[2134]燦キャピタルマネージメント
[2月01日更新]
燦キャピタルマネージメント<2134>(JQ)は、インバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、およびクリーンエネルギー関連事業を展開している。18年3月期は黒字化予想である。中期的にはバイオマス発電関連への事業展開を加速して収益改善・安定化を目指す方針だ。株価は下値を切り上げている。
■事業再構築して収益改善・安定化目指す
17年3月期から事業再構築し、宿坊や古民家など観光客や留学生を対象としたインバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、および国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)を製造販売するクリーンエネルギー関連事業を新たな軸として、収益改善・安定化を目指している。
17年9月には新浪日本微博および新浪日本不動産と、日本国内の不動産および太陽光発電事業の中国の個人投資家向け投資マネジメント事業に関して業務提携した。
17年10月には、PALと共同で物流センター内のオートメーション化を促進することを目的に、機械・ロボティクスへの投資を実施するロジテックファンドの設立を発表した。PALが展開するRaaSソリューションによって、ロボティクス導入による物流システムの生産性を飛躍的に向上させる。
なお過去継続して営業損失、経常損失、当期純損失を計上しているため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。
■インバウンド向け宿泊関連事業は高利回り目指す
インバウンド向け宿泊関連事業は、不動産ファンドのSPV(特別目的事業体)を設立・出資し、観光客や留学生を対象とした宿坊や古民家など大手と競合しない小型案件で、稼働率の高い宿泊施設に投資して高利回りを目指す。京都府および和歌山県での案件を関係企業と協議中としている。
17年4月には子会社サンエステートを設立した。資産運用向け不動産売買事業とインバウンド向け宿泊関連不動産事業を展開する。
■クリーンエネルギー関連事業はバイオマス発電原料を製造販売
クリーンエネルギー関連事業は国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)製造販売事業を展開する。16年11月にシンガポールのSGPE社を完全子会社化(旧MGPE社、子会社化に伴って社名変更)した。
SGPE社はタイにおける木質系ペレット製造販売、インドネシアにおけるバイオディーゼル燃料を使った発電事業、インドネシアにおけるPKS(油やし核殻)の集荷・販売など、東南アジアにおけるバイオマス関連製品製造販売事業、および日本への木質系ペレットの輸出販売事業などを計画している。
17年3月には、国内におけるバイオマス発電用原料の製造販売事業、太陽光発電への投資事業、その他クリーンエネルギー関連事業を展開するための準備会社としてSGPE社の100%出資子会社SGPEジャパンを設立した。
また17年3月にはSGPE社が、タイにおけるバイオマス発電関連事業を行うために設立したSGPE社100%出資子会社シンガポールSUN−BIOMASS社を通して、タイのバイオマス燃料製造企業LCB−BIOMASS社および日本のエネルギー商社との覚書に基づいて設立したSPC(特別目的会社)TRANG−BIOMASS社に出資した。
17年4月にはTRANG−BIOMASS社が、タイのトラン市にバイオマス燃料製造施設を建設するための事業用地を取得した。
17年6月には千葉県大多喜町の太陽光発電事業の土地の大半および周辺土地を所有しているラ・ベリータ社の株式51.67%を取得して子会社化し、さらに17年8月にはラ・ベリータ社の株式を追加取得して完全子会社化した。ラ・ベリータ社は発電事業者と地上権設定契約を締結済みであり、20年間で総額10億円を超える事業収益が見込まれる。
なおSUN−BIOMASS社は協業を予定している日本のエネルギー商社の資本参加を受け入れる予定で、TRANG−BIOMASS社の製造設備が完成次第、当該日本のエネルギー商社へバイオマス燃料を販売する予定としている。また本事業ではTRANG−BIOMASS社からの配当収入を見込んでいるが、SUN−BIOMASS社に対する日本のエネルギー商社の出資比率、総事業費、施設稼働時期などのスキームおよび事業詳細は確定次第、逐次開示するとしている。
■18年3月期黒字化予想
18年3月期連結業績予想(8月14日に増額修正)は、売上高が17年3月期比2.3倍の6億74百万円、営業利益が2億18百万円(17年3月期は2億49百万円の赤字)、経常利益が2億23百万円(同3億22百万円の赤字)、純利益が1億85百万円(同10億08百万円の赤字)としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比3.9倍の4億60百万円、営業利益が2億06百万円の黒字(前年同期は91百万円の赤字)、経常利益が2億16百万円の黒字(同95百万円の赤字)、純利益が2億45百万円の黒字(同98百万円の赤字)だった。
