Market Data
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【日経平均】
39376円09銭(▲157円23銭=0.40%)
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【TOPIX】
2741.52(△1.84=0.07%)
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【グロース250】
631.50(△0.12=0.02%)
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【プライム売買高】24億6006万株(△4億3388万株)
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【売買代金】5兆0159億円(△7902億円)
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【値上がり銘柄数】800(前日:698)
【値下がり銘柄数】784(前日:909)
【新高値銘柄数】85(前日:66)
【新安値銘柄数】24(前日:34)
【25日騰落レシオ】88.87(前日:91.98)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、後場に値を崩す展開に
2.前日の欧米株全面高を好感し、午前中は買い優勢
3.NYダウなど主要指数は最高値もSOX指数は下落
4.半導体株安が相場の重荷、米国の対中規制を警戒
5.半導体関連は10兆円公的支援表明も材料視されず
きょうはトランプ次期政権に関する好悪材料に振り回された形になった。
また、国内でも経済対策に対する期待感はあるものの、本格化している企業決算は想定していたほど良好な結果とは言えず、国内でも強弱感が対立している。
また、日経平均の動きは、ドル円とかなりリンクしているよう。
9時から11時辺りでは円安が進んでおり、11時から14時辺りでは一転円高が進んだ。そして、14時過ぎ辺りからは円安に振れている。
日本株の上げ下げが為替を刺激しているのかもしれないが、どちらにしてもきょうは連動性を強めていた。現状の水準であればさほど円高を警戒する必要はないように思えるが、目先は為替に神経質になる可能性がある点には一定の警戒を払う必要があるだろう。
引け後に決算を発表した東京エレクトロンは、上方修正、増配、自己株取得を発表している。あすは半導体株に対する過度な警戒が後退することで、指数の動きが良くなる展開に期待したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
40588.01 ボリンジャー:+3σ(25日)
40525.81 ボリンジャー:+2σ(13週)
40054.88 ボリンジャー:+2σ(25日)
39910.55 新値三本足陽転値
39907.80 ボリンジャー:+1σ(26週)
39521.75 ボリンジャー:+1σ(25日)
39478.52 ボリンジャー:+1σ(13週)
39376.09 ★日経平均株価12日終値
39291.13 6日移動平均線
38988.63 25日移動平均線
38984.77 均衡表基準線(日足)
38915.34 均衡表転換線(日足)
38509.60 26週移動平均線
38494.64 200日移動平均線
38455.50 ボリンジャー:-1σ(25日)
38431.23 13週移動平均線
38139.52 均衡表雲上限(日足)
38042.94 均衡表転換線(週足)
37922.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
37897.77 75日移動平均線
37751.39 均衡表雲上限(週足)
37389.24 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は陰線で終了。終値157.23円安は前日までの続伸による上げ幅合計151.91円を帳消しにて、本日まで3営業日で「上に行ってこい」の形となった。ザラ場高値は39866.72円と11月7日の39884.01円、8日の39818.41円に続いて直近3度目の38800円台で、この水準での上値の重さを強く意識させた。一方、終値は5日移動平均線をわずかに下回ったが、上向きをキープする25日移動平均線を下回る場面はなく、大勢では上昇トレンドが継続している模様だ。
【大引け概況】
12日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比157円23銭(0.40%)安の3万9376円09銭だった。
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前場はリスク選好の地合いだった。前日の欧米株市場がほぼ全面高商状だったことで、この流れを引き継ぎ主力株など総じて買い優勢で始まったが、後場に入ると先物主導で値を崩した。
前日の米国株市場でNYダウが300ドルあまり上昇し最高値を更新するなど主要株価指数は堅調だったが、半導体関連が安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値を探る展開となった。米政府による対中輸出規制強化の動きが半導体株安に反映され、東京株式市場もこの影響を受け同関連株の下げが目立った。
前場は米株高を支えにした買いが優勢だったが、後場に入ると株価指数先物への売りが主導して日経平均は400円近く下げる場面があった。
