【市況一覧】
日経平均株価
37,965.10 -467.88 05/30
TOPIX
2,801.57 -10.45 05/30
マザーズ
745.24 +4.85 05/30
NYダウ平均
42,215.73 +117.03 05/30
ナスダック総合
19,175.87 +74.93 05/30


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    26日の日経平均が大幅反発。終値は前日比451円高の2万1428円だった。
    世界経済の鈍化懸念が高まったことに過剰に反応した格好だったが、本日は配当志向の物色が指数を押し上げている。
    きのうの下げ分(650円安)は埋まらなかったが、ここからもう一段売られた場合には、チャートの悪化が下げを促す可能性もあっただけに、大きめの反発が見られたことは安心材料。欧米株が下げ止まったとは言い切れないが、ドル円は落ち着きを取り戻しつつある。
     
    明日の寄り付き段階においても、配当再投資に伴う需要が見込まれるため、底堅いスタートが意識される。ただし、この需給が一巡した後の動向には、注視する必要がありそうだ。配当落ちに伴う影響については、日経平均が約180円程度、TOPIXが17.6pt程度、JPX400が154pt程度とみられている。この配当落ち分をどれだけ吸収できるかが注目されることになる
     
    また、TOPIXやマザーズ指数は前日の下げ分を上回る上昇となっており、これら相対的に強い指数の動向にも注意を払っておきたい。
     
    日経平均株価は25日移動平均線(2万1448円)に急接近してきたが、このラインを超えて直近の「マド」(22日安値2万1542円−週明け25日高値2万1275円)埋めに進めるかが今後のポイントになる。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
     
    22079.59  ボリンジャー:+2σ(13週)
    22035.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
    21957.30  200日移動平均線
    21840.28  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21822.04  新値三本足陽転値
    21698.33  均衡表基準線(週足)
    21644.59  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21499.17  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21465.52  6日移動平均線
    21448.90  25日移動平均線
     
    21428.39  ★日経平均株価26日終値
     
    21385.98  均衡表基準線(日足)
    21367.12  26週移動平均線
    21312.42  均衡表転換線(日足)
    21253.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21087.85  均衡表転換線(週足)
    21057.52  ボリンジャー:-2σ(25日)
    21023.27  75日移動平均線
    20918.76  13週移動平均線
    20861.83  ボリンジャー:-3σ(25日)
    20823.69  均衡表雲上限(日足)
    20757.49  均衡表雲下限(日足)
     
    ローソク足は実体部分の長い「陽の丸坊主」に近い形状で引けた。前日の下落幅の3分の2戻しを終値ベースでクリアし、下値での買い需要の強さを再確認した。5日移動平均線は下降したものの、25日線は上向きをキープ。
    日足の一目均衡表では、株価は雲上で推移するなか、横ばいだった基準線が上昇したほか、遅行線は株価を小幅に上回って強気シグナル発生を継続するなど買い手優勢の形勢が続いている。
    ボリンジャーバンドでは、中心線のやや下で引け、一時-3σに迫った昨日を底値とした反転トレンド入りを窺わせた
     
     
    【信用規制・解除】
     (26日大引け後 発表分)
     
    ■ケイブ<3760>
    東証と日証金が27日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
     

    【大引け概況】
    26日の日経平均株価は反発した。大引けは前日比451円28銭高の2万1428円39銭だった。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:44 容量:15.42M

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    上げ幅は2月12日(531円高)以来の大きさだった。
     
    前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を好感し、25日に株価が急落して値頃感の増した銘柄を中心に取引開始直後から買いが優勢だった。午後は時間外取引で米株先物が値上がりしたことから「米国発の世界株安は回避される」との見方が広がって株価はさらに上昇し、全面高で大引けを迎えた。
    外国為替市場で円相場が一時1ドル=110円前半とやや弱含んだのも投資家心理を上向かせた。
     
    26日は3月期決算銘柄の配当や株主優待の権利付き売買最終日だった。このため、商社、航空会社、飲食業など配当利回りが高かったり、株主優待が手厚かったりする銘柄を中心に「個人投資家による小口の買い注文が多かった」という。
    また、配当金の再投資に絡んだ株価指数先物の買いが入るとの観測から先回り的な買いが膨らんでいた。「前日に大量の売りを出した短期売買ファンドが買い戻しを急いだ」との見方が出ていた。
     
    JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比354.66ポイント高の1万4385.63だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、40.53ポイント高の1617.94で終えた。
     
    大引けで配当の再投資に絡んだ売買が膨らみ、東証1部の売買代金は概算で3兆2338億円と2018年12月21日以来、およそ3カ月ぶりの高水準だった。売買高は17億4104万株。東証1部の値上がり銘柄数は2001と、全体の9割を超えた。値下がりは116、変わらずは23だった。
    業種別株価指数はその他製品、電気機器、医薬品、卸売業、空運業など全33業種が上昇した。
     
    個別では、任天堂が断トツの売買代金で大幅高、ダイキンや京セラ、キーエンスも高い。前日まで2日連続ストップ安のエーザイも反発。武田薬品工業、塩野義やアステラスなど医薬品株の上げも目立った。ヤマトHDやJR東海など陸運株が大きく上昇。オリエンタルランドが堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループも買いが優勢だった。enishがストップ高、マネーパートナーズグループも活況高。日本電波工業、小森コーポレーションも大きく買われた。サイバーエージェントも物色人気だった。
     
    半面、ソフトバンクグループ(SBG)が冴えず、ZOZOも売りに押された。あおぞら銀行も軟調。ディー・エル・イーが利食われ、ジャパンエレベーターサービスホールディングスも大幅安。住友不、インターネットイニシアティブ、レーザーテックなども下落した。
     
    東証2部株価指数は前日比10.95ポイント高の6816.90ポイントと反発した。
    出来高3970万株。値上がり銘柄数は298、値下がり銘柄数は148となった。
     
    個別では、金下建設、旭松食品、北日本紡績、大丸エナウィンが昨年来高値を更新。省電舎ホールディングス、ウェルス・マネジメント、杉村倉庫、カワセコンピュータサプライ、栗林商船は値上がり率上位に買われた。
     
    一方、福留ハム、ラピーヌが昨年来安値を更新。セーラー万年筆、理経、京葉瓦斯、石井表記、ハイパーは値下がり率上位に売られた。
     


    日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比14円32銭高の3447円30銭だった。
    日経平均株価が終日高く推移したことで、ジャスダック市場でも投資家のリスク回避姿勢が弱まり、主力株を中心に買いが入った。
    前日大きく下げて値頃感が出た銘柄などに個人投資家などから買い戻しや押し目買いが入り、株価指数を下支えした。
    シライ電子が高かったほか、利益急増を評価した買いでオプトエレが連日の大幅高となった。時価総額の大きいマクドナルドも堅調だった。
    個別では好業績銘柄が買いを集めており、市場関係者は「業績のチェックは怠れない」と話していた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で404億円、売買高は8926万株だった。
    値上がり銘柄数は411、値下がり銘柄数は216となった。
     
     個別では、ジョルダン、オプトエレクトロニクス、エムティジェネックスがストップ高となった。フジタコーポレーション、ヤマザキは一時ストップ高となった。
    東映アニメーション、創健社、ワークマン、セキは昨年来高値を更新した。ハーモニック、UTGROUP、桂川電機、日邦産業、Nuts、ジャパンシステム、アテクトが買われた。
     
    一方、地域新聞社がストップ安となった。テノックス、クルーズ、KG情報、イハラサイエンス、NKKスイッチズなど9銘柄は昨年来安値を更新した。ラクオリア薬、日本一S、ネクストジェン、リーバイ・ストラウス ジャパン、KeyHolder、トミタ電機、新日本建物が売られた。

     


    東証マザーズ指数は3営業日ぶり反発した。終値は前日比14.54ポイント高い940.76だった。
    東証1部市場の反発基調に連動して全面高となった。前日の下落の反動で買いが優勢となった。
    物色としても、直近IPO銘柄やバイオ株の一角にも引き続き関心が向かった。AIを利用した投資情報サービスを開発したことが材料視されたHEROZが大幅高となったほか、メルカリやアンジェスも買われた。
    ただ、配当の再投資への思惑から東証1部銘柄の上げ幅が大きくなり、個人など短期筋の買いが東証1部銘柄に向かいやすかったため、日経ジャスダック平均や東証マザーズ指数の上昇率は東証株価指数(TOPIX)にくらべて小さかった。
    個人投資家による積極的な上値追いの動きは限られており、マザーズ指数は買い一巡後に高値圏でのこう着となった。
     値上がり銘柄数は161、値下がり銘柄数は111となった。

