【市況一覧】
日経平均株価
36,391.47 -265.62 09/06
TOPIX
2,597.42 -23.34 09/06
マザーズ
643.88 -12.70 09/06
NYダウ平均
40,755.75 -219.22 09/06
ナスダック総合
17,127.66 +43.36 09/06


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    Market Data
    --------------------------------------------
    【日経平均】
    40126円35銭(▲971円34銭=2.36%)
    --------------------------------------------
    【TOPIX】
    2868.63(▲46.58=1.60%)
    --------------------------------------------
    【グロース250】
    690.17(▲4.94=0.71%)
    --------------------------------------------
    【プライム売買高】17億6450万株(△7818万株)
    --------------------------------------------
    【売買代金】4兆6658億円(△2355億円)
    --------------------------------------------
    【値上がり銘柄数】467(前日:1142)
    【値下がり銘柄数】1136(前日:453)
    【新高値銘柄数】84(前日:125)
    【新安値銘柄数】8(前日:4)
    【25日騰落レシオ】118.18(前日:120.21)
    --------------------------------------------
     
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は大幅続落、米半導体株安を引き継ぐ
     2.急速な円高も影響、半導体主力株への売りがかさむ
     3.米国の対中規制強化の動きやトランプ発言など嫌気
     4.日経平均は1000円近い下落、4万円大台攻防の様相に
     5.売買代金上位3傑を東エレクなど製造装置大手が独占
     
     
    日経平均株価は寄り後早々に985円安まで売り込まれ、その後は下げ渋る展開となったが、戻り足に転じることもできず4万円トビ台前半を彷徨した。
    テクニカル的には3万9900円台にある上向きの25日移動平均線との上方カイ離解消が迫っており、いったん買い場となる可能性はある。ただ、日経平均への影響が大きい半導体主力銘柄の崩れ足の修復はそう簡単ではないだろう。
    もっとも、個人投資家にすればそれほど悲観する地合いではないともいえる。というのは、日経平均に目を奪われがちだが、集中的に売られている 半導体関連を除けば内需株を中心に頑強な値動きを示しているものも少なくないからだ。全体相場の影響を受けにくい材料株へのシフトを考えたいところ。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
     
    42224.02  新値三本足陽転値
    42093.50  ボリンジャー:+3σ(13週)
    41514.34  ボリンジャー:+2σ(26週)
    41290.97  6日移動平均線
    41265.50  均衡表転換線(日足)
    41138.50  ボリンジャー:+1σ(25日)
    41093.84  ボリンジャー:+2σ(13週)
    40188.49  均衡表基準線(日足)
    40175.83  ボリンジャー:+1σ(26週)
     
    40126.35  ★日経平均株価18日終値
     
    40094.18  ボリンジャー:+1σ(13週)
    40021.89  均衡表転換線(週足)
    39948.34  25日移動平均線
    39104.99  75日移動平均線
    39094.52  13週移動平均線
    39057.18  均衡表基準線(週足)
    38837.33  26週移動平均線
    38758.18  ボリンジャー:-1σ(25日)
    38715.14  均衡表雲上限(日足)
    38619.61  均衡表雲下限(日足)
    38094.86  ボリンジャー:-1σ(13週)
    37568.02  ボリンジャー:-2σ(25日)
    37498.82  ボリンジャー:-1σ(26週)
    37095.20  ボリンジャー:-2σ(13週)
    36480.22  200日移動平均線
     
     
    昨日下向きに転じた5日移動平均線を下放れ、終値971.34円安でほぼ安値引けした。ローソク足は5本連続陰線でマドを空けて下落。高値と安値の切り下げも続いて「黒三兵」を形成し、売り圧力の強まりを裏付けた。一目均衡表では転換線が下向きに転じたことに加え、基準線を下回って、こちらも売り圧力の強さを窺わせている。25日線や一目均衡表の雲上限を株価が上回っているが、チャート形状は急速に弱気側へ傾いており、調整長期化リスクに警戒が必要となろう。
     

    【大引け概況】



    18日の日経平均株価は大幅に続落し、終値は前日比971円34銭安の4万0126円35銭だった。

     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:34 容量:18.9M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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    リスク回避ムードが強まり、日経平均株価は大きく下値を試す展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが6日続伸し、連日で最高値を更新したが、半導体セクターへの売り圧力が強く、ナスダック総合株価指数は急反落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と暴落した。バイデン米政権による半導体対中規制強化の思惑や、トランプ前大統領の台湾有事に対する後ろ向き発言が嫌気されている。これを受けて、きょうの東京株式市場も大きく売り優勢に傾き、特に半導体関連主力株の下げが顕著だった。外国為替市場では日米金利差縮小思惑から、一時1ドル=155円台まで急速にドル安・円高が進んだことも、ハイテクや自動車など輸出セクター中心に買い手控え感を助長した。
     
    米ブルームバーグ通信が17日、「米国が対中半導体規制でさらに厳しいルールを検討していると同盟国に伝えた」と報じた。同通信が別のインタビューで、トランプ前米大統領が「台湾は米国に防衛費を支払うべきだ」と述べたとも伝わり、半導体業界全体の先行き不安が強まった。同日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となった流れを引き継ぎ、東京株式市場でも東京エレクトロンが急落するなど半導体関連株は全面安となった。
     
