【市況一覧】
日経平均株価
38,026.17 -326.17 11/21
TOPIX
2,682.81 -15.48 11/21
マザーズ
635.64 +4.48 11/21
NYダウ平均
43,408.47 +139.53 11/21
ナスダック総合
18,966.14 -21.33 11/21


11月21日 マーケットコメント

11月20日 マーケットコメント

11月19日 マーケットコメント

11月18日 マーケットコメント

11月17日 マーケットコメント

11月16日 マーケットコメント


     






     
    Market Data
    --------------------------------------------
    【日経平均】
    38642円91銭(△107円21銭=0.28%)
    --------------------------------------------
    【TOPIX】
    2711.64(△10.42=0.39%)
    --------------------------------------------
    【グロース250】
    625.95(△0.72=0.12%)
    --------------------------------------------
    【プライム売買高】21億8810万株(△4608万株)
    --------------------------------------------
    【売買代金】4兆6014億円(▲136億円)
    【値上がり銘柄数】813(前日:528)
    【値下がり銘柄数】768(前日:1075)
    【新高値銘柄数】37(前日:44)
    【新安値銘柄数】45(前日:49)
    【25日騰落レシオ】85.25(前日:85.78)
    --------------------------------------------
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は107円高と4日ぶり反発、円安進行も追い風に
     2.前日のNYダウは下落も東京市場には値頃感からの買いが流入
     3.半導体や自動車、機械など輸出関連株中心に値を上げる展開
     4.レーザーテクや東エレク、トヨタ、キーエンスなどが買われる
     5.好決算発表の三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが人気化
     
     
    今週を軟調となった。
    週明け11日の日経平均はプラス圏とマイナス圏を行き来して小幅な上昇。
    12日は、前場は3桁の上昇であったが、後場に先物主導で崩れて3桁の下落となった。
    13日は600円を超える下落。
    米大統領選を材料にリスク選好ムードが高まったが、今週に入ってからはトランプ新政権の負の側面も意識され始めた。
    14日は高く始まったものの、買いが続かずマイナス圏に沈んで安値引け。15日は序盤で500円超上昇したが、買い一巡後は値を消して、3桁上昇ながら連日の安値引けとなった。日経平均は週間では約857円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
     
     
    来週は不安定な展開か。
    来週の日経平均株価の予想レンジは、3万8200~3万9400円前後。
     
    国内の7-9月期決算発表が一巡して材料難となる中、米国では水曜20日にエヌビディアが決算発表を予定している。
    週前半はこの内容を見極めたい状況下で半導体株が手がけづらく、全体も様子見姿勢が強まるだろう。エヌビディアの決算反応が良ければ投資家心理が強気に傾くことが期待できる一方、反応が悪ければリスクオフとなる可能性もある。
    米国の長期金利が高止まりしているだけに、半導体株だけが人気化して他の銘柄からは資金が抜けるといったこともあり得る。半導体株の動向をにらみながら強弱感が交錯し続け、週を通して方向感が定まらないと予想する。
     
    国内では、18日に9月機械受注、20日に10月貿易統計、10月訪日外客数、22日に10月消費者物価指数(CPI)が発表される。19日に東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングスが決算を発表する。22日にガーデンがスタンダード市場に新規上場する。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
     
    39995.14  ボリンジャー:+2σ(25日)
    39910.55  新値三本足陽転値
    39869.19  ボリンジャー:+1σ(26週)
    39458.92  ボリンジャー:+1σ(25日)
    39388.93  ボリンジャー:+1σ(13週)
    39051.68  6日移動平均線
    39021.87  均衡表転換線(日足)
    38984.77  均衡表基準線(日足)
    38922.71  25日移動平均線
     
    38642.91  ★日経平均株価15日終値
     
    38527.68  200日移動平均線
    38481.40  26週移動平均線
    38386.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
    38374.83  13週移動平均線
    38139.52  均衡表雲上限(日足)
    38042.94  均衡表転換線(週足)
    37913.89  75日移動平均線
    37850.27  ボリンジャー:-2σ(25日)
    37751.39  均衡表雲上限(週足)
    37360.72  ボリンジャー:-1σ(13週)
    37314.06  ボリンジャー:-3σ(25日)
    37093.61  ボリンジャー:-1σ(26週)
     
     
    高値と安値も前日水準を上回り、終値は200日移動平均線の上方に復帰し、200日線前後での一定の買い需要を確認する形となった。一方、ローソク足は陰線が4本並び、本日は25日線上方まで長い上ヒゲを出して25日線付近での上値の重さを窺わせた。下降中の25日線の39.23円上には下向きの5日線が迫って短期デッドクロス(DC)形成寸前となったこともあり、強い調整圧力を残す形で今週の取引を終えた。
     



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    《マーケットストラテジーメモ》11月 第3週

    11日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。S&P500は一時、初の6000ポイント台乗せ。週間では4.66%高と2023年11月以来1年ぶりの上昇率。終値ベースで今年50回目の最高値を更新した。ナスダック総合は2か月ぶりの上昇。3日連続で最高値を更新。ラッセル2000は週間で8.51%上昇。20年4月以来最大の週間上昇率を記録した。日経平均株価は32円高の3万9533円と小幅続伸。前週末の米株高や外国為替市場での円安・ドル高の進行を受けた買いが優勢の展開。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は4兆2256億円。アドテスト、スズキが上昇。信越化、ダイキンが下落。日経VIは23.71。
     
    12日(火):
    週明けNY株式市場で主要3指数は揃って上昇し過去最高値を更新。S&P500は終値ベースで初の6000ポイント台乗せ。終値ベースで今年51回目の最高値を更新。テスラは時価総額が9%増加し1兆1000億ドルを超え。ウェルズ・ファーゴやJPモルガンなど銀行株への買いがNYダウを押し上げた。中小型株で構成するラッセル2000は1.5%上昇。2021年11月以来の高値水準。中小企業はトランプ氏の減税案や規制緩和の恩恵を受けるとの見方。
     