    上場2日目のGDHは、初値(5200円)を4%下回る4990円で取引を終えた。初値は公開価格(2280円)の約2.3倍だった。

    個別では、AmidAホールディングスがストップ高となった。ASJ、メディアフラッグ、メドピア、ロゼッタ、ギークスは昨年来高値を更新した。Delta−Fly Pharma、オンコリスバイオファーマ、キャンバス、シルバーエッグ・テクノロジー、エクストリームが買われた。
     
    一方、タイセイ、アクセルマーク、ミンカブ・ジ・インフォノイド、中村超硬、アクアラインなど6銘柄が昨年来安値を更新した。サンバイオ、フェイスネットワーク、AppBank、窪田製薬ホールディングス、フィンテック グローバル、シリコンスタジオが売られた。

     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比399円66銭高の2万1376円77銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、36.69ポイント高の1614.10で始まった。
    米国株や為替の落ち着きを好感し大幅高となった前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに堅調を持続している。陸運業など内需関連株に買いが目立つ。
     
    外国為替市場では、1ドル=110円近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
     
    個別では、任天堂は高値もみ合い。エーザイ、武田が値を上げている。トヨタ、ソニーが買われ、キーエンスもしっかり。OLC、JR西日本は一段高。三菱UFJ、三井住友は堅調だった。
    半面、ソフトバンクGが弱含み。ファーストリテ、ZOZOは売り優勢。あおぞらがさえない。住友不は小幅安。
     
     
    テクニカル面から日経平均を見ると、3月4日高値からの押しは、昨年12月26日安値を起点とした上昇波動の調整と考えられることを挙げ、これを踏まえた下値目途として、3月4日高値から11日安値への下落幅を3月22日高値から同値幅押した20,790円が挙げられる。
    また、同水準は、昨年12月安値から3月4日高値までの38.2%押し20,748円とも概ね一致する。一方、これらの水準を下回った場合は、同半値押し水準である20,404円などが次の下値目途として挙げられる。
     
    ランチバスケットは20件、234.25億円、30億売り越し。
     


    26日午前の日経平均株価は反発した。
    午前の終値は前日比385円49銭高の2万1362円60銭だった。東証株価指数(TOPIX)は35.50ポイント高の1612.91と、ともに大幅に上昇して午前の取引を終えた。
     
    米株式相場の下落一服を受けた自律反発を見込んだ買いのほか、期末配当の権利取りや配当の再投資に絡んだ思惑の先物買いが断続的に入っている。日経平均株価の上げ幅が一時400円を超えた。2万1300円台後半まで水準を切り上げている。
    外国為替市場で円相場が1ドル=110円台前半と小幅に下落したことも相場上昇の追い風となった。
     
    市場関係者からは「相場の底割れを回避できそうだ」と、安堵している。
    26日は期末配当の権利付き最終日にあたる。株価指数に連動して運用する機関投資家は受け取る配当金を再投資するため、26日の大引けなどで先物買いを入れるとみられている。市場では「日本株にはこれから数日間で6000億円を超える買い需要があるとみられ、短期スタンスの投資家による先物買いを促している」との声が聞かれた。
     
    東証1部の出来高は7億4163万株、売買代金は1兆3660億円。騰落銘柄数は値上がり2007銘柄、値下がり107銘柄、変わらず26銘柄。
     
    個別では、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の新モデルを投入する予定と伝わった任天堂が大幅高となったほか、ダイキンや京セラが高い。アステラスや塩野義といった医薬品株の上げも目立った。キーエンス、村田製作所などが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。マネーパートナーズグループが物色人気となり値上がり率トップ、サイバーエージェントも値を飛ばした。
     
    一方、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)は小幅に下落。昭和シェルやあおぞら銀も安い。インターネットイニシアティブが売られ、レーザーテックも軟調だった。

     東証2部株価指数は前日比52.34ポイント高の6858.29ポイントと反発した。
    出来高2239万株。値上がり銘柄数は298、値下がり銘柄数は129となった。
     