前引け直後から株価指数先物に短期の値幅取りを狙った海外勢とみられる売りが膨らむと、それまで上昇していた相場の流れが一転。後場は売りが優勢となった。日経平均はこのところ3万9800円台で上昇が一服し、失速する展開が目立っており、相場の上値の重さを意識した手じまい売りも出やすかった。
石破首相が半導体やAIに10兆円規模の公的支援を表明したが、マーケットではこれを好感する動きとはならなかった。一方、銀行株は強い動きで全体指数を下支えした。なお、TOPIXは小幅ながらプラス圏で着地している。
ニューヨーク・タイムズなど米メディアは11日、トランプ次期米大統領が外交トップの国務長官にマルコ・ルビオ上院議員を指名する見通しだと報じた。中国とイランには厳しい姿勢で臨むことで知られている。前場から米国による対中輸出規制への懸念で半導体関連が下落していたが、さらに売りを促す要因になったとの見方があった。きょう決算発表を控える東エレクが後場に下げ幅を広げた。アドバンテストやレーザーテクも一段安となった。
トランプ次期政権が打ち出す減税や規制緩和が米景気を押し上げるとの期待から前日に米ダウ工業株30種平均は連日で最高値を更新した。米国で求人サイトを展開するリクルートは前日発表の通期純利益予想の上方修正も好感されて大幅に上昇した。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は前日比1.84ポイント(0.07%)高の2741.52だった。JPXプライム150指数は6営業日ぶりに反落し、2.16ポイント(0.18%)安の1223.42で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆158億円、売買高は24億6006万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は784、値上がりは800、横ばいは61だった。
業種別株価指数(33業種)は電気機器、石油・石炭製品、医薬品などが下落した。上昇は輸送用機器、ゴム製品、建設業など。
個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がさえなかったことで、ディスコ、アドバンテスト、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置大手が軒並み軟調。スクリーンHDは半期報告書提出期限の延長も嫌気された。また、DOWAは通期経常利益見通しを上方修正したが、市場コンセンサスに届かなったことで下落。フジクラも利益確定売りに押された。ソフトバンクグループ(SBG)、日立製作所が冴えず、キーエンスも下落した。アルバック、アンビスホールディングスは急落、ツバキ・ナカシマも大幅安。ヤクルト本社の下げも目立った。このほか、川崎汽船、千葉銀行、日立、NEC、セイコーエプソン、コーセーなどがさえない。
半面、3メガバンクの純利益が2兆円超と報じられたことで、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友FG、などメガバンクが堅調、古河電気工業が商いを伴い上値追い。米労働市場の改善で今期一転して増益予想となったリクルートホールディングスが物色人気、ルネサスエレクトロニクスも大きく買われた。楽天グループが上昇、このほかI-PEXの急騰が続いている。西本Wismettacホールディングス、ブレインパッド、SWCCなどがストップ高となった。
このほか、日産自動車、三菱自動車、スズキなどが上昇した。後場は、清水建設は決算内容や自社株取得枠などを材料に急騰した。
東証スタンダード市場は小幅高で取引を終えた。朝上昇して始まった後は高値圏で堅調に推移していたが、午後に入ると値を下げ、終値付近でのもみ合いとなった。
スタンダードTOP20は続伸。出来高4億9460万株。
値上がり銘柄数706、値下がり銘柄数685と、売り買いが拮抗した。
個別ではメディシノバ・インク、大和重工、ミナトホールディングス、京都きもの友禅ホールディングスがストップ高。中外鉱業、ダイセキ環境ソリューション、富士古河E&C、クシム、JFLAホールディングスなど29銘柄は年初来高値を更新。精工技研、ネクスグループ、ゲームカード・ジョイコホールディングス、ジー・スリーホールディングス、ラックがり率上位に買われた。
一方、ホリイフードサービスがストップ安。ピクセルカンパニーズは一時ストップ安と急落した。ケア21、フライトソリューションズ、リスクモンスター、城南進学研究社、東洋合成工業など15銘柄は年初来安値を更新。エスケーエレクトロニクス、ユニバンス、戸田工業、扶桑電通、理経が売られた。
東証グロース市場は前日の米株高などを背景に、個人投資家のリスク選好姿勢が継続した。終値としては10月21日以来およそ3週間ぶりの高値水準となった。半面、日経平均株価が朝高後下げに転じたため、指数は小幅ながら下げる場面もあった。
グロースCoreは小幅安。東証グロース市場250指数は5日続伸した。終値は前日比0.12ポイント(0.02%)高の631.50だった。
「トランプ氏の大統領選当選で仮想通貨に連想の買いが入った」という。ただ、「個人投資家中心の投機的な売買が中心だった」といい、前場で大きく上昇した後は利益確定売りに押され、一時マイナスに転じる場面もあった。
グロース市場ではジーエヌアイやカバー、MTGが上昇した。一方、フリーやアストロHD、トライアルは下落した。
値上がり銘柄数286、値下がり銘柄数264と、売り買いが拮抗した。
個別ではマーキュリーがストップ高。フィスコは一時ストップ高と値を飛ばした。タスキホールディングス、Aiロボティクス、ネクストジェン、日本情報クリエイト、kubellなど10銘柄は年初来高値を更新。オンコリスバイオファーマ、Waqoo、MTG、ピクスタ、モダリスが買われた。
