【市況一覧】
日経平均株価
38,255.04 +420.79 06/16
TOPIX
2,774.94 +18.47 06/16
マザーズ
760.61 +8.09 06/16
NYダウ平均
42,197.79 -769.83 06/14
ナスダック総合
19,406.83 -255.66 06/14


05月01日 マーケットコメント

05月02日 マーケットコメント

05月03日 マーケットコメント

05月04日 マーケットコメント

05月05日 マーケットコメント

05月06日 マーケットコメント

05月07日 マーケットコメント

05月08日 マーケットコメント

05月09日 マーケットコメント

05月10日 マーケットコメント

05月11日 マーケットコメント

05月12日 マーケットコメント

05月13日 マーケットコメント

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05月16日 マーケットコメント

05月17日 マーケットコメント


     
     



     
     
    Market Data
    --------------------------------------------
    【日経平均】
    37498円63銭(▲255円09銭=0.68%)
    --------------------------------------------
    【TOPIX】
    2738.39(▲2.06=0.08%)
    --------------------------------------------
    【グロース250】
    716.67(△2.83=0.40%)
    --------------------------------------------
    【プライム売買高】16億7081万株(▲2億8097万株)
    --------------------------------------------
    【売買代金】3兆8216億円(▲6491億円)
    --------------------------------------------
    【値上がり銘柄数】826(前日:858)
    【値下がり銘柄数】750(前日:705)
    --------------------------------------------
    【新高値銘柄数】64(前日:67)
    【新安値銘柄数】6(前日:14)
    --------------------------------------------
    【25日騰落レシオ】146.29(前日:135.98)
    --------------------------------------------
     
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は255円安と4日続落、3万7500円割れに下落
     2.ムーディーズによる米国債格付け「Aa1」に引き下げを警戒
     3.円高懸念や米株価指数先物の下落など背景に慎重姿勢強まる
     4.ディスコやアドテスト、東エレクなど半導体関連株は安い
     5.第一三共や武田、中外薬などの薬品株に買いが流入し上昇する
     
     
    日経平均が0.7%安、TOPIXが0.1%安とパフォーマンスに開きがあり、グロース250指数は0.4%高と7日続伸。
    プライムでは後場に入って値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。日経平均の指数として弱さが目立っており、こういった動きが出てくると大型株は手がけづらくなる。ドル円が円高(ドル安)に振れていることも大型外需にはアゲインストの流れ。目先の日経平均は反発しても戻り売りに押されやすくなると思われるだけに、中小型株が資金の受け皿となり続けることができるかがカギを握るだろう。
     
    円高による売りで指数間では偏った動きが出ている。日経平均は下げて上場全銘柄で算出する指数トピックスは安定した動きに。
    内容的には腰の強い相場で上げ基調が続いていることを示唆しているようだ。日経平均は現在の想定レンジの下限である3万6000円にすら押して来ず、3万7500円前後でしっかり買われる強いトレンドをキープ中。まるでトランプ関税無視の強さ。

    今週後半に予定される3回目の日米通商交渉の行方で関税率の引き下げがあるのかどうかだろう。それまでは様子見ムードの強い展開が予想される。




     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
     
    39228.10  ボリンジャー:+2σ(13週)
    38883.83  ボリンジャー:+2σ(25日)
    37872.83  均衡表雲上限(週足)
    37843.34  200日移動平均線
    37827.25  6日移動平均線
    37817.19  ボリンジャー:+1σ(13週)
    37799.56  26週移動平均線
    37550.39  均衡表転換線(日足)
     
    37498.63  ★日経平均株価19日終値
     
    37380.52  ボリンジャー:+1σ(25日)
    36976.20  75日移動平均線
    36928.63   新値三本足陰転値
    36791.45  均衡表雲下限(週足)
    36406.29  13週移動平均線
    36035.55  ボリンジャー:-1σ(26週)
    35877.21  25日移動平均線
    35595.49  均衡表基準線(週足)
    35536.27  均衡表雲上限(日足)
     
    高値と安値も先週末から切り下がり、下向きに転じた5日移動平均線の下方で推移した。25日線乖離率は4.52%(先週末5.91%)に低下。買われ過ぎラインの5%割れは5月1日以来で、過熱感の解消が進んだ格好となった。ただ、パラボリックが売りサイン点灯を開始しており、下落トレンド延長リスクへの留意が必要となりそうだ。
     