    日経平均株価は157円安の3万9376円と3日ぶりに反落。前場は米株高を支えにした買いが優勢だったが、後場は株価指数先物への売りが主導して日経平均は400近く下げる場面があった。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は5兆158億円。トヨタ、清水建が上昇。テルモ、ファナックが下落。
     
    13日(水):
    火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。楽観的な見方が後退。ECB当局者が「米新政権による保護主義政策が世界経済の成長を阻害する恐れがある」と警告。欧州株が2%下落したあおりを受けた格好。大統領選挙日以降40%近く上昇していたテスラが下落。中小型株のラッセル2000指数も反落。「国債利回りの上昇が株価の重し」という解釈。
     
    日経平均株価は654円安の3万8721円と続落。1週間ぶりに3万9000円を割り込んだ。前日の欧米株安の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に売りもの優勢の展開。日経平均の下落幅は一時700円を超えた。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は4兆9077億円。東エレ、フジクラが上昇。レゾナック、ネクソンが下落。下向きの25日線(38964円)を6日ぶりに下回った。
     
    14日(木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウとS&P500は小幅反発。10月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.6%上昇。市場予測通りの着地だった。経営危機に陥っている格安航空会社(LCC)のスピリット航空が59%急落。新興EVメーカーのリビアンは13.7%急伸。ビットコインは2.75%高の9万0734ドルと初の初の9万ドル台。
    日経平均採用銘柄のEPSは2425円まで低下。
    直近ピークは10月15日の2514円。
     
    15日(金):
    木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。「年内の追加利下げへの期待が後退した」との解釈。市場の注目はトランプ政策に映っていたのに「また金利ですか」という印象。「45日ルール」での売りもあったかもしれない。10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.4%上昇。伸びは前月の1.9%から加速。市場予想の2.3%を上回った。SOX指数は5日続落。ファンド解約の45日ルールは通過。
     
    日経平均株価は107円高の3万8642円と4日ぶりに反発。上場幅は一時500円を超えたが、大引けにかけて急速に伸び悩んだ。円は156円台後半まで下落し約4カ月ぶりの安値を付ける場面があった。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが2030年の売上高目標を据え置き強気の姿勢を維持。ディスコなど半導体関連が大幅高となった。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は4兆6014億円。東エレク、トヨタが上昇。リクルート、京セラが下落。
     
    (2)欧米動向
     
    S&Pのバリュエーション(投資尺度)が上昇。
    S&P500の1年先の予想PER(株価収益率)は7日時点で22.2倍。
    過去5年や10年、20年の平均を大きく上回っている。
    21年4月27日以来ほぼ3年半ぶりの高水準。
    3カ月前の8月7日時点は19.7倍。
    S&P500は14.9%上昇した一方1年先の予想1株利益(EPS)は1.9%の増加にとどまった。
    S&P500のPERは00年3月23日に24.4倍だった。  
     
    (3)新興国動向
     
    上海と深センの証券取引所の売買代金は13日まで7日連続で2兆元(約43兆円)を上回り過去最長。
    木曜は反落となった。
    ただ信用取引残高は2015年の株式バブル前の水準となっている。
    個人投資家は銀行預金から株式市場に大きく資産を移している兆候が見られる。
    中国の家計貯蓄は10月に5700億元減。
    4月以来の大幅な減少となった。
     
     
     


    (兜町カタリスト 櫻井英明)

    【大引け概況】

    15日の日経平均株価は4日ぶりに反発し、終値は前日比107円21銭高の3万8642円91銭だった。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:11 容量:15.22M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米株式市場では、NYダウは207ドル安と反落。米利下げ観測が後退し、売りが優勢だった。ただ、日経平均株価は前日まで3日続落し1000円近く下落していたことから東京市場には値頃感からの買いが流入した。また、為替は一時1ドル=156円70銭台まで円安が進行したことも好感され、自動車や機械といった輸出関連株を中心に買いが優勢となった。指数寄与度の大きい半導体関連株も買われ、日経平均株価は前日比で500円を超す上昇となり3万9000円台を回復する場面があった。半導体や自動車、機械といった輸出関連株が買われた。また好決算が評価されメガバンクが人気化した。ただ、後場に入ってからは、週末要因でポジション調整の売りも膨らみ3万8600円台に軟化した。
     
    米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が14日、今後の利下げペースについて慎重に判断する構えを示し、日米金利差が当面は縮小しにくいとの見方が広がった。円安進行に歩調を合わせて日経平均も上げ足を速める場面があったが、心理的節目の3万9000円付近では上値の重さが意識され利益確定売りが強まった。
     
    オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが2030年の売上高目標を据え置き、強気の姿勢を維持したのを手掛かりに、東京株式市場でもディスコなど半導体関連が大幅高となった。市場では「台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の24年7〜9月期決算でも生成AI(人工知能)向けサーバーの生産が好調に推移していることが確認できたので、半導体関連株に資金が向かいやすくなっている」との声が聞かれた。
     
    日経平均は下値のめどとして意識されていた200日線水準を割り込まずに上昇に転じたことがひとまず安心感につながったとみられる。ただ、主要企業の決算発表が一巡し、新たな投資テーマに乏しいだけに、3万9000円を中心に上下200円程度の狭い値幅での動きが続くと予想される。このため、目先は森より木を見る展開が続くことになりそうだ。


     

     
     
    東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は10.42ポイント(0.39%)高の2711.64だった。JPXプライム150指数は4日ぶりに反発し、3.90ポイント(0.32%)高の1205.38で終えた。
     
    東証プライムの売買代金は概算で4兆6014億円、売買高は21億8810万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は813。値下がりは768、横ばいは64だった。
     
     
    業種別株価指数(33業種)は海運業、鉱業、電気・ガス業などの上昇率が大きかった。下落は、サービス業、その他金融業、非鉄金属。
     
    個別銘柄では、ディスコやレーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、スクリーンHDが高く、三菱重工業やIHIも値を上げた。トヨタ自動車、日産自動車やホンダが堅調で、キーエンスやSMC、ダイキン工業が上昇した。好業績や株主還元策などが材料視されてみずほフィナンシャルグループが年初来高値を更新したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが買われた。コンコルディアFG、ふくおかFG、りそなHD、しずおかFGなど銀行株が上昇。ソフトバンクグループや日立製作所、ソニーグループも高い。このほか、日本製鋼所、日揮HD、昨日急落した関西電力が反発した。
     