一方、Sapeetがストップ安。タイミー、ゼネラル・オイスター、日本ナレッジ、Birdman、東京通信グループなど7銘柄は年初来安値を更新。ホットリンク、タカヨシホールディングス、アイビス、ジャパンワランティサポート、ラストワンマイルが売られた。
12日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比214円81銭高の3万9748円13銭だった。
きょう前場の東京株式市場は買い優勢でスタートし、その後伸び悩む場面もあったが終始プラス圏で売り物をこなし、取引中盤に上値指向を強めた。
前日の米国株市場では、トランプ次期政権下で打ち出される経済対策への期待感から、NYダウが300ドルを超える上昇で最高値を更新したのをはじめ、主要株価3指数がいずれも最高値圏で強調展開を示した。これを受けてきょう前場の東京市場でもリスクを取る動きが優勢だった。日経平均の上げ幅は300円を超える場面もあった。
ただ米国では対中規制への警戒感から半導体関連株が売られており、東京市場でも同関連株には値を下げる銘柄が目立っている。
米国のトランプ次期政権が打ち出す減税や規制緩和が米景気を押し上げるとの期待が米株を押し上げている。大統領選と同時に実施された米連邦議会選挙では共和党が上院で多数派となった。共和党が下院でも過半数を獲得できれば、新政権が経済政策を進めやすくなるとの見方が多い。米国で求人サイトを展開するリクルートは前日に発表した通期純利益予想の上方修正も好感されて大幅に上昇した。
外国為替市場では円相場が1ドル=153円台後半と、国内主要輸出企業の想定レートよりも円安・ドル高で推移するなか、きょうはトヨタやスズキをはじめ自動車株に買いが入った。直近急落していた日産自も上昇した。
半面、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテク、ディスコなど半導体関連は軒並み売りに押され、日経平均は朝方に上げ幅を100円未満に縮める場面もあった。米商務省が台湾積体電路製造(TSMC)に対して、中国の顧客への先端半導体の出荷を止めるよう命じたと伝わったのを受け、前日の米市場で半導体関連銘柄に売りが広がっていた。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に下落しており、東京市場での半導体関連の売りにつながった。
国内では石破茂首相(自民党総裁)が11日、衆参両院本会議の首相指名選挙を経て第103代首相に就任した。少数与党で安定的な政権運営ができるか不透明感もあるなかで、日本株の手掛かりになりにくかった。
為替は1ドル154円をつける場面も見られたが、輸出関連銘柄への追い風とはなっていない。後場の東京株式市場は、前場以上に決算発表銘柄に関心が向かい、日経平均は方向感に乏しい展開となろう。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは前日比26.68ポイント(0.97%)高の2766.36だった。JPXプライム150指数は続伸で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2873億円、売買高は10億9482万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1238と全体の約75%を占めた。値下がりは353、横ばいは52だった。
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、輸送用機器、サービス業、銀行業、保険業などが上昇した。下落は海運業など。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが高く、フジクラもしっかり。古河電気工業の物色人気が際立っている。米労働市場の改善で今期一転して増益予想となったリクルートホールディングスが値を飛ばし、上場来高値を更新。3メガバンクの純利益が2兆円超と報じられたことで、みずほ、三井住友、三菱UFJフィナンシャル・グループが上昇。ルネサスエレクトロニクスも買いを集めた。このほかI-PEXの急騰が続いている。
このほか、古河電工、日産自動車、三菱自動車工業、スズキなどが上昇した。
一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)がさえなかったことで、レーザーテック、アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロンなど半導体株が下落したほか、スクリーンHDは半期報告書提出期限の延長が嫌気された。日立製作所も冴えない。キーエンスが売られ、ディー・エヌ・エーも大きく下値を探った。また、DOWAは通期経常利益見通しを上方修正したが、市場コンセンサスに届かなったことで下落。このほか、川崎汽船、東レ、日立、太平洋セメントなどがさえない。アンビスホールディングスが急落、アルバックも大幅安となった。
東証スタンダード市場は為替が円安基調となる中で買いが入った。
スタンダードTOP20は上伸。堅調に推移し、株価指数を支えた。
出来高2億8348万株。
値上がり銘柄数858、値下がり銘柄数474と、値上がりが優勢だった。
個別では、ミナトホールディングスがストップ高。京都きもの友禅ホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。中外鉱業、ダイセキ環境ソリューション、富士古河E&C、クシム、JFLAホールディングスなど26銘柄は年初来高値を更新。ネクスグループ、精工技研、メディシノバ・インク、ゲームカード・ジョイコホールディングス、ラックが買われた。