    18日の東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=155円台前半と、およそ1カ月ぶりの円高水準をつけたことも重荷となった。国内外の要人から円安やドル高の是正を求める発言が伝わったことが円買いに弾みをつけた。輸出企業の利益上積みへの期待感が後退し、トヨタなど自動車株などに売りが膨らんだ。
     
    市場関係者は「近年、日本の半導体関連株は対中比率が高まっていた。対中規制が現実化すれば業績の下押し要因になる可能性は高く、多くの投資家が売りに動いたようだ」とみていた。
    日経平均株価は25日線が位置する4万円近辺に接近しており、調整一巡感からのリバウンドは意識されやすいところではある。そのため、米国市場でハイテク株への売りが落ち着くようだと、短期的なリバウンドを狙った動きは意識されそうだ。ただし、明日は週末要因もあってオーバーウイークのポジションを取る動きは期待しづらいところである。しばらくはローテーションの動きを見極めながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
     
     


    東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落し、終値は46.58ポイント(1.60%)安の2868.63だった。JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反落し、25.14ポイント(1.95%)安の1265.61で終えた。
     
    東証プライムの売買代金は概算で4兆6658億円、売買高は17億6450万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1136。値上がりは467、横ばいは43だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は精密機器、機械、輸送用機器などが下落。上昇は食料品、電気・ガス業、小売業など。
     
    個別では、売買代金首位の東京エレクトロン、2位のディスコ、3位のレーザーテックと半導体主力株が揃って大幅安となった。アドバンテスト、ソフトバンクグループ(SBG)が大きく下値を切り下げ、トヨタ自動車、ホンダなど自動車株も安い。川崎重工業が大きく利食われ、HOYA、ソニーグループも値を下げた。ヤマシンフィルタ、恵和が急落、A&Dホロンホールディングス、ヨシムラ・フード・ホールディングスなども大幅安。古野電気も下落した。
     
    半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが底堅さを発揮。北海道電力が買い優勢。KDDIもしっかり。ニトリホールディングスが買いを集めた。アンビスホールディングス、タキロンシーアイが大幅高、キッコーマン、アサヒ、サイゼリヤ、ニチレイ、山崎製パンなど水産・食品株に値を飛ばすものが目立った。
     


     
    東証スタンダード市場は日経平均株価が大きく下落したことで投資家のリスク選好姿勢が後退し、スタンダード市場にも売りが出やすかった。
    スタンダードTOP20は軟調。出来高3億2253万株。
    値上がり銘柄数540、値下がり銘柄数878と、値下がりが優勢だった。
     
    きょう東証スタンダード市場に上場したカドスCは公開価格(2900円)を310円(10.68%)上回る3210円で初値を付けた。初値を付けた後は一時上昇したがその後は下落に転じ、後場には下げ幅を拡大した。終値は初値比240円(7.47%)安の2970円だった。
     
    個別では、リベルタがストップ高。フォーサイドは一時ストップ高と値を飛ばした。インターライフホールディングス、タウンズ、幼児活動研究会、B-R サーティワンアイスクリーム、ケアサービスなど46銘柄は年初来高値を更新。GMOペパボ、栗林商船、シーズメン、キャンドゥ、アール・エス・シーが買われた。
     
    一方、福留ハム、日本製麻、バイク王&カンパニー、ケイブ、エコートレーディングなど6銘柄が年初来安値を更新。ザインエレクトロニクス、ジャパンエンジンコーポレーション、AIメカテック、サーバーワークス、アズジェントが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は、利益確定売りなどに押され5営業日ぶりに反落した。とはいえバイオ関連銘柄の一部などが物色され下値は底堅い展開となった。
    株式売り出しを発表したGENDA、決算発表後から下落が続くQPS、コジンバイオなどが値を下げた。一方、投資判断の引き上げがあったトライアルHDが続伸。開発中の抗ウイルス薬の研究論文が発表されたシンバイオ薬が大幅上昇。他にもバイオ関連で、ノイルイミューン、PSSなどが大幅上昇。出遅れ感のあったUUUMが年初来高値を更新した。
     
    前日の米株市場では、米政権による中国への半導体輸出規制強化方針や、トランプ前大統領の台湾半導体産業への不満が伝えられ、エヌビディアなど関連銘柄が下落。
    グロース250は先週から上昇した反動で、利益確定売りに押されるも、半導体株や急激に進んだ円高の影響が少ないことから日経平均株価に比べ下げ幅は限定的となった。市場関係者からは「出遅れ銘柄にも物色があり、正常化の方向にあるのではないか」との声があった。
    グロース250、グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比4.94ポイント(0.71%)安の690.17だった。
     
    グロース市場ではジーエヌアイやウェルスナビ(7342)が下落した。一方、トライアルやクオリプスは上昇した。
    値上がり銘柄数201、値下がり銘柄数353と、値下がりが優勢だった。
     
