経平均は今週に入って動きが良くなっているだけに、ここで半導体株に強い買いが入れば上昇加速も期待できる。一方、半導体株が売られるようなら、3万8000円より上での買いづらさが意識される。
このケースでは5日線(3万7424円、28日時点)上を維持できるかどうかが焦点となるだろう。
このところは防衛株や電線株に押され気味の感がある半導体株が、相場の主役に返り咲くことができるかどうか、あすの動向が大きく注目されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
40224.68 ボリンジャー:+3σ(25日)
39533.32 ボリンジャー:+1σ(26週)
39275.11 ボリンジャー:+2σ(13週)
39075.26 ボリンジャー:+2σ(25日)
37925.84 ボリンジャー:+1σ(25日)
37888.11 均衡表雲上限(週足)
37849.50 ボリンジャー:+1σ(13週)
37798.70 200日移動平均線
37767.88 26週移動平均線
37722.40 ★日経平均株価28日終値
37517.28 均衡表転換線(日足)
37403.89 6日移動平均線
36928.63 新値三本足陰転値
36810.21 75日移動平均線
36791.45 均衡表雲下限(週足)
36776.42 25日移動平均線
36423.88 13週移動平均線
36301.96 均衡表基準線(日足)
36002.44 ボリンジャー:-1σ(26週)
35626.99 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は陰線で終了。前日に上値を抑えた200日移動平均線を超えて寄り付いた後は終値1.71円安と値を消し、200日線下方に押し戻され、200日線処での売り圧力の強さを窺わせた。一方、5日線やその下を走る25日線が上向きをキープするとともに、パラボリックは買いサイン点灯を開始。三役好転下の一目均衡表で転換線が上向きに転じたこともあり、短期的な上昇局面入りが期待される
【大引け概況】
28日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比1円71銭安の3万7722円40銭だった。
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きょうは方向感の定まらない動きとなった。前日の欧米株市場がほぼ全面高様相となり、米国ではハイテク株中心に買いが広がり、半導体関連株なども物色され全体を押し上げた。外国為替市場でドル高・円安に振れたこともあって、東京株式市場でも朝方はリスク選好の地合いとなった。しかし、日経平均は寄り付き3万8000円大台ラインを突破したものの、その後はすぐにこの日の天井を形成し、一貫して伸び悩む動きとなり、結果的にほぼ寄り天に近い状況となった。トランプ米政権がEUに対する高関税の発動時期の延期を表明したことはポジティブ材料ながら、欧米に先立って東京株式市場は織り込みが進んでいたため、きょうは上値の重さが意識された。
日経平均は朝高後に次第に上げ幅を縮め、午後に下げに転じた。株式相場が急落した2024年の夏以降でみると3万8000円台は商いが多く、この水準に近づくと戻り待ちの売りが出やすかった。このところ上昇していたIT(情報技術)やゲーム関連株などが下げた。
財務省が28日実施した40年物国債入札で、最高落札利回り(複利ベース)は3.1350%と、40年債入札が始まった2007年11月以降で最高となった。国内金利の先高観も海外短期筋の株価指数先物の手じまい売りを促した。
トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する関税の発動延期を表明し、3連休明けの27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発した。エヌビディアなど半導体関連が買われ、東京株式市場でもアドテストなどに買いが先行した。円相場が対ドルで下落し、自動車を中心とした輸出関連株には買いが向かう場面もあった。
さて、東京株式市場はトランプ関税にかなり足腰を鍛えられているようで本日の日経平均は米株高によって一時3万8000円台を回復。200日移動平均線(3万7798円)に迫り再び長期におけるトレンドも立て直しつつある。トピックスは直近の5月13日高値を超えて、3月26日の年初来高値まであと2%の距離に迫っている。
東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら4日続伸した。終値は0.02ポイント(0.00%)高の2769.51だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反落し、0.47ポイント(0.04%)安の1220.04で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2870億円、売買高は18億418万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は763。値上がりは792、横ばいは76だった。