一方、ホリイフードサービスがストップ安。ケア21、フライトソリューションズ、リスクモンスター、城南進学研究社、東洋合成工業など11銘柄は年初来安値を更新。エスケーエレクトロニクス、ウェルディッシュ、ユニバンス、グッドライフカンパニー、ストライダーズが売られた。
東証グロース市場は米株式相場の一方的な上昇が続くなか、国内でもプライム市場の大型株が堅調に推移し、新興市場でもリスク許容度の増した投資家の買いが優勢となった。指数は10月16日以来、およそ1カ月ぶりの高い水準を付けた。
グロースCoreは小幅高。東証グロース市場250指数は続伸した。前引けは前日比5.21ポイント(0.83%)高の636.59だった。
グロース市場ではジーエヌアイやカバー、インテグラルが上昇した。一方、トライアルやGENDA、フリーは下落した。
値上がり銘柄数336、値下がり銘柄数202と、値上がりが優勢だった。
個別ではフィスコがストップ高。タスキホールディングス、Aiロボティクス、ネクストジェン、日本情報クリエイト、kubellなど10銘柄は年初来高値を更新。オンコリスバイオファーマ、ピクスタ、MTG、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、モダリスが買われた。
一方、Sapeetがストップ安。タイミー、日本ナレッジ、Birdman、東京通信グループ、スカイマークなど6銘柄は年初来安値を更新。ホットリンク、タカヨシホールディングス、Fusic、アイビス、ラストワンマイルが売られた。
【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比109円46銭高の3万9642円78銭。
前日は欧州株市場がドイツやフランスなど主要国をはじめほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でも依然として強気優勢の地合いが続き、NYダウが300ドルを超える上昇で連日の最高値更新となった。今後トランプ新政権が打ち出す財政政策や規制緩和などへの期待感が、景気敏感株や金融株などに追い風となっている。東京株式市場でも欧米株高や足もとで進
む円安などを受けリスクオンの流れが継続している。
一方、3万9000円台後半では戻り売り圧力も観測され上値が重い可能性もあるだろう。
主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に下落しており、東京株式市場での半導体関連の売りにつながっている。
東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
個別では、スズキ、トヨタ、KDDI、NTTデータが高い。半面、トレンド、日立、ソニーGが安い。
[株価材料]
■三井住友FG<8316>
中堅にサイバー防衛指南 MS&AD<8725>と
■ANAHD<9202>
中国で「ユニクロ」とタッグ 旗艦店で観光地PR
■岩谷産業<8088>
水素増産へ コスモ製油所に300億円投資
■NTTデータG<9613>
中小向け融資システム 受託業務 資金供給早く
■大林組<1802>
都心でデータ拠点開発 10年で1000億円投資
■ワコールHD<3591>
45億円最終黒字 今期 不動産売却で
■コーセー<4922>
純利益一転31%減 今期 節約志向強く中国で不振
■大東建託<1878>
米で賃貸管理 5万戸目標 日本人投資家向け
■メイコー<6787>
設備投資200億円上積み AIスマホの基板生
■リクルートHD<6098>
一転最終増益 今期下限値2%増 求人検索が好調
■パンパシHD<7532>
営業最高益 7-9月25%増 ドンキで訪日客増
■日産化学<4021>
純利益4%増 今期 半導体材料など好調
■大日本印刷<7912>
最高益 4-9月最終18%増 株売却益など
■3メガバンク純利益2兆円超 4-9月 政策株売却押し上げ
■半導体・AI支援に10兆円、ラピダス念頭 石破首相が表明
■亀田製菓<2220>
生産ライン3割集約 脱自前で外部委託進める
■ローム<6963>
故障しにくいパワー半導体 絶縁性4割向上
■洋上風力の資材高騰 電力価格へ反映可能に 経産省が新制度
■航空・宇宙・防衛で増員方針 NEC<6701>社長森田隆之氏
■ビットコイン最高値 8万8000ドル突破 「紛れもない強気相場」
■東海理化<6995>
金型のDX拡大 設計自動化でコスト減
■戸田建設<1860>
ロボ活用コンサル事業を開始 工場・オフィス向けに
■東ソー<4042>
GaNスパッタターゲット材を生産開始 パワー半導体向け
12日の東京株式市場は、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、3万9200円-3万9800円を想定。(11日終値3万9533円32銭)
米国株は上昇。ダウ平均は304ドル高の44293ドルで取引を終えた。ベテランズデーで債券市場が休場の中、やや方向感には欠ける動きとなったものの、新政権に対する期待から3指数がそろってプラスで終えた。
現地11日の米国株式市場では、NYダウが連日、ナスダック総合指数は4日続けて終値ベースの史上最高値を更新。一方で、日経平均株価への寄与度が高く半導体関連株が影響を受けやすいSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は続落するなど、まちまち。連日で底堅く推移していることから、しっかりした展開が期待される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=153円台の半ば(11日は153円63-65銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同164円22-26銭)と円高方向に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比85円高の3万9635円だった。