     

    【大引け概況】


    19日の日経平均株価は4日続落し、終値は前週末比255円09銭安の3万7498円63銭だった。4日続落は1月8〜15日(5日続落)以来。


     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:37 容量:18.20M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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    前週末16日の米株式市場では、NYダウが331ドル高と続伸したが、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスが取引終了後に米国債の信用格付けを「Aaa(トリプルA相当)」から「Aa1(ダブルAプラス相当)」に1段階引き下げた。。この米国債格下げの影響が警戒されるなか、週明け19日の日経平均株価は下落してスタート。米ミシガン大が16日発表した5月の消費者態度指数(速報値)が低調な結果となったことも投資家心理の重荷となり、朝方には前週末に比べ200円を超える下落となり、3万7500円まで値を下げる場面があった。
    為替相場は午前10時頃に一時1ドル=144円台後半へ円高が進んだ。売り一巡後は値頃感からの買いも流入し、下げ渋る動きをみせたが、後場に入り再び売りが膨らみ午後1時過ぎには一時300円を超える下落となった。米株価指数先物が下落し、今晩の米国市場の動向が警戒された。大引けにかけては3万7500円を上値とする一進一退が続いた。海運株が売られ薬品株が買われた。
     
    円相場の上値は重かったことから株売りの勢いも限定的で、日経平均は下げ渋る場面があった。市場関係者は、「米格下げ自体が日本株に直接影響を与える可能性は低いが、足元の相場全体の過熱感が利益売りの理由になった」と指摘。投資家の関心は今後の企業業績に影響を与える日米関税交渉の行方に集中しており、それまでは動きにくい展開が続くとみていた。

    米国債の格下げはある程度想定されていただけに、過剰反応とも言えよう。ただ、グローベックスの米株先物が弱含みで推移していることもあり、週明けの米国市場の動向を見極めたいとするムードのなか、押し目狙いの買いは限られたようだ。過熱感を警戒する向きもあり、そのなかで持ち高調整の流れに向かわせたようである。
    一方、投資家の関心は、20日から開催される先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議での日米財務相会談や、今週後半に予定される3回目の日米通商交渉の行方で関税率の引き下げがあるのかどうかだろう。それまでは様子見ムードの強い展開が予想されるだろう。

     

    東証株価指数(TOPIX)は反落し、終値は2.06ポイント(0.08%)安の2738.39だった。JPXプライム150指数も反落し、1.74ポイント(0.14%)安の1208.43で終えた。
     
    東証プライムの売買代金は概算で3兆8215億円、売買高は16億7081万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は750。値上がりは826、横ばいは55だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は海運業や石油・石炭製品、保険業などが下落。医薬品や空運業などは上昇した。
     
    個別銘柄では、SUMCO、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなどの半導体関連株が安く、日本郵船、川崎汽船、商船三井などの海運株が軟調に推移。ソフトバンクグループ、IHI、ファーストリテイリングが軟調。また、オリエンタルランド、ディーエヌエー、リクルートHDなどが下落した。任天堂、サンリオ、アシックス、SMC、KDDIが下落した。このほか、決算発表以降売り優勢の展開となったビジョンが大幅安、宮越ホールディングス、サンウェルズ、ドリームインキュベータなどが値下がり率上位となった。
     
    一方、証券会社によるポジティブなレポートが材料視されて第一三共が買い優勢となったほか、武田薬品工業、中外製薬が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友などの金融株も堅調に推移。また、三菱重工業や川崎重工業が高く、トヨタ自動車、サッポロHD、村田製作所、清水建設、楽天グループなどが上昇した。そのほか、先週末発表の好決算を見直す動きとなったアーレスティが急騰、三菱化工機、日阪製作所、メドピアなどが値上がり率上位となった。




     


     
    東証スタンダード市場は上昇は小幅にとどまったものの、決算を材料にした物色が続いた。スタンダードTOP20は続伸。出来高は5億3885万株。
    値上がり銘柄数845、値下がり銘柄数570と、値上がりが優勢だった。
     