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、精密機器、小売業などが下落。上昇は輸送用機器、保険業、石油・石炭製品など。
個別では、売買代金上位のフジクラが買い優勢だったほか、米ハイテク株上昇を受けて、アドバンテスト、レーザーテック、ソシオネクスト、SUMCOなど半導体製造装置関連の一角が頑強な展開。NTTが証券会社のレポートを受けて上昇。
日立製作所も堅調な値動きを維持した。第一三共も値を上げた。太陽ホールディングスがストップ高に買われ、シンクロ・フードも値幅制限いっぱいに買われた。ローム、牧野フライス製作所なども急騰、DICも物色人気となった。
このほか、日本製鋼所、アルプスアルパイン、オークマ、村田製作所、SOMPOホールディングス、パナソニックHDなどが上昇した。
半面、売買代金首位の三菱重工業、同2位の川崎重工業は買い一巡後に値を消しマイナス圏で引けた。IHIも後場に軟化した。サンリオが大きく値を下げ、寄り前に説明会資料を公表したが、出尽くし感などが先行し三菱電機が下落したほか、リクルートホールディングスなども下落した。レオパレス21が大幅安となり、ペプチドリーム、M&A総研ホールディングスなどの下げも目立った。
円高メリット銘柄のニトリホールディングスも弱い。このほか、住友鉱山、富士電機、野村総合研究所、住友ファーマなどが売られた。個別では、前日に買われたM&A総研ホールディングが下落した。
東証スタンダード市場は、円安を好感し買い優勢となったが、材料に乏しく勢いが続かなかった。日本時間29日早朝に発表される米半導体大手エヌビディアの決算を前に様子見姿勢の投資家も多く、積極的な売買が手控えられた。
スタンダードTOP20は堅調。出来高4億6842万株。
値上がり銘柄数792、値下がり銘柄数608と、値上がりが優勢だった。
個別ではエスクリ、リベルタ、エンバイオ・ホールディングスがストップ高。リードは一時ストップ高と値を飛ばした。コーアツ工業、大成温調、日本ドライケミカル、クエスト、北海道コカ・コーラボトリングなど69銘柄は年初来高値を更新。日本精密、北陸電気工業、ヴィッツ、ナガホリ、メタプラネットが買われた。
一方、田谷、共栄セキュリティーサービス、マックハウス、ビート・ホールディングス・リミテッドが年初来安値を更新。城南進学研究社、THE WHY HOW DO COMPANY、北日本紡績、Shinwa Wise Holdings、児玉化学工業が売られた。
東証グロース市場は主力銘柄の一角が上昇して指数を支えた。トランプ米政権の関税政策の影響が少ない内需株などが堅調だった。市場では「上値基調が続くなかで押し目を狙って買いそびれた個人投資家が待ち切れずに買いを入れている」との声があり、当面は個人の旺盛な買い意欲は続くとの見方が多い。
東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前日比6.22ポイント(0.84%)高の742.94を付け、連日で年初来高値を更新した。グロースCoreも上昇。
グロース市場ではQPS研究所やサンバイオが上昇した。一方、DGやタイミーは下落した。値上がり銘柄数264、値下がり銘柄数304と、値下がりが優勢だった。
個別ではホットリンク、QPS研究所、ブルーイノベーション、コンヴァノがストップ高。D&Mカンパニー、PostPrime、タイミー、ジーエヌアイグループ、ククレブ・アドバイザーズなど44銘柄は年初来高値を更新。ダイナミックマッププラットフォーム、カルナバイオサイエンス、ミライロ、ヘリオス、HPCシステムズが買われた。
一方、GENDAが年初来安値を更新。Terra Drone、かっこ、キャンバス、visumo、モビルスが売られた。
28日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比194円75銭高の3万7918円86銭だった。
きょう前場は主力株をはじめ幅広い銘柄にリスクを取る動きが優勢となった。前日の欧米株がほぼ全面高に買われたことで市場センチメントが強気に傾いた。また、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことも追い風材料になった。
取引時間中としては14日以来、2週間ぶりに節目の3万8000円を上回る場面があったが、戻り待ちの売りが上値を抑えた。その後は上値も重かった。寄り付き直後にこの日の高値を形成したあとは徐々に伸び悩む動きとなり、前引け時点では3万7000円台に押し戻されている。
27日のNYダウ工業株30種平均は反発し、3連休前の前週末比740ドル高で終えた。米欧の貿易摩擦の緩和を好感した買いが入った。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%高となるなど、ハイテク株の上昇が目立った。日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。
