株式投資は、将来の予測に賭ける知的利殖法だという見方があります。

しかもそれは、だれの力を借りるわけではなく、あくまでも自分ひとりの判断によるという大前提です。

人にとって、自分自身の判断や決断ほど苦手なものはない。たとえ最初から聞く気はなくとも、他人に意見を求めようとする。心の負担を減らし、自分の考えを正当化しようとするためです。逆にいえば、自分の判断に自信がなく、したがって希望的観測にすがりついている姿が浮き彫りされてくる。そこで、この格言が生まれています。

【今日の格言】


■買いたい弱気売りたい強気
「買いたい弱気」とは、上げ相場で本音では買いたいと思っていながら、少しでも安く買いたいがために、下がるのではないか」と弱気な希望的観測を持つこと。

逆に「売りたい強気」とは、本音では売りたいのだけど、少しでも高く売りたいので、「まだ上がるのではないか」と強気な希望的観測を持つこと。

何れの場合でも、売買のタイミングを逃して、結局逆目の相場に転じた後に手を出して損をすることになりかねません。

"買うと決めたら買う"、"売ると決めたら売る" ことが大事であるという人間心理を表した格言です。

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