株式投資を行なう人にとって、株式市場のニュースなどで夏場によく耳にするキーワードのひとつに「サマーラリー」という言葉がある。投資家の間ではよく知られているアノマリーだ。
夏休み前に優良企業の株を買いだめするために、7-9月の時期は株価が上がりやすいというアノマリーだ。これを「サマーラリー」と言う。
夏の時期に物色されやすい銘柄がある。5月〜6月は時期的に「夏」と呼ぶには少し早いが、株価は未来を織り込むものと言われている。
夏のテーマ株(サマーストック銘柄)を仕込むには最適な時期とも言えるだろう。
今年の夏も暑いという予測も出ている、暑さに対する体調管理もさることながら、働く人にとっては「体臭」が気になる季節であろう。
最近よく耳にする言葉の1つに、スメルハラスメント、あるいはスメハラと呼ばれるものがある。
つまりニオイによるいやがらせの話題をよく耳にするようになった。
「たかがニオイ」と侮ってはいけない。
嗅覚は視覚より直接的な感覚であるだけに、より強く不快感を感じるケースがあるからだ。
長時間嗅いでいると本人がそのニオイに馴染んで気がつかないことが多くあり、あまり意識せずに周囲に迷惑をかけることが少なくはない。
女性も気をつけよう。実は香水がスメハラの原因の一つだからだ。
スメハラ対策をするといっても、一体自分のどんな臭いが迷惑をかけているのか、そこは職場の周りの人の反応などに敏感にならないと分からないものだろう。
周囲がニオイに気づいたとしても、本人にそれを伝えることはまずないことから、問題は深刻化するばかりだ。
ニオイも口臭、体臭、加齢臭に香水、洗剤のニオイまで、人によって「いやだ」と感じるニオイは多種多様にある。そこで現在では、できるビジネスマン(女性も含めて)の間では、最低限のニオイ対策を取る人が増えているという。
デオドラント市場は平成25年には500億円、毎年拡大傾向にあり伸び続けている。
ニオイの元となる菌の増殖を防ぐ抗菌性や消臭機能を付加した機能性肌着や、口臭防止製品などへの注目度も高まっている。
これからの暑い時期、サマーストック関連銘柄には注意が必要だろう。
スメハラ対策関連銘柄
デオドラント関連では、
マンダム<4917>
男性向けデオドラント『ギャツビー』『ルシード』ブランドを展開。
18年3月期の連結経常利益は前期比13.2%増の92.6億円。19年3月期は前期比0.4%増の93億円を見込む。 3期連続で過去最高益を更新する見通しで3期連続増益になる。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
ロート製薬<4527>
男のニオイも徹底ブロックする「デ・オウ」ブランド。頭髪だけでなく、脇の下に直接塗るだけの製品を展開。
インバウンド需要や米国、アジア向けの伸びなどから収益環境は良好。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
花王<4452>
メンズビオレ、8×4などを展開。
「汗ニオわせないZ プロジェクト」を掲げるなどデオドラント市場に力を入れている。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
その他、女性向けデオドラント関連では、資生堂<4911>、ライオン<4912>、コーセー<4922>などが上げられる。
衣類関連では、
グンゼ<3002>
汗をかいても貼り付きにくい「DRY&COOL」など、紳士肌着YG展開。
5月14日付けで、決算を発表し、18年3月期の連結経常利益は前期比38.9%増の64.4億円に急拡大した。 19年3月期も前期比8.6%増の70億円に伸びる見通しとなった。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
その他、消臭機能繊維「ムッシュオン」を展開している東レ<3402>、クールインナー「アイスタッチ」のミズノ<8022>などが上げられる。
口臭防止製品では、「ブレスケア」の小林製薬<4967>などが注目であろう。
海外では「熱さまシート」や「アンメルツ」などが人気であり、 18年12月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比11.6%増と好調である。
国内家庭用品事業の売上の成長は持続しており、中国人向け認知度上昇でヘルスケアのインバウンド人気も継続している。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
スメハラは誰もが加害者になる可能性がある。
まずは自分自身を見直してみては・・・
体臭や口臭はすぐに完治できるものではないが、対策をしておいて損はないだろう。
地球温暖化などによる猛暑日の増加や節電によるオフィスの設定温度の上昇なども引き続き想定される。
今年も、臭いを気にする男性向け(女性も含めて)の商品を始めとして、様々な需要にあったより効果の高い商品の開発を進めることで、デオドラント市場の更なる拡大が期待され株価も評価されるだろう。
サマーラリーとは逆に、夏場に株式相場が盛り上がらないときなどは「夏枯れ相場」がある。
こういう株式用語を知ることで株式関連のニュースがより深く理解できるので、株式ニュースや株取引の際に気になる用語をEimei.TVで調べてみると投資がより楽しくなるでしょう。
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