「大掃除」も年末の恒例行事だろう。
1年間の汚れをしっかりと落として、気持ちよく新年を迎えたいものだ。
ただ、この時期は何かと忙しいうえ、本格的な掃除には手間や時間がかかる。
「掃除しなくてはいけない」とわかってはいても、なかなか手を出しにくいのがレンジフードだろう。
毎日使うキッチンは、掃除となるとついつい換気扇は後回しに…と見て見ぬふりをしてしまう人も多いのではないだろうか。
油汚れでベトベト、掃除に手間がかかって嫌い!
実は、油汚れのほかにも、ホコリや菌などが付着しているのだ。掃除しないで放置しておくと、それらが調理中に落ちてくる…なんてこともある。
頑固な汚れになるまで汚れを溜めず、1年に1度はレンジフードの内側まで掃除して、清潔なキッチンをキープすれば、安心して調理ができ、料理にも俄然力が入るだろう。
今回は、シーズンストック銘柄とも言われる掃除関連銘柄に注目したい。
家庭用品の総合企業の花王<4452>は、中国などアジア市場での業績拡大が進んでいる。ワイドマジックリンは、ベタベタ油汚れ、パイプのつまりやニオイ、洗濯槽のカビ汚れまでをスッキリ落とす、粉末タイプのつけ置き用洗剤も販売好調だ。
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台所用品などを手掛けるレック <7874>は、激落ち洗濯槽クリーナーなど清掃用品の販売が好調だったほか、おしりふきなどベビー・キッズ用品も売り上げが拡大した。今期もサニタリー用品は売上堅調であり19.3期通期も増収増益見通しだ。
クリナップ<7955>は、全国主要都市にある同社ショールームを中心に年末の大掃除を支援するための、「キッチンお掃除教室」を開催している。レンジフード、コンロ廻りを中心とした、「掃除の仕方」ノウハウの数々を提供して、悩み解決の手助けをしている。
その他、ライオン<4912>の住宅用洗剤をはじめ、エステー<4951>の家庭用手袋、小林製薬<4967>、ユニチャーム<8113>などのマスクが必須となるだろう。
大掃除と同時に普段はできない家具の配置入れ替えや配置換えを行う家庭もあろう。
DCMホールディングス<3050>、島忠<8184>、コメリ<8218>などのホームセンターでは、掃除や収納といった関連製品の売上増が期待されるだろう。
大掃除は製品力をチェックする絶好の機会だろう。大掃除をしながら投資アイデアを探ってみるのも良いかも知れない。
また、投資ポートフォリオの大掃除を手早く済ませて、新しい年を迎えて欲しい。