【好材料銘柄】
■スターティアホールディングス <3393>
今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる15万5000株(金額で3億0457万5000円)を上限に、11月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■テックファームホールディングス <3625>
7-9月期(1Q)経常は5.3倍増益で着地。
■アイスタイル <3660>
7-9月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地。
■ネクストジェン <3842>
上期経常が5倍増益で着地・7-9月期も87%増益。また、株主優待制度を新設。毎年3月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、QUOカード7000円分を贈呈する。
■CEホールディングス <4320>
今期経常は30%増で2期ぶり最高益、7円増配へ。
■アイ・ピー・エス <4390>
上期経常は一転2%増益で上振れ着地。
■kubell <4448>
今期経常を一転黒字に上方修正。
■HENNGE <4475>
今期経常は57%増で3期連続最高益、1円増配へ。
■科研製薬 <4521>
上期経常が3.5倍増益で着地・7-9月期も7.5倍増益。
■NCD <4783>
今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も12円増額。
■高砂香料工業 <4914>
今期経常を2.2倍上方修正・3期ぶり最高益、配当も80円増額。
■ユシロ化学工業 <5013>
今期経常を一転22%増益に上方修正・最高益、配当も28円増額。
■三井金属鉱業 <5706>
今期経常を15%上方修正、配当も15円増額。
■日本パワーファスニング <5950>
発行済み株式数(自社株を除く)の25.1%にあたる400万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月8日から25年5月31日まで。
■木村化工機 <6378>
今期経常を一転26%増益に上方修正・3期ぶり最高益、配当も12円増額。
■ダイフク <6383>
今期経常を12%上方修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.35%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月11日から12月31日まで。
■油研工業 <6393>
今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も25円増額。
■ソニーグループ <6758>
上期最終が37%増益で着地・7-9月期も69%増益。
■santec Holdings <6777>
今期経常を一転2%増益に上方修正・最高益、配当も40円増額。
■日本電波工業 <6779>
上期最終は一転18%増益で上振れ着地。
■アズビル <6845>
今期経常を3%上方修正・最高益予想を上乗せ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の4.5%にあたる2400万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施するほか、11月29日付で536万株を消却する。
■フォーラムエンジニアリング <7088>
今期経常を18%上方修正。
■ヨネックス <7906>
今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額。
■京阪ホールディングス <9045>
今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の6.62%にあたる710万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月11日から25年6月30日まで。
■丸運 <9067>
今期経常を7%上方修正、配当も3円増額。
■共立メンテナンス <9616>
上期経常が37%増益で着地・7-9月期も31%増益。また、株主優待制度を拡充。
【主な経済指標・スケジュール】
12(火)
【国内】
10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
ソフトバンクG、東エレク、大和ハウス、INPEX、三住トラスト、りそなHD、ネクソン、サントリーBF、出光興産、鹿島、光通信、住友鉱、ゼンショーHD、ヤクルト、トレンド、清水建、ホシザキ、GMOPG、コスモエネHD、レゾナックHD、NXHD、シャープ、サッポロHD、丸井G、インターメスティ、タスキHD、シマダヤ、豆蔵デジ
【海外】
独11月ZEW景況感指数(19:00)
《米決算発表》
ホームデポ、モザイク、タイソン・フーズ、ライブ・ネーション・エンターテインメント
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
11日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比304ドル14セント(0.69%)高の4万4293ドル13セントで終え、連日で最高値を更新した。
