相場概況(前引け)
1037円高、初の5万円台 海外勢の先物買い加速
東京株式(前引け)=1037円高、初の5万円台 海外勢の先物買い加速

 
27日午前の日経平均株価は大幅に続伸し、前引けは前週末比1037円71銭高の5万0337円36銭だった。上げ幅は一時1100円を超え、
 
前週末の米株高を引き継ぎ朝方からハイテク主力株を中心に買いが流入、先物への大口買いを絡め日経平均はフシ目の5万円ラインを大きく上回って前場の取引を終えた。
目先高値警戒感は拭えないものの、高市早苗内閣の高支持率なども拠りどころに政策期待の買いを引き寄せている。あすに予定されるトランプ米大統領との日米首脳会談を前に、政策テーマが再燃する動きとなっている。また、企業の決算発表本格化を控え、好業績が期待される銘柄を物色する動きも活発だ。
 
米利下げ観測を受けた前週末24日の米株式相場の上昇や米中対立の緩和期待を追い風に、リスク許容度が高まった海外勢などの買いが優勢だった。海外投機筋による株価指数先物への買いも加速し、日経平均を一方的に押し上げた。
 
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均とハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数はともに最高値を付けた。24日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想に届かず、米国の利下げを正当化する内容と受け止められ、主力株が軒並み高となった。27日の東京市場でも日経平均先物の急伸を映し、アドバンテストや東京エレクトロンなどの半導体関連や、ソフトバンクグループ(SBG)などの値がさ株がそろって上昇した。
 
市場では「投機筋による先物買いの影響は大きいが、米関税政策の不透明感が和らぐなかで日経平均構成企業の予想1株当たり利益(EPS)は改善傾向で、企業業績の裏付けも伴ってきている」との見方があった。
 
後場の日経平均株価は、買い優勢の展開となるか。初の5万円台に到達した後も高値圏での推移が続いているが、売り材料に乏しいなかで買い手優位の状況が続こう。そのほか、
今週は国内主要企業の決算発表のほかにも、注目イベントが数多く予定されている。個別物色主体となりがちな決算発表シーズンではあるものの、イベント次第でマーケット全体の変動幅も大きくなる可能性があろう。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合、日米首脳会談、米中首脳会談などの動向を見守っておきたい。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは52.03ポイント(1.59%)高の3321.48だった。JPXプライム150指数は続伸し、23.76ポイント(1.66%)高の1454.33で前場を終えた。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆1462億円、売買高は9億4983万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1476と全体の9割を占めた。値下がりは118、横ばいは20だった。
 
業種別では、精密機器、非鉄金属、証券・商品先物取引業などを筆頭に、東証全業種が上昇した。
 
個別ではソフトバンクグループが断トツの売買代金をこなし株価も上昇、キオクシアホールディングスの上げ足も目立つ。アドバンテストが買われ、フジクラも活況高。川崎重工業も上値を追った。第一稀元素化学工業が値上がり率トップに買われ、アステリア、東洋エンジニアリングも急騰した。TDK、ファナック、ダイキンも上昇した。
 
半面、信越化学工業が冴えず、住友重機械工業、中外薬、良品計画も値を下げた。安川電機も売りに押された。霞ヶ関キャピタルがストップ安に売り込まれ、KOAも急落した。
下げた。
 


 

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