世界保健機関(WHO)から日本が「排除状態」にあるとの認定を受けたはしかの感染が国内で拡大している。
3月20日にはしかと診断された台湾からの旅行客を発端に、沖縄で断続的に患者が増えている。
4月に入り、沖縄県内で患者数が70人を超えるなど余談を許さない状況である。
また、埼玉の10代男性に感染確認され、愛知県内でも患者が相次いで確認されている。
はしかは、感染力が強く患者と同じ空間にいただけでも感染する。空気感染する分、インフルエンザの数倍感染力が強い。
国立感染症研究所は、「旅行者が増える大型連休にリスクが高い」として、ワクチン接種の記録の確認などを呼びかけている。
はしかの流行を、先取りして株式市場では関連銘柄が注目が集まりそうだ。
予防ワクチン関連や感染予防のマスク関連、手洗いうがいなどを扱うウイルス対策銘柄にも妙味がありそうだ。
予防ワクチン関連銘柄では、
武田薬品工業(4502)東証1部
国内製薬トップ。乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」を取り扱う。はしか予防接種のグローバル展開プログラムを国連財団と連携し活動している。
チャート出典:ストックウェザー株式会社
田辺三菱製薬(4508)東証1部
三菱ケミカルの傘下。麻疹・風疹混合ワクチン「ミールビック」を取り扱う。2019年には取り扱いワクチン全体を2〜3割増産予定。
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第一三共(4568)東証1部
製薬大手で国内3位。はしか生ワクチン「北里第一三共」を取り扱う。ベトナムで「麻しん(はしか)」と「風しん」の混合ワクチンの国内製造を支援。
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予防マスク関連では、
ウイルス対策のナノファイバー使用マスクの小津産業(7487)、飛沫ウイルス対策「超立体Rマスク」のユニ・チャーム(8113)、医療用衛生材料を扱う川本産業(3604)などがある。
この他、ウイルス対策関連では、消毒用アルコール、ハンドソープを扱うニイタカ(4465)、消毒剤やうがい薬のイワキ(3095)など関連銘柄は多岐にわたるだろう。
はしかの潜伏期間は10〜12日程度。今後、大型連休で人の往来が増え、感染が拡大する恐れがある。
予防接種を受けるなど対策をしっかりしていきたい。
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