投資事業は売上高が2.0倍の2億38百万円で、営業利益が7百万円の黒字(同95百万円の赤字)だった。子会社サンエステートの不動産売上やゴルフ場売上などが寄与した。その他事業は売上高が2億36百万円で、営業利益が2億06百万円の黒字だった。ラ・ベリータ社からのアドバイザリー業務報酬などを計上した。なお特別利益に偶発損失引当金戻入額50百万円を計上した。
第2四半期累計で通期予想をほぼ達成する形となった。また17年12月には、子会社サンエステートが7物件の不動産売買取引を行ったと発表している。この取引により獲得した収益の総額は42百万円である。通期ベースで好業績を期待したい。
そして19年3月期は、SGPE社を中心とするクリーンエネルギー関連事業の収益寄与本格化など、収益改善・安定化に向けた戦略の進捗を期待したい。
■株価は下値切り上げ
株価は1月中旬に動意づき、1月16日には131円まで急伸する場面があった。その後は買いが続かず反落したが、12月26日の直近安値63円から下値を切り上げている。1月31日の終値は85円、時価総額は約38億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月29日更新]
燦キャピタルマネージメント<2134>(JQ)は、インバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、およびクリーンエネルギー関連事業を展開している。18年3月期は黒字化予想である。そして第2四半期累計において通期予想をほぼ達成している。中期的にはバイオマス発電関連への事業展開を加速して収益改善・安定化を目指す方針だ。株価はほぼ底値圏だろう。
■事業再構築して収益改善・安定化目指す
17年3月期から事業再構築し、宿坊や古民家など観光客や留学生を対象としたインバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、および国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)を製造販売するクリーンエネルギー関連事業を新たな軸として、収益改善・安定化を目指している。
17年9月には新浪日本微博および新浪日本不動産と、日本国内の不動産および太陽光発電事業の中国の個人投資家向け投資マネジメント事業に関して業務提携した。
17年10月には、PALと共同で物流センター内のオートメーション化を促進することを目的に、機械・ロボティクスへの投資を実施するロジテックファンドの設立を発表した。PALが展開するRaaSソリューションによって、ロボティクス導入による物流システムの生産性を飛躍的に向上させる。
なお過去継続して営業損失、経常損失、当期純損失を計上しているため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。
■インバウンド向け宿泊関連事業は高利回り目指す
インバウンド向け宿泊関連事業は、不動産ファンドのSPV(特別目的事業体)を設立・出資し、観光客や留学生を対象とした宿坊や古民家など大手と競合しない小型案件で、稼働率の高い宿泊施設に投資して高利回りを目指す。京都府および和歌山県での案件を関係企業と協議中としている。
17年4月には子会社サンエステートを設立した。資産運用向け不動産売買事業とインバウンド向け宿泊関連不動産事業を展開する。
■クリーンエネルギー関連事業はバイオマス発電原料を製造販売
クリーンエネルギー関連事業は国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)製造販売事業を展開する。16年11月にシンガポールのSGPE社を完全子会社化(旧MGPE社、子会社化に伴って社名変更)した。
SGPE社はタイにおける木質系ペレット製造販売、インドネシアにおけるバイオディーゼル燃料を使った発電事業、インドネシアにおけるPKS(油やし核殻)の集荷・販売など、東南アジアにおけるバイオマス関連製品製造販売事業、および日本への木質系ペレットの輸出販売事業などを計画している。
17年3月には、国内におけるバイオマス発電用原料の製造販売事業、太陽光発電への投資事業、その他クリーンエネルギー関連事業を展開するための準備会社としてSGPE社の100%出資子会社SGPEジャパンを設立した。
また17年3月にはSGPE社が、タイにおけるバイオマス発電関連事業を行うために設立したSGPE社100%出資子会社シンガポールSUN−BIOMASS社を通して、タイのバイオマス燃料製造企業LCB−BIOMASS社および日本のエネルギー商社との覚書に基づいて設立したSPC(特別目的会社)TRANG−BIOMASS社に出資した。