    半面、通期業績見通しの下方修正などが影響して電通Gが売り優勢でストップ安となったほか、クレディセゾンは純利益見通しを上方修正したものの下落した。川崎重工業やフジクラ、リクルートホールディングスが安く、ネクソン、楽天グループやパナソニック ホールディングスが値を下げた。伊藤忠商事やアサヒグループホールディングスは決算が嫌気されて売られた。荏原製作所、さくらインターネット、住友電気工業が軟調だった。







     


     
    東証スタンダード市場は好業績銘柄への買いが指数を押し上げた。半面、国内の長期金利上昇で銘柄の割高感を意識させ、指数の重荷になった。
    決算発表がピークを迎え個別の材料による売り買いが活発となった。
    値スタンダードTOP20は軟調。出来高は4億3213万株。上がり銘柄数649、値下がり銘柄数729と、値下がりが優勢だった。
     
     個別ではアルファグループ、アイビーシー、フェイス、Speee、リベルタなど7銘柄がストップ高。青山財産ネットワークスは一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、日本ドライケミカル、極楽湯ホールディングス、ウェルネット、ムゲンエステートなど26銘柄は年初来高値を更新。銀座山形屋、コレックホールディングス、ビーロット、鈴茂器工、やまみが買われた。
     
     一方、オプティマスグループがストップ安。Abalanceは一時ストップ安と急落した。システム・ロケーション、テクニスコ、メディカル一光グループ、ジョルダン、フライトソリューションズなど35銘柄は年初来安値を更新。ユニバーサルエンターテインメント、ユニバーサル園芸社、シリウスビジョン、三精テクノロジーズ、日本精蝋が売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は3日ぶりに小幅に反発した。決算発表がピークを迎え個別の材料による売り買いが活発となった。売買代金は前日を上回り3日連続で1000億円を超えた。
    東証グロース市場250は小幅安で寄り付いた後、決算発表を材料に個別の物色が進み、前日終値を挟んで終日もみ合う展開だった。日米の長期金利が上昇し、「新興市場には逆風」となる中、決算発表が好感された主力株の一部が上昇し指数をけん引した。
    グロースCoreは反発。東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに小幅反発した。終値は前日比0.72ポイント(0.12%)高の625.95だった。
    グロース市場ではトライアル、アズームが上昇した。一方、フリー、GENDAが下落した。
    値上がり銘柄数222、値下がり銘柄数334と、値下がりが優勢だった。
     
    個別では、Schoo、Hmcomm、UUUM、THECOO、アクリートなど12銘柄がストップ高。ワンキャリア、Finatextホールディングス、トゥエンティーフォーセブン、オムニ・プラス・システム・リミテッド、エアークローゼットは一時ストップ高と値を飛ばした。LAホールディングス、アンビション DX ホールディングス、プレイド、サインド、kubellなど11銘柄は年初来高値を更新。BBDイニシアティブ、ライトアップ、リニューアブル・ジャパン、BuySell Technologies、セルシードが買われた。
     
     一方、ジンジブ、ライスカレー、Delta-Fly Pharma、雨風太陽がストップ安。シンカ、ビープラッツ、クオリプス、ネットスターズは一時ストップ安と急落した。VRAIN Solution、マテリアルグループ、グリーンモンスター、PRISM BioLab、タイミーなど28銘柄は年初来安値を更新。フィスコ、ブリッジコンサルティンググループ、プロジェクトホールディングス、ブシロード、yutoriが売られた。
     


     
    15日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比306円43銭(0.80%)高の3万8842円13銭だった。指数の上げ幅は一時500円を超え、心理的節目の3万9000円を上回った。
     
    前日の米株式市場では、利下げ観測が後退したことを受けNYダウが207ドル安と下落した。ただ、日経平均株価は前日まで3日続落し1000円近く下落していたことから東京市場には値頃感からの買いが流入した。また、為替は一時1ドル=156円70銭台まで円安が進行したことも好感され、半導体や自動車、機械など輸出関連株が買われた。好決算を発表したメガバンクも人気を集めた。
     
    外国為替市場では日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが広がり、一時156円台後半とおよそ4カ月ぶりの安値をつけた。自動車や機械といった輸出関連が買われ、相場を押し上げた。国内金利の上昇(債券価格の下落)で、利ざや改善期待から銀行や保険など金融セクターの上昇も目立った。円安進行に歩調を合わせて日経平均も上げ足を速める場面があったが、その後は利益確定売りや戻り待ちの売りが出て、伸び悩んだ。
     
    足元の米株式市場では大規模な減税などトランプ氏の政策による米経済の活性化を先取りした「トランプトレード」が続いてきたが、14日はダウ工業株30種平均など主要3指数が下落した。
    市場では「米国株の上値が重くなるなか、アンワインド(巻き戻し)の動きで日本株が買われてはいるものの、トランプ氏が打ち出す政策を見極める必要もあり、積極的にポジションは取りづらい」との声が聞かれた。
     
    トランプ次期政権に対する思惑から、ドルインデックスが106.6水準まで上昇しておりドル独歩高の展開が続いている。トランプ次期政権の財務長官が決まっていない微妙な時期もあり、政府・日本銀行による為替介入の実施が難しいとの見方もある。ただ、株式市場では「円安=株買い」という見方はされておらず、輸出関連銘柄への追い風とはなっていない。足元の日経平均は後場伸び悩むケースが多いことから、本日も上値の重い後場となりそうだ。
     
     
     
    東証株価指数(TOPIX)も反発した。前引けは23.13ポイント(0.86%)高の2724.35だった。JPXプライム150指数は反発し、10.93ポイント(0.91%)高の1212.41で前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4071億円、売買高は11億6601万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1040。値下がりは531、横ばいは70だった。
     