28日午前の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=144円台後半まで下落した。円安・ドル高の進行を受けて、自動車や機械といった輸出関連株が買われた。
買い一巡後は伸び悩んだ。日経平均の3万8000~3万9000円の水準は商いも多く、戻り待ちの売りが出やすい。市場関係者は「米国の各国に対する関税率は当初より低くなったとしてもなくなるわけではなく、世界経済の減速懸念は拭えない」とみていた。
日経平均は4日続伸で3万8000円台を回復したが、13日の取引時間中の戻り高値である3万8494.06円を上回るような強い動きとはならなかった。
前場のプライム市場の売買代金は2兆円台に留まっており、盛り上がりに欠ける展開となっている。様子見姿勢が強い地合いは変わっていないことから、後場の東京市場も引き続き商い閑散で3万8000円台を終値で回復するのは難しいと考える。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは13.81ポイント(0.50%)高の2783.30だった。JPXプライム150指数も続伸した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆71億円、売買高は7億9915万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1122。値下がりは430、横ばいは78だった。
業種別では、その他製品、空運、石油・石炭、医薬品、水産・農林などが上昇した一方、鉄鋼、電気・ガス、精密機器の3セクターのみ下落した。
個別では売買代金首位の三菱重工業が堅調なほか、IHI、日本製鋼所も上昇した。フジクラも買いが優勢。任天堂、ソニーグループが値を上げ、トヨタ自動車もしっかり。シンクロ・フードがストップ高、牧野フライス製作所も値を飛ばした。
米ハイテク株上昇を受けて、アドバンテスト、ソシオネクストなど半導体株の一角が買われた。このほか、アルプスアルパイン、オークマ、村田製作所、SOMPOホールディングス、パナソニックHDなどが買われた。
一方、足元強かった大成建設、鹿島建設、大林組など建設株が売られたほか、円高メリット銘柄のニトリホールディングスも弱い。サンリオが冴えず、三菱電機も売りに押された。このほか、日本製鉄、住友金属鉱山、富士電機、野村総合研究所、住友ファーマなどが売られた。ビットコイン関連で賑わっていたリミックスポイントが売り優勢となった。
ダイドーグループホールディングスが大幅安、レオパレス21も利食われた。
東証スタンダード市場は米株高と円安が追い風となり幅広い銘柄が買われた。
スタンダードTOP20は小幅高。出来高2億7723万株。
値上がり銘柄数855、値下がり銘柄数479と、値上がりが優勢だった。
個別ではエンバイオ・ホールディングスがストップ高。リードは一時ストップ高と値を飛ばした。コーアツ工業、大成温調、日本ドライケミカル、クエスト、北海道コカ・コーラボトリングなど56銘柄は年初来高値を更新。リベルタ、北陸電気工業、ヴィッツ、のむら産業、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートが買われた。
一方、田谷、共栄セキュリティーサービス、マックハウス、ビート・ホールディングス・リミテッドが年初来安値を更新。Shinwa Wise Holdings、ぷらっとホーム、北日本紡績、那須電機鉄工、ダントーホールディングスが売られた。
東証グロース市場は前日の米株高を受けて、個人投資家の心理が改善し、宇宙や防衛などのテーマ株の物色が強まった。
東京証券取引所がグロース市場の改革として上場から5年で時価総額が100億円に達しない企業を上場廃止にする方針を示している。市場関係者は、「時価総額が100億円未満の企業が株価上昇に向けた施策をこれから打ち出してくるとの期待も新興市場の先高観を支えている」と指摘した。
東証グロース市場250指数は続伸した。前引けは前日比4.02ポイント高の740.74だった。前日に付けた年初来高値(736.72)を上回った。グロースCoreも上昇。
グロース市場ではQPS研究所やジーエヌアイが上昇した。一方、タイミーやAiロボは下落した。値上がり銘柄数309、値下がり銘柄数245と、値上がりが優勢だった。
個別ではホットリンク、コンヴァノがストップ高。D&Mカンパニー、PostPrime、タイミー、ククレブ・アドバイザーズ、デジタルグリッドなど41銘柄は年初来高値を更新。QPS研究所、ダイナミックマッププラットフォーム、ミライロ、HPCシステムズ、ソフトマックスが買われた。
一方、GENDAが年初来安値を更新。Terra Drone、かっこ、フーバーブレイン、フィスコ、ACSLが売られた。
【寄り付き概況】
28日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比370円68銭高の3万8094円79銭。