    個別では旭松食品、大丸エナウィンが昨年来高値を更新。省電舎ホールディングス、プレミアムウォーターホールディングス、インテリジェント ウェイブ、カワセコンピュータサプライ、エリアクエストが買われた。
     
    一方、福留ハム、ラピーヌが昨年来安値を更新。理経、セーラー万年筆、京葉瓦斯、丸八倉庫、ハイパーが売られた。
     


    日経ジャスダック平均は前日比12円47銭高の3445円45銭と反発した。
    本日は自律反発の流れとなっている。
    日経平均株価が上昇したことでジャスダック市場でも投資家心理が改善した。好材料の出た銘柄を中心に個人投資家の物色が旺盛だった。
    値上がり銘柄数は410、値下がり銘柄数は183となった。
     
    個別では、エムティジェネックスがストップ高となった。ヤマザキ、オプトエレクトロニクスは一時ストップ高となった。東映アニメーション、創健社、ワークマン、セキは昨年来高値を更新した。シライ電子工業、ジャパンシステム、ANAP、テクノクオーツ、Nutsが買われた。
     
    一方、NKKスイッチズ、デイトナ、マックハウス、プリントネットが昨年来安値を更新した。ネクストジェン、ケイブ、新日本建物、ワットマン、KeyHolderが売られた。

     


    東証マザーズ指数は前日比14.40ポイント高の940.62ポイントと3日ぶり反発した。
    前日に売り込まれたバイオ株のほか、直近IPO銘柄や好材料関連株などが買われている。
    マザーズ指数が1.5%超の上昇で前場を折り返しており、個人投資家のマインドも上向いていることが窺える。
    日経平均株価の上昇を受け、個人投資家の取引が活発化したようだ。
    値上がり銘柄数は183、値下がり銘柄数は88となった。
     
    上場2日目となるGDHは、朝方に公開価格2280円の約2.3倍となる5200円で初値を付けた。賃貸物件のリノベーションや仲介などを手がける。その後、利益確定売りが出たため、前引けは4755円となった。
     
    個別ではASJ、メディアフラッグ、メドピア、ロゼッタが昨年来高値を更新した。
    オンコリスバイオファーマ、シルバーエッグ・テクノロジー、AmidAホールディングス、ギークス、エディアが買われた。
     
    一方、タイセイ、アクセルマーク、アクアライン、フロンティアインターナショナルが昨年来安値を更新した。
    フェイスネットワーク、AppBank、シリコンスタジオ、一家ダイニングプロジェクト、CRI・ミドルウェアが売られた。

     

    【寄り付き概況】

    26日の日経平均株価は、前日比197円23銭高の2万1174円34銭と反発してスタート。きのう25日に大幅安を演じていた反動や、押し目を拾う動きなどが先行したようだ。
     
    前日のNYダウが不安定な動きを示したものの大引けは14ドル高と下げ止まっており、日経平均も前日の急落の反動から押し目買いや買い戻しが優勢となっている。きょうは3月決算企業を中心とした配当や株主優待の権利取り最終日となる。駆け込みで権利を確保しようとする動きなども全体相場に浮揚力を与えそうだ。
     
    一方、世界景気減速に対する警戒感がくすぶるなか、戻りも足もとは限定的との見方がある。取引時間中は為替や中国・上海株市場などアジア株市場の動向に神経質な展開が想定される。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、石油を除きほぼ全面高で、値上がり上位に機械、その他金融、紙パルプ、陸運、建設など。
     
    個別では、エーザイが大量の買いで反発し、任天堂、JAL、ANA、OLC、トヨタ、ソニーが買われ、三菱UFJは小幅高となっている。半面、JXTGが小安く、昭和シェルも軟調。アドバンテスが売られ、東エレクも値下がりしている
     
    225先物は、アムロ・UBS・ソジェン・SBI・シティ・GSが買い越し。
    クレディ・野村・JP・ドイツ・モルスタ・メリル・大和が売り越し。
    TOPIX先物は野村・ソジェン・アムロ・バークレイズ・パリバが買い越し。
    GS・ドイツ・モルスタ・日興・大和が売り越し。
     
