相場概況(大引け)
5日ぶり反落 利益確定売り、朝高後下落
東京株式(大引け)=5日ぶり反落 利益確定売り、朝高後下落
【大引け概況】

14日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比55円13銭安の3万8128円13銭だった。
 
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朝方こそ日経平均がプラス圏でスタートしたが、その後はすぐに値を消す展開となった。前日の欧州株市場では独DAXが連日で史上最高値を更新したほか、米国株市場でもNYダウは構成銘柄の一角が暴落したことで安くなったものの、ハイテク株中心に物色意欲は旺盛、ナスダック指数は5日続伸しフシ目の1万9000台を回復した。エヌビディア<NVDA>が大きく買われたのをはじめ半導体セクターの上昇が目立ち、東京株式市場でもこの流れを引き継いで同関連株への買いが活発だった。一時140円あまり上昇した。
ただ、日経平均は朝高後に値を消しマイナス圏に。
利益確定目的の売りや戻り待ちの売りが優勢となった。下げ幅は一時330円を超えた。
外国為替市場でドル安・円高方向に振れたこともあって、自動車セクターへの売りを誘発し市場センチメントを冷やしている。後場は下げ渋ったものの、値下がり銘柄が1000を超え全体の63%を占めた。一方、売買代金は前日に続いて高水準だった。
 
日経平均は前日まで4連騰、東証株価指数(TOPIX)は15年9カ月ぶりの13連騰となっていた。外国為替市場で円相場は対ドルで一時、1ドル=146円台後半と円高・ドル安が進行し、トヨタなど輸出関連株の重荷となった。
 
市場関係者は「関税を巡る米中合意への市場の好感が一巡するなか、日米の関税交渉がまだまとまっていないとあって、日経平均は3万8000円台を上抜けるエネルギーはない。もっとも、為替が円高に振れたにもかかわらず、底堅い印象も持った」との見方を示した。
 
米中貿易摩擦への懸念が後退し、それを織り込む形で相場も値を上げただけに、ここからさらに上値を目指すには新たなきっかけ材料が必要だろう。徐々に上昇ピッチが鈍ってくれば、目先はボックス相場に突入する可能性が高そうだ。決算発表がピークを迎えていることで積極的に手掛けづらいところであり、まずはピークを通過する週末に向けての押し目狙いのスタンスになろう。
 



 


TOPIXは14営業日ぶりに反落した。終値は8.85ポイント(0.32%)安の2763.29だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反落し、6.06ポイント(0.49%)安の1219.86で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆4483億円、売買高は22億6098万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1033。値上がりは570、横ばいは30だった。
 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、医薬品、精密機器などが下落。上昇は銀行業、非鉄金属、鉱業など。
 
個別では、決算発表と同時に大規模な自社株消却と自社株買いを発表した丸井Gが大幅高となったほか、好決算が材料視されたネクソンが急騰し年初来高値を更新。また、フィラデルフィア半導体株指数の上昇を受けて、売買代金で群を抜いたディスコが急騰したほか、アドバンテスト、ソシオネクスト、スクリーンHD、レーザーテックなど半導体株も総じて上昇。フジクラ、ソフトバンクグループ、IHIなども買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも強い動き。ブイ・テクノロジー、グンゼがストップ高に買われ、三井松島ホールディングスも値幅制限いっぱいに買われた。ネクソンが急騰、第一工業製薬も大幅高、日本道路も値を飛ばした。
後場入り後は、決算や自社株買いなどが材料視されてSMC、ソニーグループが買われた。
 
一方、今期純利益予想が17%増となったが市場予想を下回ったことからニトリホールディングスが下落したほか、ホンダも今期純利益予想が市場予想を下回ったことで売られた。このほか、トヨタ自動車が下落、任天堂、ファーストリテイリングも値を下げた。決算がネガティブ視されて、カシオ、出光興産、ニチレイも売られた。また、安川電機はMSCIから除外がネガティブ視されて大幅反落。日本製鋼所、三井化学、ヤマハ発動機、トヨタ自なども下落した。後場入り後は、決算がネガティブ視されていすゞ、SUBARUが一段安となった。






 

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