    個別では、ノイルイミューン・バイオテック、プレシジョン・システム・サイエンス、フューチャーリンクネットワークがストップ高。Chordia Therapeutics、シンバイオ製薬は一時ストップ高と値を飛ばした。コージンバイオ、ロゴスホールディングス、サンワカンパニー、UUUM、ペイクラウドホールディングスなど22銘柄は年初来高値を更新。識学、ボードルア、Institution for a Global Society、Will Smart、ベガコーポレーションが買われた。
     
    一方、光フードサービス、ログリーが年初来安値を更新。W TOKYO、BuySell Technologies、AHCグループ、ウェルスナビ、Amaziaが売られた。
     

     
    18日午前の日経平均株価は大幅に続落し、前引けは前日比819円83銭(1.99%)安の4万0277円86銭だった。
     
    前日の米国株市場で半導体を中心とするハイテク株が売られナスダック総合株価指数が急落したことを受け、リスク回避ムードの強い地合いとなった。
    外国為替市場で急速にドル安・円高が進んだことも輸出セクターを中心に買い手控え感を助長している。バイデン米政権の中国に対する半導体規制強化の動きが警戒され、米株市場同様に半導体関連株への売りが勢いを増している。特に売買代金上位を占めた日経平均構成比率の高い値がさの半導体製造装置関連株の下げが顕著となり、全体を押し下げた。日経平均は朝方に1000円近い下げで4万100円台まで売り込まれる場面があったが、その後はやや下げ渋っている。なお、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。
     
    米ブルームバーグ通信は17日、「米国が対中半導体規制でさらに厳しいルールを検討していると同盟国に伝えた」と報じた。別の同通信のインタビューでは、11月の米大統領選における当選が有力視されつつあるトランプ前米大統領が「台湾は米国に防衛費を支払うべきだ」と述べたと伝わった。半導体業界への逆風が強まるとの見方から、同日の米株式市場でナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に下落。東京市場でも警戒感から半導体関連株や電子部品株の持ち高を圧縮する動きが強まった。
     
    18日午前の東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=155円台前半と、およそ1カ月ぶりの円高水準に上昇した。河野太郎デジタル相による「足元の円安は行き過ぎで、日銀に追加利上げを求めた」との一部報道や、トランプ氏によるドル高是正と円や人民元の弱さを名指しで批判した発言が伝わったためで、輸出企業の利益上積みへの過度な期待の後退から自動車株などの下げも目立った。
     
    ただ、朝安後は短期的な自律反発を見込んだ買いも入り、さらに下値を模索する動きは続かなかった。市場関係者は「6月中旬からの急上昇で日本株は明らかに過熱感が強かったため、米国の対中半導体規制の強化や円高進行は利益確定売りの理由になった。先高観自体は依然強く、心理的節目の4万円近辺では押し目買いが入りやすい」とみていた。
     
    朝方、為替は1ドル155円30銭台まで円高ドル安が進行したが、ランチタイム時点では156円20銭台まで値を戻している。トランプ前大統領が、ドル高円安を批判する発言を行ったことで、長く続いた円安傾向は転換点を迎える可能性があるだろう。為替の乱高下は、大型株を中心に影響を受けることから、後場も為替市場の動向は要注意だ。時間外の米国株指数先物がしっかりなので、日経平均の4万円割れは回避されると想定するが、米国発の波乱を呼ぶニュースには警戒したいところだろう。
     
     

    東証株価指数(TOPIX)は反落し、前引けは27.16ポイント(0.93%)安の2888.05だった。JPXプライム150指数も反落し、17.42ポイント(1.35%)安の1273.33で前場を終えた。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆3658億円、売買高は8億7692万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は801。値上がりは784、横ばいは61だった。
     
    業種別では、電気機器、精密機器、機械、輸送用機器、非鉄金属などが下落した一方、水産・農林業、電気・ガス業、食料品、パルプ・紙、銀行業などが上昇した。
     
    個別では、売買代金首位となった東京エレクトロンが続急落、売買代金2位のディスコ、3位のレーザーテックも大きく水準を切り下げた。アドバンテスト、ソフトバンクグループ(SBG)が大幅下落、トヨタ自動車、HOYAも安い。三菱重工業は相対的に底堅さを発揮したもののマイナス圏で着地、川崎重工業も利食われた。恵和、ヨシムラ・フード・ホールディングスなども大幅安。三井E&Sの下げも目立つ。
     
    半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクがしっかり、ニトリホールディングスも買いが優勢だった。パルグループホールディングス、アンビスホールディングスが値を飛ばし、ニチレイ、サイゼリヤ、山崎製パンなども逆行高。キッコーマン、アサヒは買われた。


     


     
    東証スタンダード市場は、ナスダック総合株価指数が急落したことを受け、リスク回避ムードの強い地合いとなった。
    スタンダードTOP20は上昇。出来高は1億7822万株。
    値上がり銘柄数564、値下がり銘柄数787と、値下がりが優勢だった。
     