    業種別では、電力・ガス、海運、輸送用機器、鉱業、保険などが上昇した一方、サービス、その他金融、証券・商品先物取引の3セクターのみ下落した。
     
    個別銘柄では、ディスコやレーザーテック、東京エレクトロンが高く、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダが上昇。キーエンスやSMCも堅調だった。好業績や株主還元策などが材料視されてみずほフィナンシャルグループが年初来高値を更新したほか三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループ、コンコルディア、ふくおか、りそなHDなど銀行株が買われた。
    このほか、日本製鋼所、ディスコ、スクリーンHD、日揮HD、キーエンスなどが上昇したほか、昨日急落した関西電力が反発した。
     
    一方、通期業績見通しの下方修正などが影響して電通グループがストップ安となったほか、ネクソン、楽天グループが続落。クレディセゾンは純利益見通しを上方修正したものの下落。アサヒグループホールディングスも決算が嫌気されて売られた。このほか、荏原製作所、パナHD、フジクラ、リクルートホールディングス、クボタなどが下落した。

     


     
    東証スタンダード市場は為替が円安に振れたことで輸出関連株に買いが入り、日経平均を押し上げた。前日までの下落の反動も出た。
    スタンダードTOP20は軟調。出来高は2億6698万株。
     
    値上がり銘柄数626、値下がり銘柄数707と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではSpeee、青山財産ネットワークスがストップ高。アイビーシーは一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、日本ドライケミカル、極楽湯ホールディングス、ビーロット、IGポートなど20銘柄は年初来高値を更新。アイドママーケティングコミュニケーション、メディシノバ・インク、鈴茂器工、元旦ビューティ工業、AIフュージョンキャピタルグループが買われた。
     
     一方、Abalanceが一時ストップ安と急落した。システム・ロケーション、テクニスコ、フライトソリューションズ、リスクモンスター、南海化学など32銘柄は年初来安値を更新。シリウスビジョン、ユニバーサルエンターテインメント、ユニバーサル園芸社、三精テクノロジーズ、ジェクシードが売られた。
     


     
    東証グロース市場は米長期金利の高止まりや国内の長期金利上昇が重荷になった。日経平均株価が堅調に推移したのを支えにやや上昇する場面もみられた。
    グロースCoreは小幅高。東証グロース市場250指数は小幅続落した。前引けは前日比0.29ポイント(0.05%)安の624.94だった。
    グロース市場ではフリー、ライフネットが下落した。一方、トライアル、インフォRが上昇した。
    値上がり銘柄数189、値下がり銘柄数351と、値下がりが優勢だった。
     
    個別では、THECOO、Finatextホールディングス、AnyMind Group、エスユーエス、オムニ・プラス・システム・リミテッドがストップ高。アクリート、トゥエンティーフォーセブン、INFORICH、エアークローゼットは一時ストップ高と値を飛ばした。Schoo、LAホールディングス、アンビション DX ホールディングス、プレイド、サインドなど10銘柄は年初来高値を更新。ライトアップ、AVILEN、アルファポリス、アウトルックコンサルティング、モダリスが買われた。
     
    一方、ライスカレー、ビープラッツ、Delta-Fly Pharmaがストップ安。シンカ、ネットスターズ、雨風太陽は一時ストップ安と急落した。VRAIN Solution、マテリアルグループ、グリーンモンスター、PRISM BioLab、タイミーなど25銘柄は年初来安値を更新。フィスコ、ブリッジコンサルティンググループ、Sapeet、JSH、プロジェクトホールディングスが売られた。
     

    【寄り付き概況】

     
    15日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比213円86銭高の3万8749円56銭。
     
    前日の米株式市場は、NYダウが207ドル安と反落。米利下げ観測が後退したことを受け売りが優勢となった。ただ、東京市場では日経平均株価が前日まで3日続落し値頃感が出ていたほか、足もとで為替は1ドル=156円台前半まで円安が進行していることも好感され値を上げてスタートした。
     
    内閣府が15日発表した7〜9月の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%増、年率換算で0.9%増だった。増加は2四半期連続だが、株式相場の反応は限られている。
     
    東証株価指数(TOPIX)も反発している。
     
    個別では、ファストリやアドテスト、東エレクが上昇している。一方、リクルートやアサヒ、電通グループが下落している。


    「壁」

    「SOX指数は5日続落」

    木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。
    「年内の追加利下げへの期待が後退した」との解釈。
    市場の注目はトランプ政策ではなかったのだろうか。
    「また金利ですか」という印象。
    「45日ルール」での売りもあったかもしれない。
    RTXが3.9%安、ゼネラル・ダイナミクスが6.9%安。
    テスラが5.8%安。
    EV購入者に対する最大7500ドルの税控除措置の廃止を計画しているとの報道を嫌気した格好。
    業績の明るい見通しを示したウォルト・ディズニーは約6%上昇。
    「コーチ」などを傘下に持つタペストリーは12.8%急伸。
    10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.4%上昇。
    伸びは前月の1.9%から加速。
    市場予想の2.3%を上回った。
    サービスの価格は0.3%上昇。
    モノの価格は0.1%上昇。
    前月の0.2%下落からプラスに転じた。
    食品は0.2%、エネルギー商品は0.3%下落。
    食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は、前年比3.5%上昇。
    前月比0.3%上昇。
    前月はそれぞれ3.3%、0.1%上昇していた。
    10月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、0.28─0.32%上昇。
    週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比4000件減の21万7000件。
    市場予想は22万3000件。
    週間継続受給件数は1万1000件減の187万3000件。
    パウエルFRB議長は「安定した労働市場と高まるインフレを背景に、中央銀行は利下げを急ぐ必要はない」とコメント。
    発言後、短期ゾーンの利回りは上昇。
    2年国債と10年国債の利回り格差は0.094%に縮小した。
    前日0.163%だった。
    12月FOMCでの0.25%利下げ確率は約63.2%。
    議長の発言前は75%、前日は85%だった。
    金利据え置きの確率は約20.9%
    10年国債利回りは4.447%。
    5年国債利回りは4.335%。
    2年国債利回りは4.357%。
    ドル円は156円台前半。
    WTI原油先物12月限は0.27ドル高の1バレル=68.70ドル。
    ビットコインは0.96%高の8万9489 ドル。
    前日は史上最高値9万3480ドルを付けていた。
    SKEW指数は141.50→142.92→147.98。
    恐怖と欲望指数は67→60。
    10月18日の75がピークだった。
    (昨年10月5日が20)。

