相場概況(前引け)
大幅反発、米株高受けて買い優勢の展開
東京株式(前引け)=大幅反発、米株高受けて買い優勢の展開

 
24日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比657円51銭高の4万9299円12銭だった。
前日のNYダウが144ドル高と反発し、ハイテク株などが買われ、ナスダック指数も上昇した。これを受けて、日経平均株価は4万9000円台を回復してスタート。ソフトバンクグループが急反発したほか、半導体関連株が値を上げ全体相場を押し上げた。日経平均株価の上昇幅は一時700円を超え、21日につけた最高値(4万9316円)を上回る場面があった。TOPIXは最高値を上回り推移している。
 
米中対立懸念の後退などから前日の米株式相場が上昇し、日本株にも買いが先行した。米インテル株が2025年7〜9月期の決算発表後の時間外取引で大幅高となったのを受けて、値がさの半導体関連銘柄の上昇が目立った。
 
前日の米株式市場では主要3指数が上昇した。米インテルの7〜9月期の最終損益は7四半期ぶりの黒字となり、米時間外取引で大幅高となっている。東京市場ではアドテストや東エレクなどの半導体関連株に買いが入り、日経平均の上昇をけん引した。
 
日経平均は前日に600円超下落しており、反動で日本株には買いが入りやすかった面もある。足元の株高で投資家らの買い余力は高まっており、日経平均は朝方から徐々に上げ幅を拡大した。海外勢を中心に、半導体関連株などと比較して過熱感の薄いバリュー(割安)株や中小型株などにも資金を振り向ける動きがあったようだ。
 
後場の日経平均株価は、上値の重い展開となるか。為替が引き続き円安傾向を維持するなか、輸出関連株に対する買い圧力が継続する可能性がある。ただ、週末要因に加えて、来週から国内3月決算企業の上期決算発表が本格化することから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあろう。
 
 

 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは21.59ポイント(0.66%)高の3275.37だった。22日につけた最高値を上回った。JPXプライム150指数も反発し、10.42ポイント(0.73%)高の1433.74と、最高値を上回る水準で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆6158億円、売買高は10億4616万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は825。値下がりは704、横ばいは84だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、電気機器、サービス業などが上昇。下落は空運業、不動産業、食料品など。
 
個別銘柄では、アドバンテストやディスコ、レーザーテックが上昇し、キオクシアホールディングスが大幅高。ソフトバンクグループ(SBG)、フジクラ、JX金属、日立製作所、トヨタ自動車、TDK、リクルートも高い。
 
半面、IHIや三菱UFJフィナンシャル・グループ、任天堂が軟調で、ニデックが大幅安となった。中外薬や任天堂、ソニーグループも下げた。



 

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