    きょう東証スタンダード市場に上場したカドスC(211A)は公開価格(2900円)を310円(10.68%)上回る3210円で初値を付けた。前引けは初値比160円(4.98%)安の3050円だった。
     
    個別ではリベルタが一時ストップ高と値を飛ばした。インターライフホールディングス、タウンズ、幼児活動研究会、ケアサービス、ウェルネットなど39銘柄は年初来高値を更新。東名、シーズメン、キャンドゥ、IGポート、セプテーニ・ホールディングスが買われた。
     
    一方、福留ハム、日本製麻、バイク王&カンパニー、ケイブ、エコートレーディングなど6銘柄が年初来安値を更新。ザインエレクトロニクス、サーバーワークス、ジャパンエンジンコーポレーション、内外テック、ジェイ・イー・ティが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は17日までの4営業日で約40ポイント上昇していたことから、利益を確定する目的の売りが出やすかった。
    グロースCore、グロース250はともに下落。東証グロース市場250指数は反落した。前引けは前日比1.01ポイント(0.15%)安の694.10だった。
    グロース市場ではウェルスナビやGENDAが下落した。一方でトライアル、GMO-FGは上昇した。
    値上がり銘柄数219、値下がり銘柄数314と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではChordia Therapeutics、シンバイオ製薬、プレシジョン・システム・サイエンスが一時ストップ高と値を飛ばした。コージンバイオ、ロゴスホールディングス、サンワカンパニー、UUUM、プレイドなど17銘柄は年初来高値を更新。ノイルイミューン・バイオテック、FFRIセキュリティ、ベガコーポレーション、セキュアヴェイル、CYBERDYNEが買われた。
     
     一方、光フードサービス、ログリーが年初来安値を更新。BuySell Technologies、W TOKYO、AHCグループ、GreenBee、ENECHANGEが売られた。
     
     
     

    【寄り付き概況】

    18日の日経平均株価は大幅続落で始まった。始値は前日比575円98銭安の4万0521円71銭。

    前日の米国株市場ではNYダウが6日続伸と上値追いを鮮明とし最高値街道を走る展開となっているが、ナスダック総合株価指数は500ポイントを超える急反落に見舞われた。米政府が半導体の対中規制を一段と強化する動きが伝わり、半導体関連株への売りを誘導、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と暴落した。

    これを受けて東京株式市場でも同関連株を中心にリスク回避ムードの強い地合いを強いられている。外国為替市場で急速なドル安・円高が進んでいることもネガティブ材料となり、日経平均株価は4万円トビ台前半で売り買いを交錯させる展開が想定されるだろう。

    急速な円高・ドル安進行も投資家心理を後退させている。河野太郎デジタル相による「足元の円安は行き過ぎで、日銀に追加利上げを求めた」との一部報道や、トランプ前米大統領がドル高是正と円と人民元の弱さを名指しで批判したインタビューが伝わり、円相場は足元では1ドル=155円台まで上昇した。輸出企業の利益上積みへの過度な期待が後退し、トヨタなども売りに押されている。

    東証株価指数(TOPIX)は反落している。

    個別では、アドテストやレーザーテクが安い。ソフトバンクグループ(SBG)、TDK、テルモなども売られている。一方、アサヒやエムスリー、円高進行を背景にニトリHDなどは上昇している。



     


    「人災」

    「SOX指数は6.81%安で2020年3月以来の急落」

    水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
    NYダウは上昇し3日連続で終値ベースの過去最高値更新。
    ただS&P500とナスダック総合は大幅反落。
    「米中貿易摩擦の激化懸念」を背景に半導体株が急落した。
    フィラデルフィア半導体指数(SOX)は6.8%安
    2020年3月以来最大の下げとなった。
    エヌビディアやアップルなど「マグニフィセント7」の急落でナスダックは2.8%下落。
    半導体株の軟調にもかかわらずインテルは上昇した。
    地区連銀経済報告(ベージュブック)は「経済活動は大多数の地域で小幅から控えめなペースで拡大を維持した」。
    ウォラーFRB理事やリッチモンド地区連銀のバーキン総裁らが利下げが「近づいている」とコメント、
    9月FOMCでの利下げ開始に向けた布石とみられた。
    10年国債利回りは4.159%。
    3月13日以来の低水準。
    5年国債利回りは4.080%。
    2年国債利回りは4.437%。
    ドル円は156円台前半。
    一時、6月12日以来の安値となる156.09円まで円高トレンドとなった。
    日本当局が新たな介入に踏み切ったとの観測が拡大。
    WTI原油先物8月限は2.09ドル(2.59%)高の1バレル=82.85ドル。
    ビットコインは0.21%安の64556.03ドル。
    イーサは0.56%安の3420.38ドル。
    SKEW指数は147.70→151.53→149.36。
    恐怖と欲望指数は63→54。
    (昨年10月5日が20)。