     個別ではシダー、電算、ピアラ、ヤマノホールディングス、日本精密がストップ高。城南進学研究社、インスペックは一時ストップ高と値を飛ばした。コロンビア・ワークス、コーアツ工業、三東工業社、マサル、第一建設工業など91銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、白鳩、南海化学、不二ラテックス、大木ヘルスケアホールディングスが買われた。
     
    一方、イー・ロジットがストップ安。ファブリカホールディングス、ぷらっとホームは年初来安値を更新。京都きもの友禅ホールディングス、創健社、佐藤食品工業、アズジェント、ホリイフードサービスが売られた。
     


     
    東証スタンダード市場は上昇は小幅にとどまったものの、決算を材料にした物色が続いた。スタンダードTOP20は続伸。出来高は5億3885万株。
    値上がり銘柄数845、値下がり銘柄数570と、値上がりが優勢だった。
     
     個別ではシダー、電算、ピアラ、ヤマノホールディングス、日本精密がストップ高。城南進学研究社、インスペックは一時ストップ高と値を飛ばした。コロンビア・ワークス、コーアツ工業、三東工業社、マサル、第一建設工業など91銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、白鳩、南海化学、不二ラテックス、大木ヘルスケアホールディングスが買われた。
     
    一方、イー・ロジットがストップ安。ファブリカホールディングス、ぷらっとホームは年初来安値を更新。京都きもの友禅ホールディングス、創健社、佐藤食品工業、アズジェント、ホリイフードサービスが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は、午前中前週末終値を挟んでもみ合いが続いたが、午後に上昇の勢いが優勢となった。米金利上昇で米景気への懸念が強まるなか、市場では「輸出関連の大型株は手掛けづらいが、国内新興市場は内需株中心で安心感がある」との声が聞かれた。
     
    グロースCoreは続落、東証グロース市場250指数は7日続伸した。終値は前週末比2.83ポイント(0.40%)高の716.67だった。連日で年初来高値を更新し、2024年4月1日以来約1年1カ月ぶりの高値を付けた。7日続伸は名称変更前の東証マザーズ指数だった21年6月(7日続伸)以来となる。
     
    グロース市場ではトヨコーやAiロボが上昇した。一方、エニマインドやジーエヌアイは下落した。
    値上がり銘柄数313、値下がり銘柄数274と、値上がりが優勢だった。
     
    個別では,ディジタルメディアプロフェッショナル、ミンカブ・ジ・インフォノイド、AppBank、コンヴァノ、フューチャーリンクネットワークがストップ高。ラクオリア創薬は一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、Aiロボティクス、Synspective、LAホールディングス、クリアルなど51銘柄は年初来高値を更新。ZenmuTech、トヨコー、セレンディップ・ホールディングス、GreenBee、ダイナミックマッププラットフォームが買われた。
     
     一方、Schooがストップ安。AnyMind Group、WDBココ、ハルメクホールディングスなど4銘柄は年初来安値を更新。Def consulting、TORICO、サイフューズ、ZUU、ブリーチが売られた。



     

     
    19日午前の日経平均株価は続落し、前引けは前週末比136円09銭安の3万7617円63銭だった。
     
    前週末16日の米株式市場は、NYダウは331ドル高と続伸。ハイテク株などが値を上げた。ただ、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスは同日に米国の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」に格下げを発表。これを受け、この日の早朝に円高が進んだことも警戒され、日経平均株価は下落してスタート。朝方には前週末に比べ200円を超える下落となり、3万7500円台まで値を下げる場面があった。
    為替相場は午前10時頃に一時1ドル=144円台後半へ一段と円高が進んだ。ただ、日経平均株価の3万7000円台半ばの水準には値頃感も台頭し売り一巡後は下げ渋った。
     
     
    1ドル=145円近辺で円高進行が一服したこともあり、日経平均は朝安後やや下げ渋った。大和アセットマネジメントの富樫賢介チーフ・ストラテジストは「米国債格下げは金融市場全体に対する不安感を高めるため、いったんリスク資産を売る動きになった」と指摘。一方で「格下げはサプライズというほどではなく、米国が関税政策で譲歩することへの期待の強さが押し目買いを誘った」と話した。
     
