東京株式(大引け)=続伸 437円高、権利取り狙いの買い
【大引け概況】
26日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比437円63銭高の3万9568円06銭だった。
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目立った売買材料に欠けるなか、東京市場は小動きで取引を開始。前日終値水準でスタートした日経平均は、連日のトヨタ自動車の上昇が追い風となったほか、先物の買い戻し観測などを背景に上げ幅をじりじりと広げる展開となった。プライム市場の売買代金は3.8兆円台とクリスマス期間らしからぬ商い活況となり、日経平均は12月17日以来の3万9600円手前まで上昇するなど高値圏で取引を終えた。
12月期決算企業の期末配当や優待の権利付き最終売買日を迎え、権利取りを狙った個人投資家などの買いが優勢だった。小動きで始まった後、短期筋による株価指数先物への買いが断続的に入り、日経平均は一方的に上げ幅を拡大した。自己資本利益率(ROE)目標を引き上げるとの期待が高まっているトヨタが連日で急伸したことも、投資家心理を上向かせた。
前日25日はクリスマスの祝日で主要な欧米市場が休場だったため、海外投資家の参加は少なかったとみられる。目新しい材料も乏しかったが、一部の投機筋による上値追いを狙った先物買いが、薄商いのなかで相場全体を大きく押し上げる結果になったとの見方も聞かれた。
市場関係者は「今回の年末年始は東京株式市場の休場が長く、短期筋が売りの持ち高を解消するための買い戻しを入れていたほか、海外勢による損益通算を目的とした売りが前週までに一巡し、あく抜け感が出たことも上昇に弾みをつけたようだ」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸した。終値は32.92ポイント(1.20%)高の2766.78だった。JPXプライム150指数は続伸し、16.44ポイント(1.36%)高の1229.55で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆8817億円、売買高は19億6895万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1294。値下がりは297、横ばいは52だった。
業種別株価指数は33業種すべて上昇し、輸送用機器、非鉄金属、卸売業、鉄鋼、機械、小売業が上昇率上位になった。
個別銘柄では、Jフロント・リテイリングが9-11月期決算を材料に年初来高値を更新。三越伊勢丹HD、高島屋も買い優勢となった。また、昨日伝わったROE20%目標が引き続き材料視されてトヨタ自が買われたことが刺激材料となり、三菱自、日産自、ホンダ、日野自動車、マツダ、SUBARUなど自動車株が総じて上昇。ソフトバンクグループ(SBG)やアドバンテストが高い。ダイキンやファナック、フジクラも上昇した。
このほか、フジクラ、デンソー、ダイキン、富士電機などが買われた。
一方、サイバー攻撃によるシステム障害発生を発表したJALが売られた。また、しずおかFG、あおぞら銀行など銀行株の一角も弱い。このほか、オークマ、ソシオネクスト、中外製薬、エーザイ、オリンパスなどが下落した。ニトリHDや楽天グループが下落した。
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