    水曜のNYダウは243ドル(0.59%)高の41198ドルと6日続伸。
    高値41221ドル、安値40849ドル。
    サイコロは9勝3敗。
    騰落レシオは135.22(前日131.58)。
    NASDAQは512ポイント(0.20%)安の17996ポイントと4日ぶりに反落。
    高値18223ポイント、安値17972ポイント。
    サイコロは10勝2敗。
    騰落レシオは109.25(前日111.56)。
    S&P500は78ポイント(1.39%)安の5588ポイントと4日ぶりに反落。
    高値5622ポイント、安値5584ポイント。
    サイコロは10勝2敗。
    騰落レシオは121.63%(前日122.82%)。
    ダウ輸送株指数は227ポイント(1.39%)安の16071ポイントと6日ぶりに反落。
    SOX指数は395ポイント(6.81%)安の5408イントと4日ぶりに反落。
    VIX指数は14.48(前日13.19)。
    NYSEの売買高は10.53億株(前日10.00億株)。
    3市場の合算売買高は124.7億株(前日118.3億株、過去20日平均は117.4億株)。
    水曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比840円安の40240円。
    ドル建ては785円安の40295円。
    ドル円は156.16円。
    10年国債利回りは4.159%。
    2年国債利回りは4.437%。

    「形は美しくない」

    水曜の日経平均は寄り付き141円高。
    終値は177円(▲0.43%)安の41097円と反落。
    高値41466円。
    安値41054円。
    日足は4日連続で陰線。
    高値圏で出現した「黒三兵(三羽烏)」。
    アイランドリバーサルと相まって形は美しくない。
    日経平均は12日連続で一目均衡の雲の上。
    雲の下限は38501円。
    上限は38856円。
    白くねじれた。
    12日は42102円→41754円にマド。
    「幻のSQ値41531円」に対して0勝3敗。
    TOPIXは10.71ポイント(△0.37%)高の2915ポイントと続伸。
    25日線(2816ポイント)を15日連続で上回った。
    4日連続で日足陰線。
    16日は2923→2914にマド。
    TOPIXコア30指数は反落。
    プライム市場指数は5.53ポイント(△0.37%)高の1500.49と続伸。
    東証スタンダード指数は4日ぶりに反落。
    東証グロース250指数は13.78ポイント(△2.02%)高の695.11と4日続伸。
    25日移動平均線からの乖離は△6.64%(前日△4.94%)。
    プライム市場の売買代金は4兆4303億円(前日3兆9010億円)。
    売買高は16.86億株(前日16.14億株)。
    値上がり1142銘柄(前日819銘柄)。
    値下がり453銘柄(前日783銘柄)。
    新高値125銘柄(前日128銘柄)。
    4日連続で3ケタ。
    新安値4銘柄(前日4銘柄)。
    プライム市場の騰落レシオは120.21(前日113.42)。
    東証グロース市場の騰落レシオは105.44(前日103.08)。
    NTレシオは14.10倍(前日14.21倍)。
    サイコロは8勝4敗で66.66%。
    TOPIXは9勝3敗で75.00%。
    東証グロース市場指数は8勝4敗で66.66%。
    上向きの25日線(39898円)から△3.01%(前日△3.65%)。
    17日連続で上回った。
    上向きの75日線は39108円。
    16日連続で上回った。
    上向きの200日線(36441円)からは△12.78%(前日△13.40%)。
    319日連続で上回った。
    下向きの5日線は41523円。
    2日連続で下回った。
    13週線は39169円。
    26週線は38874円。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.518%(前日▲18.912%)。
    買い方▲4.709%(前日▲4.602%)。
    東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲9.975%(前日▲9.290%)。
    買い方▲17.021%(前日▲18.303%)。
    空売り比率は41.3%(前日39.1%、6日ぶりに40%超)。
    10月30日が54.3%。
    22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
    23年3月10日52.7%。
    空売り規制なしの銘柄の比率は8.2%(前日6.4%)。
    8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
    7月12日時点の信用売り残は184億円減の7831億円。
    2週ぶりに減少。
    同信用買い残は712億円増の4兆7882億円。
    3週ぶりに増加。
    6月21日時点は4兆9117億円。
    22年11月11日時点は2兆9417億円だった。
    昨年5月19日時点は3兆1363億円だった。
    4兆円台に乗せたのは2月22日時点。
    信用倍率は6.11倍(前週5.89倍)と2週間ぶりに6倍台。
    日経VIは18.00(前日17.91)。
    日経平均採用銘柄のPERは17.38倍(前日17.33倍)。
    11日連続で17倍台。
    前期基準では17.61倍。
    EPSは2364円(前日2381円)。
    直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは7月11日2401円、3月4日2387円。
    225のPBRは1.55倍(前日1.55倍)。
    BPSは26514円(前日26629円)。
    日経平均の予想益回りは5.75%。
    予想配当り利回りは1.74%。
    指数ベースではPERは22.75倍(前日22.85倍)。
    EPSは1806円(前日1806円)。
    PBRは2.12倍(前日2.13倍)。
    BPSは19385円(前日19377円)。
    10年国債利回りは1.030%(前日1.020%)。
    プライム市場の予想PERは17.03倍。
    前期基準では17.26倍。
    PBRは1.46倍。
    プライム市場の予想益回りは5.86%。
    配当利回り加重平均は2.11%。
    プライム市場の単純平均は4円高の3043円(前日は3039円)。
    プライム市場の売買単価は2627円(前日2413円)。
    プライム市場の時価総額は1012兆円(前日1009兆円)。
    ドル建て日経平均は260.06(前日260.18)と反落。
    水曜のシカゴ225先物9月限円建ては大証前日比840円安の40240円。
    高値41600円、安値40135円。
    大証夜間取引終値は日中比830円安の40250円。
    気学では木曜は「人気一新。変化を見せる重要日」。
    金曜は「目先のポイントを作る日」。
    ボリンジャーのプラス1σが41106円。
    プラス2σが42313円。
    プラス3σが43521円。
    週足のプラス1σが40274円。
    プラス2σが41876円。
    プラス3σが424658円。
    アノマリー的には「株安の日」。