    木曜のNYダウは207ドル(0.47)安の43750ドルと反落。
    高値44080ドル、安値43704ドル。
    サイコロは6勝6敗。
    騰落レシオは108,08(前日106.35)。
    NASDAQは123ポイント(0.64)安の19107ポイントと3日続落。
    高値19275ポイント、安値19073ポイント。
    サイコロは6勝6敗。
    騰落レシオは98.65(前日99.88)。
    S&P500は36ポイント(0.60%)安の5949ポイントと反落。
    高値5993ポイント、安値5942ポイント。
    サイコロは7勝5敗。
    騰落レシオは106.80%(前日107.50%)。
    木曜のダウ輸送株指数は115ポイント(0.66%)安の17423ポイントと反落。
    SOX指数は1ポイント(0.03%)安の5004ポイントと5日続落。
    VIX指数は14,31(前日14.02)。
    3市場の合算売買高は153.4億株(前日164.9億株。直近20日平均は136.8億株)。
    木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比390円高の38970円。
    ドル建ては大証日中比415円高の38995円。
    ドル円は156.25円。
    10年国債利回りは4.444%。
    2年国債利回りは4.357%。

    「ファンド解約の45日ルールは通過」

    木曜の日経平均は寄り付き190円高。
    終値は185円(▲0.48%)安の38535円と3日続落。
    高値39084円。
    安値38535円。
    日足は3日連続で陰線。
    SQ値39901円を終値で下回っており0勝5敗で「幻」のまま。
    6日は38620円→38662円に小さなマド。
    日経平均は33日連続で一目均衡の雲の上。
    上限は38139円。
    下限は35492円。
    TOPIXは33.10ポイント(▲1.21%)安の2708ポイントと反落。
    25日線(2691ポイント)を7日連続で上回った。
    75日線(2652ポイント)を7日連続で上回った。
    3日連続で日足陰線。
    TOPIXコア30指数は反発。
    プライム市場指数は3.69ポイント(▲0.26%)安の1390.17ポイントと続落。
    東証グロース250指数は3.61ポイント(▲0.57%)安の625.23と続落。
    25日移動平均線からの乖離は△0.17%(前日△0.65%)。
    プライム市場の売買代金は4兆6151億円(前日4兆9078億円)。
    売買高は21.42億株(前日23.94億株)。
    値上がり528銘柄(前日587銘柄)。
    値下がり1075銘柄(前日1012銘柄)。
    新高値44銘柄(前日42銘柄)。
    新安値49銘柄(前日31銘柄)。
    プライム市場の騰落レシオは85.78(前日83.24)。
    東証グロース市場の騰落レシオは84.21(前日82.56)。
    NTレシオは14.27倍(前日14.30倍)。
    サイコロは7勝5敗で58.33%。
    TOPIXは7勝5敗で58.33%。
    東証グロース市場指数は8勝4敗で66.66%。
    下向きの25日線(38948円)から▲1.06%(前日▲0.62%)。
    2日連続で下回った。
    上向いた75日線は37900円。
    13日連続で上回った。
    上向きの200日線(38515円)からは△0.05%(前日△0.56%)。
    8日連続で上回った。
    下向きの5日線は39133円。
    3日連続で下回った。
    13週線は38366円。
    26週線は38477円。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.192%(前日▲16.813%)。
    買い方▲9.463%(前日▲8.707%)。
    東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲10.838%(前日▲11.109%)。
    買い方▲20.639%(前日▲19.800%)。
    空売り比率は42.3%(前日42.1%、3日連続で40%超)。
    空売り規制なしの銘柄の比率は8.8%(前日8.8%)。
    9月13日が16.4%だった。
    日経VIは24.38(前日24.79)。
    日経平均採用銘柄のPERは15.89倍(前日15.93倍)。
    前期基準では16.07倍。
    EPSは2425円(前日2430円)。
    直近ピークは10月15日2514円、3月4日2387円。
    225のPBRは1.42倍(前日1.42倍)。
    BPSは27137円(前日27268円)。
    日経平均の予想益回りは6.29%。
    予想配当り利回りは2.02%。
    指数ベースではPERは20.48倍(前日20.59倍)。
    EPSは1881円(前日1880円)。
    PBRは1.97倍(前日1.98倍)。
    BPSは19561円(前日19556円)。
    10年国債利回りは1.055%(前日1.005%)。
    プライム市場の予想PERは15.64倍。
    前期基準では15.90倍。
    PBRは1.34倍。
    プライム市場の予想益回りは6.39%。
    配当利回り加重平均は2.36%。
    プライム市場の単純平均は17円安の2696円(前日は2714円)。
    プライム市場の売買単価は2154円(前日2097円)。
    プライム市場の時価総額は939兆円(前日942兆円)。
    ドル建て日経平均は247.21(前日249.75)と4日続落。
    木曜のシカゴ225先物は大証前日比390円高の38970円。
    高値39100円、安値38505円。
    大証夜間取引終値は日中比410円高の38990円。
    気学では金曜は「目先のポイントをつくる日」。
    月曜は「吹き値売り方針の日。但し下放れ突っ込み買いは買い」。
    火曜は「よく動く日にして前後場仕成りが変わる」。
    水曜は「目先のポイントをつくる注意日」。
    木曜は「変化日にして不時の高下をみせる日」。
    金曜は「前場の足取りに反して動く日」。
    ボリンジャーのプラス1σが39485円。
    プラス2σが40022円。
    マイナス1σが38410円。
    マイナス2σが37873円。
    週足のプラス1σが393978。
    マイナス1σが37554円。
    半値戻しは36841円。
    9月配当権利落ち前は38925円。
    日経平均株価の9月月中平均は37162円。
    TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
    週足陽線基準は39533円。
    月足陽線基準は38053円。
    土曜日は「満月(ビーバームーン)」。
    ファンド解約の45日ルールは通過。