17年4月にはTRANG−BIOMASS社が、タイのトラン市にバイオマス燃料製造施設を建設するための事業用地を取得した。
17年6月には千葉県大多喜町の太陽光発電事業の土地の大半および周辺土地を所有しているラ・ベリータ社の株式51.67%を取得して子会社化し、さらに17年8月にはラ・ベリータ社の株式を追加取得して完全子会社化した。ラ・ベリータ社は発電事業者と地上権設定契約を締結済みであり、20年間で総額10億円を超える事業収益が見込まれる。
なおSUN−BIOMASS社は協業を予定している日本のエネルギー商社の資本参加を受け入れる予定で、TRANG−BIOMASS社の製造設備が完成次第、当該日本のエネルギー商社へバイオマス燃料を販売する予定としている。また本事業ではTRANG−BIOMASS社からの配当収入を見込んでいるが、SUN−BIOMASS社に対する日本のエネルギー商社の出資比率、総事業費、施設稼働時期などのスキームおよび事業詳細は確定次第、逐次開示するとしている。
■18年3月期黒字化予想、2Q累計で通期予想をほぼ達成
18年3月期の連結業績予想(8月14日に増額修正)は、売上高が17年3月期比2.3倍の6億74百万円、営業利益が2億18百万円(17年3月期は2億49百万円の赤字)、経常利益が2億23百万円(同3億22百万円の赤字)、純利益が1億85百万円(同10億08百万円の赤字)としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比3.9倍の4億60百万円、営業利益が2億06百万円の黒字(前年同期は91百万円の赤字)、経常利益が2億16百万円の黒字(同95百万円の赤字)、純利益が2億45百万円の黒字(同98百万円の赤字)だった。
投資事業は売上高が2.0倍の2億38百万円で、営業利益が7百万円の黒字(同95百万円の赤字)だった。子会社サンエステートの不動産売上やゴルフ場売上などが寄与した。その他事業は売上高が2億36百万円で、営業利益が2億06百万円の黒字だった。ラ・ベリータ社からのアドバイザリー業務報酬などを計上した。なお特別利益に偶発損失引当金戻入額50百万円を計上した。
第2四半期累計で通期予想をほぼ達成する形となった。また12月27日には、子会社サンエステートが7物件の不動産売買取引を行ったと発表している。この取引により獲得した収益の総額は42百万円である。通期ベースでも好業績が期待される。
そして19年3月期は、SGPE社を中心とするクリーンエネルギー関連事業の収益寄与本格化など、収益改善・安定化に向けた戦略の進捗が期待される。
■株価はほぼ底値圏
株価は水準を切り下げて12月26日に63円まで調整し、4月安値57円に接近する場面があった。しかし28日には70円まで切り返している。ほぼ底値圏だろう。12月28日の終値は68円、時価総額は約31億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月30日更新]
燦キャピタルマネージメント<2134>(JQ)は事業再構築し、インバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、クリーンエネルギー関連事業を推進している。18年3月期は黒字化予想である。そして第2四半期累計で通期予想をほぼ達成した。中期的にはバイオマス発電関連への事業展開を加速して収益改善・安定化を目指す方針だ。株価は調整一巡して反発が期待される。
■事業再構築して収益改善・安定化目指す
17年3月期から、宿坊や古民家など観光客や留学生を対象としたインバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、および国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)を製造販売するクリーンエネルギー関連事業を新たな軸として、収益改善・安定化を目指している。
17年9月には新浪日本微博および新浪日本不動産と、日本国内の不動産および太陽光発電事業の中国の個人投資家向け投資マネジメント事業に関して業務提携した。
17年10月には、PALと共同で物流センター内のオートメーション化を促進することを目的に、機械・ロボティクスへの投資を実施するロジテックファンドの設立を発表した。PALが展開するRaaSソリューションによって、ロボティクス導入による物流システムの生産性を飛躍的に向上させる。
なお過去継続して営業損失、経常損失、当期純損失を計上しているため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。
■インバウンド向け宿泊関連事業は高利回り目指す