主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが継続し、全体指数の上値指向が続いている。日経平均はフシ目の3万8000円大台を寄り付き時点で回復した。前日の欧州株市場はほぼ全面高に近い商状だったが、メモリアルデーを挟み3連休明けとなった米国株市場でもリスクオンが鮮明となり、NYダウが5日ぶりに急反騰し終値で700ドルを超える上昇となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇率でダウを大きく上回り、エヌビディア<NVDA>など半導体関連も買われたことで、東京株式市場でも追い風が意識される状況だ。外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることも輸出セクター中心にポジティブ材料となっている。
トヨタやホンダといった自動車株を中心に輸出採算の改善期待から輸出関連株が堅調となっている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、フジクラや丸紅、東京海上が上昇している。一方、住友鉱やキッコマン、富士電機が下落している。
28日の東京株式市場は、続伸後も堅調か。
日経平均株価の予想レンジは、3万7800円-3万8400円を想定。(27日終値3万7724円11銭)
休場明けの米国株は上昇。ダウ平均は740ドル高の42343ドルで取引を終えた。
現地27日の米国株高を受け、買い先行スタートとなろう。日経平均株価は心理的なフシ目の3万8000円を超えた後、戻り待ちの売りが警戒されるものの、為替相場がドル・円が1ドル=144円台の前半(27日は143円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同163円00-04銭)と円安方向に振れていることが支えとなりそう。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック <6594> 、菱重工 <7011> 、IHI <7013> などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比530円高の3万8350円だった。
【好材料銘柄】
■ククレブ・アドバイザーズ <276A>
地主 <3252> と業務提携。JINUSHIビジネスとCREソリューション事業が連携。
■自重堂 <3597>
今期配当を100円増額修正。
■ソフトマックス <3671>
6月30日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。
■ホットリンク <3680>
グループ会社の米Effyisがスノーフレイク<SNOW>と戦略的パートナーシップを締結。グローバルなユーザー発信データをクラウド型データプラットフォーム「Snowflake」上で提供開始。
■ブルーイノベーション <5597>
米国の航空宇宙企業PKL Servicesと、ドローンとAIを活用した次世代訓練シミュレータの共同開発に向けた覚書(MOU)を締結。
■牧野フライス製作所 <6135>
投資ファンドのMBKパートナーズが買収提案を行っているとの報道を受けて、MBKパートナーズと最終合意に向けて鋭意交渉を続けているとコメント。
■ニチリョク <7578>
今期経常は黒字浮上へ。
【主な経済指標・スケジュール】
28(水)
【国内】
40年国債入札
《決算発表》
プラネット、ダイワ通信
【海外】
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5/6~7開催分)(5/29 3:00)
米5年国債入札
《米決算発表》エヌビディア、セールスフォース、HP
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
27日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、3連休前の前週末23日に比べ740ドル58セント高の4万2343ドル65セントで終えた。
トランプ氏は25日、SNSへの投稿で、EUからの輸入品に課税する50%の関税措置を7月9日まで見送ると表明した。米EU双方が貿易交渉の加速に前向きとみられることから、通商摩擦激化による景気下押し懸念が後退。投資家心理の悪化に歯止めがかかり、ハイテクや金融、小売りなど幅広い銘柄が買われた。
民間経済指標の改善も相場を押し上げた。コンファレンス・ボードが27日発表した5月の消費者景気信頼感指数は98.0と、6カ月ぶりに上昇。市場では「楽観的ではないが、悲観は少ない」(米地銀)内容との受け止めが広がり、ダウの上げ幅は拡大した。
ダウは23日までの4営業日で1100ドル超下げたため、買いが入りやすい地合いだった。
トランプ氏はフォンデアライエン欧州委員長と25日に電話協議し、6月1日に予定していたEUへの関税発動を7月9日まで延期すると表明した。関税強化が貿易摩擦や米経済の減速につながるとの警戒がひとまず薄れたうえ、米国とEUの貿易協議が進むとの期待から、ハイテクや消費関連などを中心に株買いが入った。