    《今日のポイント7月18日》

    (1)水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
       NYダウは上昇し3日連続で終値ベースの過去最高値更新。
       ただS&P500とナスダック総合は大幅反落。
       フィラデルフィア半導体指数(SOX)は6.8%安
       2020年3月以来最大の下げとなった。
       10年国債利回りは4.159%。
       5年国債利回りは4.080%。
       2年国債利回りは4.437%。
       ドル円は156円台前半。
       SKEW指数は147.70→151.53→149.36。
       恐怖と欲望指数は63→54。
       (昨年10月5日が20)。

    (2)水曜のダウ輸送株指数は227ポイント(1.39%)安の16071ポイントと6日ぶりに反落。
       SOX指数は395ポイント(6.81%)安の5408イントと4日ぶりに反落。
       VIX指数は14.48(前日13.19)。
       NYSEの売買高は10.53億株(前日10.00億株)。
       3市場の合算売買高は124.7億株(前日118.3億株、過去20日平均は117.4億株)。
       水曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比840円安の40240円。

    (3)プライム市場の売買代金は4兆4303億円(前日3兆9010億円)。
       売買高は16.86億株(前日16.14億株)。
       値上がり1142銘柄(前日819銘柄)。
       値下がり453銘柄(前日783銘柄)。
       新高値125銘柄(前日128銘柄)。
       4日連続で3ケタ。
       新安値4銘柄(前日4銘柄)。
       プライム市場の騰落レシオは120.21(前日113.42)。
       東証グロース市場の騰落レシオは105.44(前日103.08)。
       NTレシオは14.10倍(前日14.21倍)。
       サイコロは8勝4敗で66.66%。

    (4)上向きの25日線(39898円)から△3.01%(前日△3.65%)。
       17日連続で上回った。
       上向きの75日線は39108円。
       16日連続で上回った。
       上向きの200日線(36441円)からは△12.78%(前日△13.40%)。
       319日連続で上回った。
       下向きの5日線は41523円。
       2日連続で下回った。
       13週線は39169円。
       26週線は38874円。

    (5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.518%(前日▲18.912%)。
       買い方▲4.709%(前日▲4.602%)。
       東証グロース250指数ネットストック信用損益率で売り方▲9.975%(前日▲9.290%)。
       買い方▲17.021%(前日▲18.303%)。

    (6)空売り比率は41.3%(前日39.1%、6日ぶりに40%超)。
       空売り規制なしの銘柄の比率は8.2%(前日6.4%)。
       7月12日時点の信用売り残は184億円減の7831億円。
       2週ぶりに減少。
       同信用買い残は712億円増の4兆7882億円。
       3週ぶりに増加。
       6月21日時点は4兆9117億円。
       22年11月11日時点は2兆9417億円だった。
       昨年5月19日時点は3兆1363億円だった。
       4兆円台に乗せたのは2月22日時点。
       信用倍率は6.11倍(前週5.89倍)と2週間ぶりに6倍台。
          日経VIは18.00(前日17.91)。

    (7)日経平均採用銘柄のPERは17.38倍(前日17.33倍)。
       11日連続で17倍台。
       前期基準では17.61倍。
       EPSは2364円(前日2381円)。
       直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは7月11日2401円、3月4日2387円。
       225のPBRは1.55倍(前日1.55倍)。
       BPSは26514円(前日26629円)。
       日経平均の予想益回りは5.75%。
       予想配当り利回りは1.74%。
       指数ベースではPERは22.75倍(前日22.85倍)。
       EPSは1806円(前日1806円)。
       PBRは2.12倍(前日2.13倍)。
       BPSは19385円(前日19377円)。
       10年国債利回りは1.030%(前日1.020%)。

    (8)プライム市場の単純平均は4円高の3043円(前日は3039円)。
       プライム市場の時価総額は1012兆円(前日1009兆円)。
       ドル建て日経平均は260.06(前日260.18)と反落。

    (9)ボリンジャーのプラス1σが41106円。
       プラス2σが42313円。
       プラス3σが43521円。
       週足のプラス1σが40274円。
       プラス2σが41876円。
       プラス3σが424658円。
       アノマリー的には「株安の日」。

    今年の曜日別勝敗(7月13日まで)