インバウンド向け宿泊関連事業は、不動産ファンドのSPV(特別目的事業体)を設立・出資し、観光客や留学生を対象とした宿坊や古民家など大手と競合しない小型案件で、稼働率の高い宿泊施設に投資して高利回りを目指す。京都府および和歌山県での案件を関係企業と協議中としている。
17年4月には子会社サンエステートを設立した。資産運用向け不動産売買事業とインバウンド向け宿泊関連不動産事業を展開する。
■クリーンエネルギー関連事業はバイオマス発電原料を製造販売
クリーンエネルギー関連事業は国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)製造販売事業を展開する。16年11月にシンガポールのSGPE社を完全子会社化(旧MGPE社、子会社化に伴って社名変更)した。
SGPE社はタイにおける木質系ペレット製造販売、インドネシアにおけるバイオディーゼル燃料を使った発電事業、インドネシアにおけるPKS(油やし核殻)の集荷・販売など、東南アジアにおけるバイオマス関連製品製造販売事業、および日本への木質系ペレットの輸出販売事業などを計画している。
17年3月には、国内におけるバイオマス発電用原料の製造販売事業、太陽光発電への投資事業、その他クリーンエネルギー関連事業を展開するための準備会社としてSGPE社の100%出資子会社SGPEジャパンを設立した。
また17年3月にはSGPE社が、タイにおけるバイオマス発電関連事業を行うために設立したSGPE社100%出資子会社シンガポールSUN−BIOMASS社を通して、タイのバイオマス燃料製造企業LCB−BIOMASS社および日本のエネルギー商社との覚書に基づいて設立したSPC(特別目的会社)TRANG−BIOMASS社に出資した。
17年4月にはTRANG−BIOMASS社が、タイのトラン市にバイオマス燃料製造施設を建設するための事業用地を取得した。
17年6月には千葉県大多喜町の太陽光発電事業の土地の大半および周辺土地を所有しているラ・ベリータ社の株式51.67%を取得して子会社化し、さらに17年8月にはラ・ベリータ社の株式を追加取得して完全子会社化した。ラ・ベリータ社は発電事業者と地上権設定契約を締結済みであり、20年間で総額10億円を超える事業収益が見込まれる。
なおSUN−BIOMASS社は協業を予定している日本のエネルギー商社の資本参加を受け入れる予定で、TRANG−BIOMASS社の製造設備が完成次第、当該日本のエネルギー商社へバイオマス燃料を販売する予定としている。また本事業ではTRANG−BIOMASS社からの配当収入を見込んでいるが、SUN−BIOMASS社に対する日本のエネルギー商社の出資比率、総事業費、施設稼働時期などのスキームおよび事業詳細は確定次第、逐次開示するとしている。
■18年3月期黒字化予想、2Q累計で通期予想をほぼ達成
今期(18年3月期)の連結業績予想(8月14日に増額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比2.3倍の6億74百万円、営業利益が2億18百万円(前期は2億49百万円の赤字)、経常利益が2億23百万円(同3億22百万円の赤字)、純利益が1億85百万円(同10億08百万円の赤字)としている。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.9倍の4億60百万円、営業利益が2億06百万円の黒字(前年同期は91百万円の赤字)、経常利益が2億16百万円の黒字(同95百万円の赤字)、純利益が2億45百万円の黒字(同98百万円の赤字)だった。
投資事業は売上高が2.0倍の2億38百万円で、営業利益が7百万円の黒字(同95百万円の赤字)だった。子会社サンエステートの不動産売上やゴルフ場売上などが寄与した。その他事業は売上高が2億36百万円(同0百万円)で、営業利益が2億06百万円の黒字(同0百万円の赤字)だった。ラ・ベリータ社からのアドバイザリー業務報酬などを計上した。なお特別利益に偶発損失引当金戻入額50百万円を計上した。
第2四半期累計で通期予想をほぼ達成する形となった。通期ベースでも好業績が期待される。そして来期(19年3月期)は、SGPE社を中心とするクリーンエネルギー関連事業の収益寄与本格化など、収益改善・安定化に向けた戦略の進捗が期待される。
■株価は調整一巡して反発期待
株価は80円台でのモミ合いから下放れの形となり、11月29日に76円まで調整した。11月29日の終値は77円、時価総額は約35億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、調整一巡して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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