エヌビディアが3.2%高で終えた。中国向けの新しい人工知能(AI)半導体の発売を計画していると伝わり、材料視された。28日夕には2025年2~4月期決算を発表する。市場では「好業績を見込んだ先回り買いが入っている」との指摘もあった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、ナイキが上昇した。アメリカン・エキスプレスやゴールドマン・サックスも買われた。アップルは9営業日ぶりに反発した。半面、ボーイングとユナイテッドヘルス・グループが売られた。
ナスダック総合株価指数は反発した。前週末比461.956ポイント(2.46%)高の1万9199.163で終えた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が経営に注力する姿勢を改めて示したテスラが6.9%高で終えた。ブロードコムなどの半導体株も軒並み上昇した。
【シカゴ日本株先物概況】
27日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前営業日比1495円高の3万8350円で終えた。この日は日経平均株価が堅調に推移し、ハイテク株主導で米株式相場も大幅に上げたため、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが活発となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
38350 ( +530 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38375 ( +555 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
27日の英FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。英国の3連休前にあたる23日に比べ60.08ポイント(0.68%)高の8778.05で終えた。
トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する50%関税の発動時期を7月9日へ延期すると表明したことを受け、貿易摩擦を巡る投資家の懸念が和らいだ。米財政悪化への懸念などから前週後半まで上昇傾向にあった米国の長期・超長期金利が前営業日比で低下しているのも、投資家の安心感につながった。
英BAEシステムズなど防衛・航空関連、不動産投資信託(REIT)や住宅建設が上げた。エネルギー、製薬株も買われた。一方で英豪リオティントなど資源の一角が下落。電気・ガス供給のナショナル・グリッドなど公益に売りが優勢だった。
FTSEの構成銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが5.56%高、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が4.53%高、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループが3.17%高と大きく上昇。一方、エネルギー小売り大手セントリカは1.54%安、資源大手リオティントは1.40%安、産金大手エンデバー・マイニングは1.33%安となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
27日のドイツ株価指数(DAX)は続伸した。終値は前日比198.84ポイント(0.82%)高の2万4226.49と4営業日ぶりに最高値を更新した。トランプ米大統領が欧州連合(EU)に対する50%関税の発動時期を7月9日に遅らせると表明したのをきっかけに、貿易問題を巡る米国とEUの対立が激しさを増すとの警戒感がひとまず和らいだ。
個別では、通販大手ザランドが5.03%高、分子診断大手キアゲンが2.70%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.59%高と買われた半面、電力大手RWEは1.30%安、エネルギー大手イーオンは1.23%安、高級車メーカーのポルシェは1.14%安で終了した。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は前日比0.01%安と横ばい圏で終えた。眼鏡メーカーのエシロール・ルックスオティカが下落。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなど消費関連の一部銘柄が売られたほか、仏トタルエナジーズが下げた。他方、タレスやサフランといった防衛の関連銘柄が買われた。
05月28日 毎日コラム
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世の男性はこれに弱い 女性の可愛い仕草! |
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