知っていますか?NISA落とし穴!

知っていますか?NISA落とし穴!
損をしているのに課税されることがある


これが最も語られていない落とし穴になります。

NISAは非課税期間が限定されています。

NISAは、2014年以降2023年までは新たに5年間の非課税口座が利用可能ですが、それ以降は新たに設定することはできないため、最も長期に運用したとしても、2027年には運用が終わってしまいます。

その際、保有している金融商品を売却しない場合には、他の課税口座に移行することになりますが、移行後の当該金融商品の取得価額は、移行時の時価とされています。

そして、これが大きな問題なのですが。

移行時の時価が当該金融商品の取得価額になるため、移行時に100万円で取得した金融商品が70万円に値下がりしていた場合、移行後の取得価額は100万円ではなく70万円となり、時価が100万円に回復した時に売却すると、差額の30万円は利益とみなされ課税されてしまうのです。100万円で購入したものを100万円で売却しただけなのに、です。

これらのことから言えることは、NISAは、利益が生じるような投資にはメリットがあるのに対して、損失が生じるような投資においては、通常の課税口座で行う投資よりもデメリットが多いという注意点が存在します。

現在、政府の方針として「貯蓄から投資へ」という流れがあり、また金融機関による顧客の囲い込みのため、NISAについてメリット(投資から利益が発生する場合)のみが強調されすぎていて注意点が無視されているように感じます。

従って、利用する際には、制度のメリットだけではなく、デメリットもきちんと理解したうえで、自らに合った投資をされることをお勧めします。

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