     
     後場の日経平均株価は、軟調な値動きが継続しそうだ。大手格付け会社による米国債の格下げというネガティブなイベントに対しても一定の底堅さを見せているが、買い進む動きは想定しにくいか。ただ、先週に3万8000円台を回復した後は、さすがに上値が重くなったが、決算発表に関連した証券会社等によるアナリストレポートを材料視した物色は活発だった。
     
    そのほか、週後半には、米国の関税措置を巡る3回目の閣僚交渉に向けて、赤澤経済再生担当大臣がワシントンを訪問する可能性が高まっている。今回の交渉で自動車への関税見直しに道筋をつけるとの見通しで、弱気な今期見通しを発表した自動車関連株は、今後の日米交渉の進展次第で見直し買いが入る余地はある。今週は、交渉内容の状況を横目に相場展開を見守っていきたい。
     



     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは3.71ポイント(0.14%)高の2744.16だった。JPXプライム150指数も続伸し、0.67ポイント(0.06%)高の1210.84で前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7867億円、売買高は7億8591万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は747。値下がりは824、横ばいは60だった。
    業種別株価指数(33業種)は海運業や石油・石炭製品、サービス業などが下落率上位。医薬品や輸送用機器などが上昇した。
     
    業種別では、海運業、石油・石炭製品、サービス業などが下落した一方で、医薬品、輸送用機器、水産・農林業などが上昇した。
     
    個別では、ディスコやアドバンテスト、レーザーテックなどの半導体関連株のほか、川崎汽船、商船三井などの海運株が軟調に推移。また、IHI、サンリオ、任天堂、ディーエヌエー、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、リクルートホールディングスなどが下落した。ほか、決算発表以降売り優勢の展開となったビジョンが大幅安、宮越ホールディングス、サンウェルズ、ドリームインキュベータなどが値下がり率上位となった。
     
    半面、川崎重工業やフジクラ、三菱商事が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友などの金融株が堅調に推移。トヨタ自動車、フジ・メディア・ホールディングス、三菱商事、フジクラ、ソニーグループ、キーエンス、川崎重工業などが上昇した。そのほか、先週末発表の好決算を見直す動きとなったアーレスティが急騰、三菱化工機、日阪製作所、メドピアなどが値上がり率上位となった。

     


     
    東証スタンダード市場は米国と各国・地域との通商交渉進展への期待感が下支えした。
    スタンダードTOP20は上昇。出来高2億9677万株。
    値上がり銘柄数792、値下がり銘柄数566と、値上がりが優勢だった。
     
     個別ではヤマノホールディングスがストップ高。インスペックは一時ストップ高と値を飛ばした。コロンビア・ワークス、コーアツ工業、三東工業社、マサル、第一建設工業など69銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、日本精密、メタプラネット、南海化学、大木ヘルスケアホールディングスが買われた。
     
     一方、ファブリカホールディングス、ぷらっとホームが年初来安値を更新。イー・ロジット、ビート・ホールディングス・リミテッド、ホリイフードサービス、創健社、ベクターホールディングスが売られた。
     


     
    東証グロース市場は前週末の終値を挟んでもみ合う展開が続いた。前週末までに6日続伸しており、主力銘柄で利益確定売りが出やすかった。
    東証グロース市場250指数は小幅反落した。前引けは前週末比0.48ポイント(0.07%)安の713.36だった。グロースCoreはともに軟調。
    グロース市場ではアイスペースやFFRIは下落した。一方、QPS研究所やサンバイオが上昇した。
    値上がり銘柄数291、値下がり銘柄数288と、売り買いが拮抗した。
     
    個別ではディジタルメディアプロフェッショナル、ミンカブ・ジ・インフォノイド、コンヴァノがストップ高。L is B、Aiロボティクス、Synspective、LAホールディングス、TENTIALなど43銘柄は年初来高値を更新。AppBank、ZenmuTech、フューチャーリンクネットワーク、セレンディップ・ホールディングス、技術承継機構が買われた。
     
     一方、AnyMind Group、ハルメクホールディングスが年初来安値を更新。Def consulting、サイフューズ、マイクロアド、ブリーチ、ワンキャリアが売られた。


     