    月曜15勝8敗
    火曜17勝11敗
    水曜9勝1
    木曜15勝13敗
    金曜16勝10敗

    米政府の承認を受けなければ対中国への輸出規制の可能性があるとの報道。
    これは民主党バイデン政権の意見である。
    ただ個別企業のターゲットは東京エレクトロンとASML。
    そしてトランプ大統領は中国の対台湾攻撃の際に台湾を守るかどうかに沈黙。
    台湾のTSMCの株価が急落した。
    ドラえもんのジャイアンが「お前とは遊んであげない」といってスネ夫が同調したような恰好。
    舞台が広いからすごく大変なことに思えるが、所詮こんな構図に映る。
    つまり、人災チックな材料。
    政治が株価を動かすという面はあるが、あまりに行き過ぎると非力な市場も黙っていないとみる。

    ◇━━━ カタリスト━━━◇

    トライアル(141A)・・・動兆

    九州地盤のディスカウント店。
    郊外立地の大型店中心に全国展開。
    自社製IT活用で効率化推進。
    時価総額320億円。

    (兜町カタリスト櫻井)

    [株価材料]
     

    ■東京ガス<9531> 個人情報416万人分流出か 子会社に不正アクセス

    ■りそなHD<8308> 財形貯蓄の新規取り扱い中止へ 確定拠出年金に重点

    ■マネーフォワード<3994> 三井住友FG<8316>傘下の三井住友カードと新会社

    ■ソフトバンクG<9984> 社債発行登録枠1.5兆円

    ■京大発新興 曲がる太陽電池を量産 トヨタ自動車<7203>系など出資

    ■三菱自動車<7211> 博報堂とアウトドア事業 車・キャンプ用品レンタル

    ■JR東海<9022> DX支援企業を買収

    ■スズキ<7269> インドで社会起業家支援 子会社を設立

    ■住友商事<8053> 米ヘルスケアに出資 糖尿病予防を指南

    ■アルプスアルパイン<6770> マレーシアの工場集約 生産効率化

    ■三井化学<4183> 現預金1500億円程度に圧縮 配当などに充当

    ■永谷園HD<2899> MBO成立 三菱商事<8058>と海外市場開拓

    ■小糸製作所<7276> 車用ランプに170億円投資 中南米で8割増産

    ■カネカ<4118> 脱石炭へ投資前倒し 27年に高砂でエネ転換

    ■東ソー<4042> バイオサイエンス事業 製品拡充・顧客開拓

     


    18日の東京株式は、続落後も軟調な展開か。

    日経平均株価の予想レンジは、4万円-4万500円を想定。(17日終値4万1097円69銭)

    米国株はまちまち。ダウ平均が上昇した一方、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は243ドル高の41198ドルで取引を終えた。

    現地17日の米国株式市場で、ナスダック総合指数が大幅反落し、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も下落したことから、指数寄与度の高い半導体関連株を中心に売り先行スタートとなろう。

    半導体株を避けて内需株には資金が向かうだろうが、日経平均は構成銘柄が大きく下げることで下値模索が続くと予想する。

    為替相場は、ドル・円が1ドル=156円台の前半(17日は157円07-09銭)、ユーロ・円が1ユーロ=170円台の後半(同171円34-38銭)と円高に振れていることも、重しとして意識されそう。

    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所清算値比840円安の4万240円だった。

     

    【好材料銘柄】 

    ■キャリアデザインセンター <2410> 

    発行済み株式数(自社株を除く)の7.16%にあたる40万株(金額で7億3200万円)を上限に、7月18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施。取得した全株式と現在保有する120万3779株を7月31日付で消却する。

     

    ■ラクオリア創薬 <4579>

    Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(複素環誘導体)の米国特許査定を受領。

     

    ■フューチャーベンチャーキャピタル <8462> 

    ジャパンM&Aソリューション <9236> と事業承継や地方創生で業務提携。

     

    ■フューチャーリンクネットワーク <9241>

    株主優待制度を導入。毎年8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、「まいぷれのご当地ギフト」1個(販売価格5000円)を贈呈する。

     

    【主な経済指標・スケジュール】

    18(木)

    【国内】
    6月貿易統計(8:50)
    《決算発表》
    ディスコ、ブロンコB

    【海外】
    ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)
    米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(21:30)
    米5月対米証券投資(7/19 5:00)
    《米決算発表》
    ネットフリックス、ドミノ・ピザ、M&Tバンク、ブラック・ストーン、キーコープ、マーシュ&マクレナン、スナップオン、テクストロン、アボット・ラボラトリーズ、シンタス、D.R.ホートン
    《アジア決算発表》
    TSMC


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    17日のNYダウ工業株30種平均は6日続伸し、前日比243ドル60セント(0.59%)高の4万1198ドル08セントで終えた。3日連続で過去最高値を更新し、4万1000ドル台に初めて乗せた。

    米国の利下げ観測を背景に出遅れ銘柄への資金シフトが続いた。市場予想を上回る決算を発表した銘柄に買いが入ったことも、ダウ平均を支えた。半面、対中規制強化への懸念や台湾情勢を巡る不透明感から半導体株を中心にハイテク銘柄が売られ、相場の重荷となった。

    ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は17日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、インフレ鈍化傾向を受け、数カ月以内に利下げが正当化される可能性があると表明した。市場では、FRBが9月に利下げに踏み切るとの見方が広がり、ダウは幅広い銘柄に買いが入った。

    半面、エヌビディアやASMLなど半導体関連銘柄が大きく売り込まれ、ナスダックは大幅安となった。日本とオランダが対中半導体規制のさらなる強化に応じなければ、バイデン米政権が最も厳格な輸出管理措置を講じる方針だとの報道が嫌気された。

    足元の米経済指標をみると「景気の過熱感が和らぎながらも底堅さを維持している」と受け止められている。米経済はソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの見方が広がっており、これまで相対的に出遅れ感のあった銘柄に資金が流入しやすくなっている。シスコシステムズやマクドナルドが高い。米原油先物相場が上昇し、シェブロンも買われた。

    17日朝に市場予想を上回る2024年4〜6月期決算を発表したジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4%近く上昇した。前日に決算を好感した買いを集めていたユナイテッドヘルス・グループへの買いも続いた。

    半面、半導体関連株への売りが目立った。米ブルームバーグ通信は16日、バイデン政権が東京エレクトロンやオランダのASMLホールディングなどの企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、最も厳しい貿易制限措置をとることを検討していると同盟国に伝えたと報じた。

    これとは別に、トランプ前大統領はブルームバーグ通信のインタビューで「台湾は米国に防衛費を支払うべきだ」と述べ、台湾情勢を巡る先行き不透明感から半導体業界への悪影響が懸念された。

    出遅れ銘柄が買われる半面、半導体以外でも過熱感が意識されていた大型ハイテク株に売りが出やすくなっている。アマゾン・ドット・コムは3%近く下げた。アップルやマイクロソフトも売られ、ダウ平均の重荷となった。

    ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに大幅に反落した。前日比512.415ポイント(2.76%)安の1万7996.925で終えた。1日の下落率としては22年12月以来の大きさだった。半導体関連株への売りが目立ち、エヌビディアは7%近く下げた。メタプラットフォームズやテスラなども売られた。

     

     



    【シカゴ日本株先物概況】

    17日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比1305円安の4万0240円で終えた。

    NYダウ平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を背景に早期利下げ観測が強まったことで買いが膨らみ、6営業日続伸した。同日は日経平均株価と米ナスダック総合株価指数が下落した。投資家がリスク回避の姿勢を強め、シカゴ市場の先物は売りが優勢となった。

     

    シカゴ日経225先物 (円建て)

    40240 ( -840 )


    シカゴ日経225先物 (ドル建て)

    40295 ( -785 )


    ( )は大阪取引所終値比








    【欧州株式市場】
     

    ■イギリス・ロンドン株価指数

    FTSE100 8187.46(+22.56)

    17日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比22.56ポイント(0.27%)高の8187.46で終えた。一部金融機関が目標株価を引き上げたと伝わった英アストラゼネカなど製薬株が買われ、指数を押し上げた。

    FTSE100種指数は前日終値を下回る場面があるなど、上値は限られた。17日発表の6月の英消費者物価指数(CPI)を受けて英利下げ観測が後退したのは、株価の重荷だった。

    英レキットベンキーザーグループといった日用品株が買われたほか、前日までに株価水準を大きく切り下げていた高級ファッションブランドのバーバリー・グループ株が上げた。次期最高経営責任者(CEO)にジョルジュ・エレデリー最高財務責任者(CFO)を起用すると公表した英HSBCホールディングスなど銀行株が買われた。一方で航空・防衛関連や資源株には売りが優勢だった。

    FTSEの構成銘柄では、高級衣料大手バーバリーが4.40%高と上昇率トップだったほか、医療機器大手スミス・アンド・ネヒューが2.49%高、通信大手BTが2.36%高と上げを主導。

    一方、産銅大手アントファガスタは6.11%安、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループは4.71%安だった。

     

     

     

    ■ドイツ・フランクフルト株価指数

    DAX 18437.30(-80.73)

    17日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日比80.73ポイント(0.43%)安の1万8437.30で終えた。半導体の独インフィニオンテクノロジーズやソフトウエアのSAPなどテクノロジー関連の銘柄が売られた。

    半導体関連株の下落は、バイデン米政権が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続けた企業に対して貿易制限措置の強化を検討すると伝わったことが背景にある。17日の欧州株式市場ではオランダのASMLホールディングが約11%安で終えるなど関連銘柄に売りが広がった。

    個別では、防衛大手ラインメタル(5.78%安)やエネルギー大手シーメンス・エナジー(4.36%安)、業務用ソフトウエア大手SAP(2.12%安)が売られた半面、化学大手BASF(2.96%高)や製薬大手バイエル(2.40%高)などが買われた。

     

     

    ■フランス・パリ株価指数

    CAC40 7570.81(-9.22)

    フランスCAC40種指数は0.12%安だった。半導体関連株も落ち込み、欧州株は低迷した。


07月18日 毎日コラム
【裏ワザ】マスクをしても眼鏡が曇らない
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