新元号を4月1日に事前公表する方針を明らかにした。
また、改元は皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に行う。
元号が切り替わると、多くの印刷物が刷り直しとなるため、印刷物を手掛けている印刷会社に大きな経済効果があるとの思惑買いが入ると期待されている。
そのほか紙幣や硬貨の更新も必要になることから、紙幣や硬貨の製造に携わる企業も新元号関連銘柄として物色対象となるだろう。
コンピューターシステムの改修など直接的な特需に加え、国民的な慶祝ムードの盛り上がりが想定される。
ペーパーレス化が進んではいるものの、行政機関や銀行などでは依然多くの書類が使用されており、前回の改元時と同様に、改元に伴う書類の差し替えによる特需から印刷業界には恩恵が期待される。
新元号に関連してまずは、印刷関連銘柄で注目すべき銘柄を紹介しよう。
関連銘柄としては、改元に伴う書類などの更新需要が見込める印刷関連の
凸版印刷<7911>、
大日本印刷<7912>の大手2社は幅広い分野での活躍が見込まれるだろう。
さらに注目したい銘柄は、
共立印刷<7838>は、出版物やチラシ、カタログなどの印刷業務を行っている。書籍や雑誌などの出版印刷を事業の柱にし、アート性の高いカレンダーには定評がある
共同印刷<7914>だろう。
光村印刷<7916>は、一般的な商業印刷やビジネスフォーム、出版印刷などのほか、新聞の受託印刷も扱っている中堅の印刷会社だ。
野崎印刷紙業<7919>は、商業印刷のほか、包装資材や紙器・紙工品、ラベル印刷、情報機器関連製品なども手掛けている。
図書印刷<7913>は、書籍や雑誌等の出版印刷を事業の柱にしている。
オフセット印刷用写真製版の大手である
光陽社 <7946>は、DTP製版と印刷の一体受注を促進している。アルバム、図書館製本の大手である
ナカバヤシ <7987>、
東京機械製作所 <6335>は新聞輪転機メーカーとしては最古参。
カワセコンピュータサプライ <7851>は商業印刷のほか、請求書等の印字などの情報処理、さらには発送作業の受託までを手掛けている。
一方で、紙幣や硬貨に刻印する元号の変更などに伴い、通貨を認識するメカニズムの改修需要で恩恵が想定される
日本金銭機械<6418>は、紙幣識別機や硬貨計数機などの貨幣処理機大手だ。硬貨・紙幣処理機で国内シェア5割強を占めている
グローリー<6457>、投票用紙分類・計数機器でシェア断トツ。貨幣処理機にも強みのある
ムサシ<7521>にも注目したい。
株式市場では「連想買い」「ご祝儀買い」といったことが頻繁に起きている。まさに、この関連銘柄は連想買いだろう。