    【寄り付き概況】
     
    19日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前週末比181円36銭安の3万7572円36銭。
     
    前週末16日の米株式市場は、NYダウは331ドル高と続伸。ハイテク株などが値を上げた。ただ、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスは同日に米国の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」に格下げを発表。これを受け、為替は一時1ドル=145円00銭前後へ円高が進んでおり、その影響が注視されている。
     
    米ミシガン大が16日発表した5月の消費者態度指数(速報値)は50.8と5カ月連続で低下し、2022年6月に次いで過去2番目に低い水準だった。トランプ関税が心理面の負担になっているとの見方が出ており、米経済の減速が日本企業の業績に影響するとの思惑も売り要因となっている。
     
    東証株価指数(TOPIX)は反落している。
     
    個別では、アドテストや東エレクなど半導体関連株が安い。KDDI、ファナック、MS&ADも売られている。一方、三菱商や三井物、第一三共は高い。



    《マーケットストラテジーメモ一覧へ》


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    《マーケットストラテジーメモ》5月 第3週
     
    12日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数は小動き。週末にスイスで開かれる米中貿易協議を控え動けなかった格好。トランプ大統領は「中国に80%の関税をかけるのは正しいようだ」などと発言した。恐怖と欲望指数は61→62。昨年12月3日の60以来の水準。
     
    日経平均株価は140円高の37644円と3日続伸。3月27日以来の高値を更新。米中の関税協議の進展に期待して株価指数先物に買いが入ったが協議の詳細公表を上値追いの勢いは限定的。TOPIXは12日続伸。12勝0敗でサイコロ100%。2017年10月の12日続伸の記録に並んだ。東証プライムの売買代金は4兆8542億円。トヨタ、トレンドが上昇。リクルート、ニトリが下落。
     
    13日(火):
    週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って大幅上昇。4月9日以来の上昇率となった。米国と中国は、両国の貿易問題を巡り相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意。上乗せ分の90日間の停止、経済・貿易関係に関する協議メカニズムの構築も打ち出した。S&P500は3月下旬以来初めて200日移動平均線を上回った。VIX(恐怖)指数は3月下旬以来初めて20を割り込んだ。合算売買高は約202億株と増加。
     
    日経平均株価は539円高の38183円と4日続伸。2月27日以来の高値水準。米中両政府が相互に課していた追加関税の引き下げで合意し、米中対立をめぐる投資家の警戒感が和らいだ。日経平均の上げ幅は一時800円を超えたが買い一巡後の上値は重かった。TOPIXは13日続伸。13日続伸は2009年8月以来、およそ15年9カ月ぶり。東証プライムの売買代金は6兆169億円。東エレク、古河電工が上昇。ニトリ、フジクラが下落。
     
    14日(水):
    火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。S&P500とナスダック総合は続伸。NYダウは、医療保険大手ユナイテッドヘルス下落の影響で反落。同社は通期業績見通しの発表を停止しCEOが退任。株価は17.8%急落した。暗号資産(仮想通貨)交換所大手のコインベース・グローバルが24%近く急伸。5月19日にS&P500に採用されることが好感された。4月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.3%上昇。伸びは3月の2.4%から鈍化。2021年2月以来、約4年ぶりの低水準。市場予想は2.4%上昇だった。前月比は0.2%上昇。3月の0.1%下落からプラスに転じた。市場予想は0.3%上昇だった。恐怖と欲望指数は68→70。
     
    日経平均株価は55円安の38128円と5日ぶりに反落。利益確定目的の売りや戻り待ちの売りが優勢となった。TOPIXは14日ぶりに反落。東証プライムの売買代金は5兆4483億円。ソニー、フジクラが上昇。 オリンパス、第一三共が下落。
     
    15日(木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。プラス圏とマイナス圏の往来の展開。トランプ米大統領はサウジアラビアでムハンマド皇太子と会談。サウジによる米国への6000億ドルの投資確約を取り付けた。エヌビディアやAMDなどはサウジ政府系ファンドが所有するAIスタートアップ企業との業務提携を発表。エヌビディアは4%超上昇。AMDが4.7%高。ボーイングは0.6%高。メルクが4%安、アムジェンが3%安。
     