この日はベテランズデー(退役軍人の日)の休日に伴い、外国為替と債券の両市場が休場。市場参加者が少ない中、トランプ氏が打ち出す減税策や規制緩和が企業業績を押し上げるとの見方から、金融株などが買われた。ダウは一時500ドル近く上昇した。
足元の景気を見極めるため、市場では今週発表される10月の米消費者物価指数(CPI)が注視されている。トランプ氏が来年1月に就任し、追加関税を導入した場合にインフレが再燃することが警戒されている。
米メディアによれば、トランプ氏は激戦7州で全勝した。大統領選と同時に実施された米連邦議会選挙では共和党が上院で多数派となった。共和党が下院でも過半数を獲得できれば、新政権が経済政策を進めやすくなるとの見方が根強い。「米連邦準備理事会(FRB)が利下げを続けていることも重なり、投資家心理が強気に傾いている」との指摘があった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、台湾の半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)が下落した。米商務省がTSMCに対して、中国の顧客への先端半導体の出荷を止めるように命じたと伝わった。幅広い半導体関連銘柄に売りが波及し、ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが下落した。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%下落した。
ほかの個別銘柄では、アナリストが目標株価を引き上げたセールスフォースの上昇が目立った。ゴールドマン・サックスやハネウェル・インターナショナルも上昇した。半面、メルクやボーイング、アップルが下げた。
ナスダック総合株価指数は5日続伸した。前週末比11.986ポイント(0.06%)高の1万9298.763で終え、連日で最高値を更新した。アナリストが目標株価を引き上げたテスラが上昇した。一方、マイクロン・テクノロジーやアプライドマテリアルズなど半導体関連株が下げた。
S&P500種株価指数も5日続伸し、前週末比5.81ポイント(0.09%)高の6001.35で終えた。連日で最高値を更新し、終値で初めて6000台に乗せた。
【シカゴ日本株先物概況】
11日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前週末比500円高の3万9635円で終えた。
NYダウ平均は、トランプ次期米大統領が掲げる経済政策が、米景気を下支えるとの期待感を背景に続伸した。
同日はダウ平均など米主要株価指数が最高値を更新し、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
39635 ( +85 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
39680 ( +130 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
11日のFTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比52.80ポイント(0.65%)高の8125.19で終えた。前週末に約3カ月ぶりの安値で終えるなど、このところ相場水準が切り下がっていたこともあり、目先の自律反発を見込んだ買いが入った。11日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均が上昇して始まったのも投資家心理を支えた。
FTSEの構成銘柄では、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルが5.24%高、11日、英政府から10億ポンド相当の同社株式を買い戻すと発表。政府による保有比率の低下が好感された金融大手ナットウエストが3.73%高、同業バークレイズが3.64%高と相場をけん引。一方、産金大手エンデバー・マイニングは5.87%安、同業フレスニロは3.43%安、流通大手セインズベリーは2.33%安と売られた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
11日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前週末比233.12ポイント(1.21%)高の1万9448.60と約2週間ぶりの高値で終えた。10月末以降に相場水準が切り下がっていた反動が出た。米株式市場で、前週末に最高値を更新したダウ工業株30種平均が11日に一段と高く始まり、投資家心理を支えた面もあった。
個別では、11日公表した2024年7〜9月期決算で、純利益が市場予想を上回った、決算内容が好感された自動車部品大手コンチネンタルが10.62%高と急伸。セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが4.17%高、ドイツ銀行が3.97%高で続いた。
半面、商用車大手ダイムラー・トラックは1.09%安、ヘルスケア大手フレゼニウスは1.03%安、高級車メーカーのポルシェは0.40%安で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は反発し、前週末比1.20%高で終えた。幅広い銘柄が買われたが、欧州諸国の国防費拠出が増えるとの見方から防衛株の上昇が目立った。
11月12日 毎日コラム
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櫻井英明の株式辞典【お行】 |
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