    テクニカル的には、IKK(2198)、EMシステム(4820)、モーゲージS(7192)が動兆。
     


    26日の東京株式市場は反発後、もみ合いとなりそう。
    日経平均株価の予想レンジは、2万900円-2万1200円。
    NYダウ平均が上昇して世界株安に歯止めがかかったこと、ドル円も円高が一服していること、昨日25日の日経平均株価は大幅反落し、今年最大の下げ幅となった反動から買い戻しが優勢の展開を予想する。
    今日26日は、3月期決算銘柄の権利付き最終売買日にあたることから、配当の権利を取る動きも見込まれ、下支えが期待される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(25日終値は110円05-06銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同124円44-48銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、25日の大阪取引所終値比195円高の2万935円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■元旦ビューティ工業<5935> 
    19年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の1億6000万円→5億3000万円に3.3倍上方修正。増益率が4.8倍→16倍に拡大し、26期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。氷川町用地や静岡工場といった遊休資産の売却に伴い、売却益が発生することなどが上振れの要因となる。
     
    ■レカム <3323>
    エフティグループ<2763>アセアン子会社5社の全体株式の80%を取得し連結子会社化する。
     
    ■トランザス<6696>
    プラットフォームメディアの構築を展開する合弁会社をNSCホールディングスと設立。
     
    ■ルネサスエレクトロニクス<6723>
    発行済み株式数(自社株を除く)の1.2%にあたる2000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月26日から20年3月25日まで。
     
    ■SAMURAI&J PARTNERS<4764>
    大手自動車メーカーから異種DBレプリケーションソフト「FC Replicator2」ライセンスを追加受注。
     
    ■日本和装ホールディングス<2499>
    発行済み株式数(自社株を除く)の3.6%にあたる33万株(金額で1.1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月1日から9月30日まで。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    26(火)
    日銀金融政策決定会合の主な意見(3/14〜15開催分)
    2月企業サービス価格指数(8:50)
    配当・優待権利付き最終売買日
    40年国債入札
     
    【海外】
    米2月住宅着工件数(21:30)
    米2月建設許可件数(21:30)
    米1月FHFA住宅価格指数(22:00)
    米1月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
    米3月消費者信頼感指数(23:00)
    《米決算発表》
    IHS、マッコーミック・アンド・カンパニー
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [概況]

    東京市市場で当日安値109.690円まで下げたドルだったが下値は買われて揉み合いとなり、欧州市場で発表された独3月ifo景況感指数が予想を上回るとユーロは買われ、米国債利回りが上昇するとドルも買われて欧州市場序盤にドル(110.250円)やユーロ(124.825円)はそれぞれ当日高値まで上昇した。
     
    しかしどちらも上昇は続かず揉み合いに戻り、NY株式市場が方向性の無い揉み合いとなる中、米国債利回りの低下にNY市場終盤にドルは欧米市場安値となる109.750円まで値下がりした。
     
    しかし下値は買われて110円を回復し、揉み合いのあと最後は前週末比変わらずの109.980円と110円をわずかに割れて引けた。またポンド(-4銭)以外の主要通貨は上昇し、トルコリラは94銭高と大幅反発して引けた。ドルは110円割れでは下値が堅いが上値も重く、目先しばらくは揉み合い継続か。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

    「オーバーシュートの修正」
     
    週明けのNYダウは一時130ドル安まで下げる場面があったものの終値は小反発。
    週末に下げが目立った航空機のボーイングやスポーツ用品のナイキなどが上昇。
    「週末の大幅安の反動で押し目買い」との解釈だ。
    トランプ米大統領を巡るロシア疑惑で捜査報告書では大統領の罪を認定せずの展開。
    「政治リスクが後退し米中交渉やインフラ投資などが進みやすくなる」という思惑も見えた格好。
    一方でアップルやアルファベットは下落しNASDAQは続落。
    基本的には逆イールド論争が継続し上値は重い展開。
    S&P500の動きで語れば「プラスの場面もあったが失速」という見方となる。
    ダウ輸送株指数も続落。
    長期金利の指標となる表面利率2.625%の10年国債利回りは前日比0.04%低下の(価格は上昇)2.40%。
    一時は2.37%とほぼ1年3カ月ぶりの低水準を付けた場面もあった。
    独Ifo企業景況感指数が市場予想を上回って上昇。
    ユーロ圏の景気減速を巡る警戒感がやや薄れドイツ10年債利回りがマイナス幅を縮小。
    「米国債にも売りが波及した」との見方だ。
    「私は逆イールドを景気後退入りのシグナルとはみていない」とイエレン前FRB議長。
    だから「低格付け債市場がパニックに陥っていない」という指摘もある。
    「米株大幅安の主犯として消去法的に出てくるのがアルゴリズム取引による機械的な売り」とう見方がもっともらしげな印象だ。
    VIX(恐怖)指数は0.91%低下の16.33。
    SKEW(ブラックスワン)指数は0.04%上昇し117.60。
    問題ない水準だ。
    ただ「最近は相場の急変に際して遅行指数となっている。
    年初来の低水準にあることは逆説的に先々の急変を示唆している可能性がある」という警戒感も指摘されるからややこしい。
    ドル円は110円を挟んでの動き。
     