    日経平均株価は372円安の37755円と続落。利益確定目的の売りが優勢だった。下げ幅は一時500円に迫ったが、根強い先高観を背景とした押し目買いや売り方の買い戻しも目立ち、やや下げ渋って終えた。TOPIXは続落。 東証プライムの売買代金は4兆7778億円。すかいらーく、良品計画が上昇。ソニー、任天堂が下落。日経平均EPSの今期予想は減少、前期は増加。プライム市場の騰落レシオは146.54
     
    16日(金):
    木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。通期の業績予想を上方修正したシスコシステムズが5%近く上昇。司法省による刑事捜査が報じられた医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループが約11%急落。第2四半期の利益予想の公表を控えた小売り大手ウォルマートがは0.5%安。アマゾンが2.4%下落。4月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%増加。伸びは前月から減速。市場予想は横ばいだった。
     
    日経平均株価は1円安の37753円と小幅に3日続落。朝方から軟調に推移し、下げ幅は一時250円を超えた。ただ後場は小幅ながら一時上昇に転じた場面もあった。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は4兆4706億円。サイバー、Jフロントが上昇。ファナック、日本郵政が下落。
     
    (2)欧米動向
     
    米国の4月の財政収支黒字は、前年同月比23%(約490億ドル)増の2580億ドル。
    関税の純収入が160億ドルと前年同月比で約90億ドル増加。
    米国の4月の関税徴収額は1日あたり5億ドル超となった。
    2025会計年度(24年10月─25年9月)の4月までの累計では、関税の純収入額は630億ドル。
    前年同期の480億ドルから増加。
    25会計年度の4月までの累計では、赤字は前年同期比23%(1940億ドル)増の1兆490億ドル。
    同会計年度累計の歳入は3兆1100億ドル、歳出は4兆1590億ドル。
    いずれも4月としては過去最高を記録した。
     
    (3)新興国動向
     
    中国の4月の新規人民元建て融資は予想以上に急減。
    4月の新規融資は2800億元(約388億7000万ドル)。
    市場予想の7000億元を下回った。
    3月は3兆6400億元、前年4月は7300億元だった。
    4月は例年、融資が低迷するが、米国との貿易戦争が長引き、融資需要が一段と減少した。
    4月の融資残高は前年比7.2%増と過去最低を記録した。
    3月は7.4%増、市場予想も7.4%増だった。
     


    (兜町カタリスト 櫻井英明)


    19日の東京株式市場は、軟調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、3万7400円-3万7900円を想定。(16日終値3万7753円72銭)
    先週末の米国株は上昇。ダウ平均は331ドル高の42654ドルで取引を終えた。
    米大手格付け会社ムーディーズは、米国債の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」一段階引き下げたことを受け、リスク回避姿勢が強まりそう。
    また、米国市場の反応をみたいとして、模様眺めムードが広がることも想定される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の前半(前週末16日は145円24-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の半ば(同162円78-82銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同16日の大阪取引所清算値比225円高の3万7995円だった。

     
     
    【好材料銘柄】 
     
    ■大盛工業 <1844> 
    今期経常を一転22%増益に上方修正。
     
    ■ジェイ・イー・ティ <6228> 
    株主優待制度を導入。毎年6月末時点で500株以上かつ1年以上保有する株主を対象に、保有株数1000株未満でトマピカルネクター350ml、1000株以上で同700mlを贈呈する。なお、初回の25年6月末基準日に限り、保有期間にかかわらず500株以上を保有する株主を対象とする。
     
    ■ピアラ <7044> 
    生成AI体制をアジアで強化。ベトナムにAIクリエイティブセンターを設立。
     
    ■池田泉州ホールディングス <8714> 
    ありあけキャピタルが16日付で大量保有報告書を提出。ありあけキャピタルの池田泉州HD株式保有比率は5.17%となり、新たに5%を超えたAとが判明した。
     
    ■W TOKYO <9159> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の2.44%にあたる6万5300株(金額で1億0343万5200円)を上限に、5月19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
     
     
    19(月)
    【国内】
    《決算発表》
    TYK、うかい、相模ゴム、サンユ建

    【海外】
    中国4月鉱工業生産(11:00)
    中国4月小売売上高(11:00)
    中国4月固定資産投資(11:00)
     
    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。



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