    《今日のポイント11月15日》

    (1)木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。
       10年国債利回りは4.447%。
       5年国債利回りは4.335%。
       2年国債利回りは4.357%。
       ドル円は156円台前半。
       SKEW指数は141.50→142.92→147.98。
       恐怖と欲望指数は67→60。
       10月18日の75がピークだった。
       (昨年10月5日が20)。

    (2)木曜のダウ輸送株指数は115ポイント(0.66%)安の17423ポイントと反落。
       SOX指数は1ポイント(0.03%)安の5004ポイントと5日続落。
       VIX指数は14,31(前日14.02)。
       3市場の合算売買高は153.4億株(前日164.9億株。直近20日平均は136.8億株)。
       木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比390円高の38970円。

    (3)プライム市場の売買代金は4兆6151億円(前日4兆9078億円)。
       売買高は21.42億株(前日23.94億株)。
       値上がり528銘柄(前日587銘柄)。
       値下がり1075銘柄(前日1012銘柄)。
       新高値44銘柄(前日42銘柄)。
       新安値49銘柄(前日31銘柄)。
       プライム市場の騰落レシオは85.78(前日83.24)。
       東証グロース市場の騰落レシオは84.21(前日82.56)。
       NTレシオは14.27倍(前日14.30倍)。
       サイコロは7勝5敗で58.33%。

    (4)下向きの25日線(38948円)から▲1.06%(前日▲0.62%)。
       2日連続で下回った。
       上向いた75日線は37900円。
       13日連続で上回った。
       上向きの200日線(38515円)からは△0.05%(前日△0.56%)。
       8日連続で上回った。
       下向きの5日線は39133円。
       3日連続で下回った。
       13週線は38366円。
       26週線は38477円。

    (5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.192%(前日▲16.813%)。
       買い方▲9.463%(前日▲8.707%)。
       東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲10.838%(前日▲11.109%)。
       買い方▲20.639%(前日▲19.800%)。

    (6)空売り比率は42.3%(前日42.1%、3日連続で40%超)。
       空売り規制なしの銘柄の比率は8.8%(前日8.8%)。
       9月13日が16.4%だった。
       日経VIは24.38(前日24.79)。

    (7)日経平均採用銘柄のPERは15.89倍(前日15.93倍)。
       前期基準では16.07倍。
       EPSは2425円(前日2430円)。
       直近ピークは10月15日2514円、3月4日2387円。
       225のPBRは1.42倍(前日1.42倍)。
       BPSは27137円(前日27268円)。
       日経平均の予想益回りは6.29%。
       予想配当り利回りは2.02%。
       指数ベースではPERは20.48倍(前日20.59倍)。
       EPSは1881円(前日1880円)。
       PBRは1.97倍(前日1.98倍)。
       BPSは19561円(前日19556円)。
       10年国債利回りは1.055%(前日1.005%)。

    (8)プライム市場の単純平均は17円安の2696円(前日は2714円)。
       プライム市場の時価総額は939兆円(前日942兆円)。
       ドル建て日経平均は247.21(前日249.75)と4日続落。

    (9)ボリンジャーのプラス1σが39485円。
       プラス2σが40022円。
       マイナス1σが38410円。
       マイナス2σが37873円。
       週足のプラス1σが393978。
       マイナス1σが37554円。
       半値戻しは36841円。
       9月配当権利落ち前は38925円。
       日経平均株価の9月月中平均は37162円。
       TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
       週足陽線基準は39533円。
       月足陽線基準は38053円。
       土曜日は「満月(ビーバームーン)」。
       ファンド解約の45日ルールは通過。

    今年の曜日別勝敗(11月14日まで)

    月曜20勝15敗
    火曜27勝18敗
    水曜17勝27敗
    木曜23勝23敗
    金曜26勝18敗

    11月第1週(11月5日─11月8日)の海外投資家動向。
    現物1938億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
    先物5723億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
    合計7671億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
    個人は現物7436億円売り越し(2週連続で売り越し)。
    3月第3週以来約8か月ぶりの高水準。
    現物1276億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
    合計8713億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
    信託銀行は現物766億円買い越し(2週連続で買い越し)。
    先物362億円売り越し(6週連続で売り越し)。
    合計403億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。

    投資部門別売買代金では個人が現物で5931億円売り越し(前週1569億円売り越し)。
    信用で1504億円売り越し(前週1130億円買い越し)。
    海外投資家が1938億円買い越し(前週1885億円売り越し)。
    自己売買が4507億円買い越し(前週38億円買い越し)。
    信託銀行が766億円買い越し(前週1640億円売り越し)。
    事業法人が1594億円買い越し(前週1830億円買い越し)。
    19週連続で買い越し。

    上海と深センの証券取引所の売買代金は13日まで7日連続で2兆元(約43兆円)を上回り過去最長。
    昨日は反落となった。
    ただ信用取引残高は2015年の株式バブル前の水準となっている。
    個人投資家は銀行預金から株式市場に大きく資産を移している兆候が見られる。
    中国の家計貯蓄は10月に5700億元減。
    4月以来の大幅な減少となった。

    世界の動向を対立軸で見ると・・・。

    成長ー成熟
    モノつくりー金融至上主義
    技術の進歩(第二次産業革命)ーマネーの膨張
    自由主義・個人主義ー保守主義・全体主義
    自由貿易ー保護貿易

    アメリカは欧州からメイフラワー号で渡った人たちの移民の地。
    ここで登場する構図はプロテスタントーカトリック。
    プロテスタントは一生懸命働き、儲かったお金は投資に回す傾向。
    カトリックは儲かったお金は教会などへ寄付する傾向。
    アメリカはプロテスタントの国。
    働いて働いて、投資をして国を発展させてきた。
    一方、移民問題で揺れる中南米はもともとスペインやポルトガルなどの植民地。
    当然ながらカトリックだ。
    そういう構図で見ると、中南米からの壁は「職を奪われる」ではなく、「価値観」の壁に映る。
    結構興味深い。


    ◇━━━ カタリスト━━━◇

    バルカー(7995)・・・動兆

    配管つなぎ目の気体・液体漏れ防ぐシール材大手。
    プラント、半導体製造装置、産業機械が主用途。


    (兜町カタリスト櫻井)