     
    週明けの日経平均は寄り付き360円安、大引け650円安。
    窓を開けての大幅安の背景は長短金利の12年ぶりの逆転を受けた週末の欧米株安。
    下落幅は一時700円を超え今年最大。
    昨年12月25日のクリスマス暴落の1010円安以来の大幅下げとなった。
    月曜は今年2敗目。いずれも大幅安だ。
    そして2月15日以来の21000円割れ。
    NYダウの下落幅が460ドル(1.8%)で日経平均は650円(3.01%)安というのは理不尽」。
    そんな自虐的な声も聞こえる。
    月曜朝の指摘。
    「上昇下落の材料を毎日探さなければならないから解釈はしばしば間違うものでもある」。
    この見方もあながち間違いではなかろう。
    ようやく上回った26週線は下抜け。
    3月4日高値21860円を超えられずに大幅下落。
    月曜の安値(20911円)は3月11日安値20938円を下回った形は良くない。
    13週線(20844円)や、日足の一目均衡の雲上限(20823円)で売り一巡となるかどうかが課題だ。
    値上がり104銘柄(一時50銘柄の時間帯もあった)。
    値下がり2104銘柄。
    新高値3銘柄、新安値77銘柄と大幅安の割には3ケタに届かなかった。
    騰落レシオは101.40。
    NT倍率は13.30倍。
    25日線からは2.2%のマイナスかい離。
    200線からは4.5%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.230%。
    買い方▲12.393%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.035%。
    買い方▲18.530%。
    空売り比率は45.0%で14日連続の40%超。
    空売り規制なし銘柄比率は9.8%。
    日経HVは17.0、日経VIは19.40。
    日経平均採用銘柄のPERは12.26倍。
    EPSは1711円。
    PBRは1.14倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比195円高の20935円。
    高値21050円、安値20680円。
    大証夜間取引終値は日中比230円高の20970円。
    現物換算で21000円台回復だ。
    結局週末のNYダウの下落率と月曜の日経平均の下落率の差(1.2%)分(=約250円)を埋めた格好。
    オーバーシュートの修正と考えれば良いだけのことだ。
    週足の一目均衡の雲の下限が22171円。上限が22535円。
    日足の勝手雲は金曜に黒くねじれたが薄い。
    戻りの期待は勝手雲の上限21356円円を上抜けることだ。
    週足の勝手雲は上限21968円、下限20392円。
    25日線が21443円でまだ右肩上がり。
    75日線は21034円。
    日足の雲の上限20823円がサポートしてくれれば29日には白くねじれる。
    ボリンジャーのマイナス1σが21244円、マイナス2σが21046円。
    マイナス3σが20847円。
    「マイナス3σで20821円。
    NY株式大幅安と109円台の円高トレンドとはいえ、ココまでは下がらないだろう」。
    これが月曜寄り前の観測だった。
    気学では「高下荒く初め高いと後安の、戻り売り良し」。
    水曜は「関門注意日にして後場仕成りの急変を見る」。
    木曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意せよ」。
    金曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」。
    10年国債利回りは昨日一時マイナス0.095%まで低下。
    2016年8月以来の低水準となった。
    日銀が保有国債を一部売却するというショック療法もアリかも知れない。
    この債券と株式の綱引きで迎える3月期末権利配当付き最終日。


    (兜町カタリスト櫻井)

     

    25日のNYダウ工業株30種平均は小反発した。
    前週末比14ドル51セント高の2万5516ドル83セントで終えた。前週末22日に大幅安となった反動で押し目買いが入った。前週に急速に高まった世界景気の減速懸念は相場の重荷で、日中には130ドル安まで下げる場面があった。
     
