毎日コラム
株価が上がるとコーヒー消費量が増える?!
全日本コーヒー協会によると、2017年1〜6月の国内消費量は前年同期比1.4%増の23万5588tとなった。

2011年から日本のコーヒー消費は増加傾向であり、株式市場でもコーヒー専門店に注目が集まっている。

富士経済によると、「高価格型喫茶店・コーヒー専門店」は、15年の835億円から16年には5.1%増の878億円に拡大するとしている。
喫茶全体の市場規模は、15年1兆4259億円から0.2%減の16年1兆4235年となっており対照的な数字である。

個人経営による喫茶店の減少が影響し全体の市場規模は縮小傾向が続いているが、それを喫茶チェーンが吸収している格好だ。

競争激化の喫茶チェーンの中でも目を引くのが、「名古屋式モーニングサービス」で話題をあつめた『コメダ珈琲店』である。

名古屋式モーニングサービスとは、朝にコーヒーなどのドリンクを頼むとトーストや卵が無料で付いてくるもので、関東ではあまりなじみのないサービスである。
[3543]コメダHDは2016年6月に上場しその後も出展数を順調に伸ばしている。
10月11日に発表した2017年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比7.2%増の23億円となった。
売上収益は前年同期比12.4%増の129億円、営業利益は前年同期比2.3%増の35億円だった。

株価は6月6日に2,007円を付け、年初来高値を更新。その後一旦は下げ基調に推移したものの直近では上昇傾向になっている。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

[3087]ドトール・日レスHDは、ドトールコーヒー、エクセシオールカフェ、星乃珈琲店を展開。
全国1,300店舗以上展開し、海外展開もおこなっている。
星乃珈琲店では、話題の「スフレパンケーキ」が人気で女性客も多い。もちろんモーニングセットも展開しており、ドリンク1杯でトーストとゆでたまごがついてくる。

10月13日大引け後に発表した、18年2月期第2四半期累計の連結経常利益は前年同期比7.9%増の63.4億円に伸び、通期計画の112億円に対する進捗率は56.7%となり、5年平均の55.8%とほぼ同水準となった。 また、今期の年間配当を従来計画の30円→32円(前期は30円)に増額修正した。

株価は、10月16日に2,732円を付け、年初来高値を更新している。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

[2593]伊藤園 (タリーズコーヒー)
伊藤園といえば、「お茶」であるが、傘下企業の「タリーズコーヒージャパン」が「タリーズコーヒー」を展開している。 今年8月で創業20周年を向かえ、店舗は全国展開しており、来年春には700店舗を超える目標となっている。

株価は6月1日に4,670円を付け、年初来高値を更新している。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

株価が上がるとコーヒー消費量が増えるというアノマリーもあり、日経平均株価20,000円を超えてきた今、喫茶店銘柄が注目される。

画像出典:全日本コーヒー協会

これから喫茶店でゆっくりコーヒーでも飲みながら、銘柄探しをしてみてはいかがだろうか?
 

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