    [株価材料]
     
    ■日本郵政<6178>
    純利益16%増 4-9月 金融依存続く
     
    ■コンコルディア<7186>
    三井住友信託系を買収 不動産融資を拡大
     
    ■みずほFG<8411>
    自社株買い 16年ぶり 1000億円
     
    ■オリンパス<7733>
    中国で内視鏡組み立て 現地生産優遇に対応
     
    ■コマツ<6301>
    蓄電池生産能力4倍 米子会社 100億円投資
     
    ■アサヒGHD<2502>
    欧州好調で増益 1-9月5% 豪州は足かせ
     
    ■KDDI<9433>
    auじぶん銀全株取得発表 通信・金融サービス連携
     
    ■豊田自動織機<6201>
    産業車両10%値上げ
     
    ■三井化学<4183>
    太陽光パネルを再利用 新興と発電所開発
     
    ■ワタミ<7522>
    「サブウェイ」6倍の1065店 2034年までに
     
    ■電通G<4324>
    純利益下振れ 今期 顧客支援事業 落ち込み
     
    ■荏原<6361>
    純利益18%増 1-9月 半導体市場の回復寄与
     
    ■日本ペイントHD<4612>
    最高益 1-9月最終 建築向け塗料けん引
     
    ■オープンハウスG<3288>
    今期純利益12%減
     
    ■スズケン<9987>
    海外新薬参入を一括支援 ドラッグロス解消
     
    ■エーザイ<4523>
    とバイオジェンのアルツハイマー薬 欧州当局が承認勧告
     
    ■日本製鉄<5401>
    副社長が訪米へ USスチール組合員との会合を来週計画
     
    ■富士通<6702>
    供給網脱炭素プロ 国内外12社とデータ連携
     
    ■新光商事<8141>
    成長投資100億円 半導体・AI関連で協業
     


    15日の東京株式市場は反発後、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、3万8500円-3万9000円を想定。(14日終値3万8535円70銭)
    米国株は下落。ダウ平均は207ドル安の43750ドルで取引を終えた。
     
    日経平均株価はきのう14日まで3日続落し、終値ベースで1000円近い下落となっている反動から、リバウンド狙いの買いが先行するとみられる。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=156円台の前半(14日は155円83-85銭)と円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の半ば(同164円41-45銭)と小動き。市場では、円安進行を背景に日銀が追加利上げに踏み切るとの見方もあり、買い一巡後は上値が重くなる場面も想定される。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比390円高の3万8970円だった。
     
     
     【好材料銘柄】  

    ■FRONTEO <2158>
    上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期は8.4倍増益。

    ■極楽湯ホールディングス <2340>
    上期経常が5.1倍増益で着地・7-9月期も3倍増益。

    ■Hmcomm <265A>
    1-9月期(3Q累計)経常は1億1600万円・通期計画を超過。

    ■Sapeet <269A>
    今期最終は黒字浮上で5期ぶり最高益更新へ。

    ■STIフードホールディングス <2932>
    今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額。

    ■オイシックス・ラ・大地 <3182>
    上期経常が57%増益で着地・7-9月期も2.4倍増益。

    ■ビーロット <3452>
    1-9月期(3Q累計)経常は62%増益・通期計画を超過。

    ■エムアップホールディングス <3661>
    今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ。

    ■アイビーシー <3920>
    今期経常は17%増で2期連続最高益、4円増配へ。

    ■マクロミル <3978>
    CVCファンド系TJ1がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1150円で14日終値を40.1%上回る水準。買い付け期間は11月15日から12月26日まで。

    ■UUUM <3990>
    フリークアウト・ホールディングス <6094> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株532円で14日終値を45.8%上回る水準。買い付け期間は11月15日から12月26日まで。

    ■フェイス <4295>
    MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。平澤創社長が代表を務めるGenesis1がTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1220円で14日終値を3.2倍上回る水準。買い付け期間は11月15日から12月26日まで。

    ■NEXYZ.Group <4346>
    前期経常が上振れ着地・今期は30%増益へ。

    ■Finatextホールディングス <4419>
    上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上。

    ■ギフティ <4449>
    7-9月期(3Q)経常は59%増益、今期配当を10円に修正。

    ■フリー <4478>
    7-9月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

    ■イーエムシステムズ <4820>
    今期経常を41%上方修正・7期ぶり最高益、配当も13円増額。

    ■AnyMind Group <5027>
    今期最終を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。

    ■BBDイニシアティブ <5259>
    今期最終は31%増で2期連続最高益更新へ。また、株主優待制度を導入。毎年3月末と9月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて年間4万~7万円分のデジタルギフトを贈呈する。

    ■トレンダーズ <6069>
    上期経常が39%増益で着地・7-9月期も79%増益。

    ■鈴茂器工 <6405>
    上期経常は2.3倍増益で上振れ着地。

    ■エスユーエス <6554>
    今期経常は26%増で2期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ。

    ■ジーニー <6562>
    今期最終を6%上方修正。

    ■フェローテックホールディングス <6890>
    上期経常は一転2%増益で上振れ着地、今期配当を10円増額修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.42%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年3月31日まで。

    ■日本ホスピスホールディングス <7061>
    7-9月期(3Q)経常は12%増益、今期配当を15円に修正。

    ■ネットプロテクションズホールディングス <7383>
    今期最終を58%上方修正・最高益予想を上乗せ。

    ■銀座山形屋 <8215>
    自社の株主をカネヨシら3者のみとする株式併合を実施し非公開化を目指す。株式併合に伴い1株1450円に相当する金銭が交付されるように設定する。

    ■青山財産ネットワークス <8929>
    1-9月期(3Q累計)経常は22%増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.12%にあたる125万株(金額で21億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年5月14日まで。

    ■W TOKYO <9159>
    発行済み株式数(自社株を除く)の3.05%にあたる8万2500株(金額で1億8000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年3月31日まで。一方、7-9月期(1Q)経常は19%減益で着地。