    前週末22日は、欧米の製造業景況指数の低下を受けて世界経済の先行きへの懸念が台頭。米債券市場で不況の前兆とされる逆イールドでの長短金利の逆転が起きて投資家心理が悪化し、ダウの終値は460ドル安と今年最大の下げ幅となった。
    この日も海外市場の株安の流れを引き継ぎ、ダウは軟調にスタート。米長期金利が一段と低下し、長短金利差が拡大する中、引き続き景気の減速懸念が相場の重しとなった。ダウは午前中に一時130ドル安まで下げた。
     
    一方、前週末の急落の反動による値頃感から買い戻しも入った航空機のボーイングやスポーツ用品のナイキなどに押し目買いが入り、ダウ平均を押し上げた。
    食品やホームセンターなど景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が上昇し、相場を支えた面もあった。
     
    トランプ米大統領を巡るロシア疑惑で、24日公表された捜査報告書では大統領の罪を認定しなかった。米政治リスクが後退し「米中交渉やインフラ投資などが進みやすくなるとの思惑を誘った」ことも買い材料になった。
     
    ただ、相場の上値は重かった。アジアと欧州の主要株式相場が軒並み下げ、米国株にも売りが波及した。長短金利の逆転による利ざや縮小が嫌気され、銀行株が売られたのも重荷だった。
    アップルが25日に動画や有料ニュースの配信、クレジットカード事業への参入などを発表したが、売り優勢だった。発表前から期待先行で株価が上昇していたため、材料出尽くしの売りが出たようだ。
     
    セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
     
    ナスダック総合株価指数は小幅に続落し、前週末比5.126ポイント安の7637.541で終えた。主力株のアップルやアルファベット(グーグル)が下げたほか、半導体株への売りが目立った。
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    25,516.83+14.51
    S&P500種
    2,798.36−2.35
    ナスダック
    7,637.541−5.126
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,322.60+10.30
    NY原油(ドル/バレル)
    59.07+0.25
    円・ドル
    110.03 - 110.04−0.02


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は小幅続落した。
    6月物は前週末比50円安の2万0935円で引け、25日の大取終値を195円上回った。
    先週発表された欧米景気指標や米長短金利の逆転を背景に、世界景気の先行き警戒感が根強く、米株とともに売りが先行した。
    引けにかけてダウ工業株30種平均が反発に転じると、日経平均先物は下げ幅を縮めた。
    この日の6月物安値は2万0680円、高値は2万1050円。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    20935 ( +195 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    20965 ( +225 )
    ( )は大阪取引所終値比







    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7177.58(-30.01)
    FTSE100種総合株価指数は続落。前週末22日の終値に比べ30.01ポイント安の7177.58で引けた。
    日本や中国などの株安や米国株の寄り付きの下落を眺めて、終日マイナス圏で推移した。ただ、外国為替相場のポンド安などに支えられ、下げ幅は比較的小幅にとどまった。
    指数構成銘柄全体の約7割が下落した。幅広い銘柄が売られた。
    石油株やたばこ株など大型株の売りが目立った。ディフェンシブ銘柄とされる医薬品株と公益事業株も下げた。
     
    個別銘柄では、包装資材DSスミスが3.6%安とさえず、同モンディも2.2%安、段ボール大手スマーフィット・カッパは1.4%安と売られた。アナリストが投資判断を引き下げた総合公益会社のユナイテッド・ユーティリティーズも安かった。
     
    半面、金価格の上昇を材料に関連のフレスニージョが2.0%高と高かった。住宅建設株が堅調だった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11346.65(-17.52)
    ドイツ株式指数(DAX)は4日続落した。終値は前週末22日と比べて17.52ポイント安の11346.65だった。上昇・下落銘柄数はほぼ拮抗した。
    世界景気の減速懸念を背景に、投資家が運用リスクを回避する動きから売り基調が続いている。
    個別銘柄では、医薬・農薬大手のバイエルと半導体のインフィニオンテクノロジーズが安かった。BMWは複数のアナリストが目標株価を引き下げたことを材料に下落した。
    一方で電力のRWEが買われた。同業のエーオンも上げた。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5260.64(-9.28)

03月26日 毎日コラム
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