今の株価が割安か、割高か(=売られすぎか、買われすぎか)という相場の過熱感を判断するときに使われる代表的なテクニカル指標が「RSI」、「RCI」、「ストキャスティクス」です。
今回は、「RSI」について見ていきましょう。
RSIとは、
「RSI(Relative Strength index)」とは、日本語に訳すと「相対力指数」と呼ばれ、「相対的に今の相場は強弱どちらに傾いているのか?」を表した指標です。
直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測します。
"相場が上昇から下落、下落から上昇へと転換するときには「買い」、「売り」が一方向に偏りやすいことから、それを見抜くことで相場の転換を図ることができる"という考え方の元に「W・ワイルダー」が作成した指標です。
RSIは、50%を中心として0〜100%の範囲で推移し、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると数値が50%以下で推移します。
通常、
RSIが70%(80%)以上であれば相場は買われすぎ、逆にRSIが30%(20%)以下であれば相場は売られ過ぎであると判断されます。
RSIの期間は、日足では9日から52日程度、週足でも9週から13週程度で使用されることが一般的です。
個々の銘柄を見れば、振れ幅の違い、上昇、下降の速度の違いを映した反転の目安があるはずです。
わずかな誤差を読み取るには、指標に使用する計算期間を常に同じに設定して、その期間での反転ポイントを把握した方が、期間を変えて使うよりも確率は高くなると思われます。
過熱性を計るテクニカル指標にはよくあることですが、急騰、急落した場合など、あまりにも相場が一方に行き過ぎてしまうと、「RSI」が100、または0といったように極端な値となったまま動かなくなり、指標として機能しなくなることがあります。
このため、「RSI」は主に保ち合いや緩やかな上昇、下落相場で最も威力を発揮すると覚えておいてください。
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