    ■ノバレーゼ <9160>
    ティーケーピー <3479> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、資本業務提携を締結する。TOB価格は1株380円で14日終値を8.9%上回る水準。買い付け期間は11月15日から??年??月??日まで。

    ■ヤマタネ <9305>
    発行済み株式数(自社株を除く)の8.72%にあたる90万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年10月31日まで。

    ■アルファポリス <9467>
    上期経常は32%増益で着地。また、12月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施。

    ■エアークローゼット <9557>
    7-9月期(1Q)経常は20倍増益・通期計画を超過。また、株主優待制度を導入。毎年6月末時点で300株以上かつ6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、ファッションレンタルサービス「airCloset」の月額会費1ヵ月無料クーポンを贈呈する。

    ■リニューアブル・ジャパン <9522>
    MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。 東急不動産らがTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1250円で14日終値を2.3倍上回る水準。

    ■AViC <9554>
    今期経常は51%増で2期連続最高益更新へ。

     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    15(金)
    【国内】
    7-9月期GDP(8:50)
    9月第三次産業活動指数(13:30)
    5年利付国債入札
    《決算発表》
    SHOEI、ミルボン、あおぞら

    【海外】
    中国10月鉱工業生産(11:00)
    中国10月小売売上高(11:00)
    中国10月固定資産投資(11:00)
    米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数(22:30)
    米10月小売売上高(22:30)
    米10月輸出物価指数(22:30)
    米10月輸入物価指数(22:30)
    米10月鉱工業生産(23:15)
    米10月設備稼働率(23:15)
    APEC首脳会議(~11/16)

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    14日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比207ドル33セント(0.47%)安の4万3750ドル86セントで終えた。
    週初に最高値を更新した後で、主力株の一部には利益確定の売りが出た。
     
    米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日夕方の講演で、米経済は堅調で「利下げを急ぐ必要があるというシグナルを発していない」と説明。今後の利下げペースを慎重に判断する姿勢を示した。
    5日の米大統領選の投開票後に大幅上昇していため、利益確定売りが出やすい状況で、パウエル議長の講演を受けて一段と値下がりした。

    米労働省が14日発表した10月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、市場予想(ロイター通信調べ)と一致。ただ、前年同月比(季節調整前)は2.4%上昇と予想(2.3%)を上回った。また、米新規失業保険申請は9日までの1週間で前週比4000件減の21万7000件と市場予想を下回り、労働市場の底堅さが示された。
     
    米金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を算出する「フェドウオッチ」によれば、FRBが次回12月の会合で追加利下げを見送る確率は14日夕時点でおよそ4割と、前日の17.5%から高まった。ダウ平均は5日投開票の大統領選後から13日にかけて1700ドルあまり上昇。短期間で大幅に買われたことから主力株には利益確定売りが出やすかった面もある。
     
    ただ、米株相場の下値は堅かった。ウォルト・ディズニーが14日に発表した2024年7〜9月期決算は動画配信事業の伸びを背景に売上高が市場予想を上回り、収益見通しも堅調だった。株価は6%高で終え、投資家心理の悪化に歯止めをかけた。
     
    セールスフォースやユナイテッドヘルス・グループ、アムジェンが下落した。前日夕に決算を発表したシスコシステムズも売られた。半面、シェブロンやアップル、スリーエムは上昇した。
     
    ナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比123.074ポイント(0.63%)安の1万9107.651で終えた。テスラやアルファベットの下げが目立った。

     
    NYダウ 43750.86 ( -207.33 )
    S&P500 5949.17 ( -36.21 )
    NASDAQ 19107.65 ( -123.07 )
    米10年債利回り 4.436 ( -0.028 )
     
    NY(WTI)原油 68.70 ( +0.27 )
    NY金 2572.9 ( -13.6 )
    VIX指数 14.31 ( +0.29 )
     

    【シカゴ日本株先物概況】
    14日のシカゴ日経平均先物は横ばいだった。12月物は前日と同水準の3万8970円で終えた。
    NYダウ平均は、10月生産者物価指数(PPI)がやや強めだったことや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急ぐ必要がなくなったと発言したことが相場の重しとなった。
    この日は日米株式相場がともに下落したものの、シカゴ市場の日経平均先物は方向感を欠く展開となった。
     
     
     
    シカゴ日経225先物 (円建て)
    38970 ( +390 )
     
    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    38995 ( +415 )
     
    ( )は大阪取引所終値比
     
     
     


    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
     
    14日のFTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比40.86ポイント(0.50%)高の8071.19で終えた。12日に約3カ月ぶりの安値となるなど、このところ下落基調にあったため、目先の自律反発を見込んだ買いが優勢となった。
     
    英BPなどエネルギー株に買いが集まった。電力・ガス供給のナショナル・グリッドといった公益や、蒸留酒大手ディアジオなど飲食料品・たばこに買いが優勢だった。
     
    FTSEの構成銘柄では、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが5.00%高、蒸気システム大手スパイラックス・サーコが4.71%高、資産運用大手シュローダーが4.62%高と上げを主導。一方、医療機器のコンバテックは3.51%安、信用リスク管理サービス会社エクスペリアンは2.87%安、投資会社メルローズ・インダストリーズは2.64%安となった。




    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
     
    14日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに反発し、前日比260.59ポイント(1.37%)高の1万9263.70で終えた。好調な決算など個別材料を踏まえた銘柄への買いが、相場を押し上げた。
     
    個別では、14日発表した2024年9月通期決算は純利益が過去最高となり、受注額は市場予想を上回った総合電機大手シーメンスが4.91%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.64%高、24年12月通期の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)見通しを引き上げた通信大手ドイツテレコムが3.30%高と買われた半面、医薬大手メルクは3.37%安、防衛大手ラインメタルは1.12%安、電力大手RWEは0.69%安で引けた。




    ■フランス・パリ株価指数

    フランスの株価指数CAC40は3営業日ぶりに反発し、前日比1.31%高で終えた。ハイテク株を中心に買いが膨らんだ。良好な決算を発表した銘柄がけん引役となり、通信株やエネルギー株も値上がりした。

     

11月15日 毎日コラム
櫻井英明の株式辞典【し行】
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