NY株/欧州株概況
続落267ドル安、46年ぶりの9日続落
【市況】続落267ドル安、46年ぶりの9日続落

17日のNYダウ工業株30種平均は9日続落し、前日比267ドル58セント(0.61%)安の4万3449ドル90セントで終えた。
9日続落は1978年2月以来、46年10カ月ぶり。2025年の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の不透明感が株価の重荷となり、幅広い銘柄に売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は380ドルに達する場面があった。
 
FRBが17、18両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利下げを決める公算が大きい。会合参加者が示す今後の利下げペースが重要な焦点となる。インフレが根強い上、17日に発表された11月の小売売上高が個人消費の底堅さを示す内容だったことから、市場では「来年の利下げ継続は難しい」(日系証券)との観測も一部で浮上した。
 
利下げが想定ほど進まないとの見方からゴールドマン・サックスなど金融株が売られ、ダウの下げ幅は9営業日で1500ドルを超えた。
 
FRBが18日に公表する政策金利見通し(ドットチャート)では25年の利下げ回数が前回9月に比べ少なくなるとの観測がある。市場では「あすのドットチャート公表やパウエル議長の記者会見を前に、株買いが入りにくかった」との見方もあった。

個別では、ユナイテッドヘルス・グループが連日で下げ、2.6%安で終えた。ゴールドマン・サックスやセールスフォース、エヌビディアも売られた。半面、コカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソン、ナイキは高かった。

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日比64.830ポイント(0.32%)安の2万0109.061で終えた。このところ上昇が目立っていたブロードコムは3.9%安となった。一方、アナリストが投資判断を引き上げたテスラは3.6%高で終えた。
NYダウ 43449.90 ( -267.58 )
S&P500 6050.61 ( -23.47 )
NASDAQ 20109.06 ( -64.83 )
米10年債利回り 4.400 ( +0.009 )
 
NY(WTI)原油 70.08 ( -0.63 )
NY金 2662.0 ( -8.0 )
VIX指数 15.87 ( +1.18 )
 

【シカゴ日本株先物概況】
17日のシカゴ日経平均先物は下落した。2025年3月物は前日比370円安の3万9255円で終えた。
NYダウ平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を翌日に控えて警戒感が高まる中、9営業日続落した。
この日は日米株式相場がともに下落し、シカゴ市場の日経平均先物にも売りが優勢となった。
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
39255 ( -145 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
39360 ( -40 )
 
( )は大阪取引所終値比







【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 
17日のFTSE100種総合株価指数は3日続落し、前日比66.85ポイント(0.80%)安の8195.20で終えた。17日発表の英雇用統計をきっかけに英国での賃金上昇圧力の根強さが意識された。英イングランド銀行(中央銀行)が利下げに動きにくくなるとの見方が、重荷となった。
 
FTSEの構成銘柄では、通期業績が想定を下回る可能性があると表明した流通大手バンズルが5.68%安と急落。小売り大手JDスポーツ・ファッションが2.77%安、広告大手WPPが2.66%安で続いた。一方、製薬大手GSKは1.06%高、大衆医薬品のヘイリオンは1.00%高、給食サービス大手コンパス・グループは0.64%高となった。




■ドイツ・フランクフルト株価指数
 
17日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日比67.44ポイント(0.38%)安の2万0246.37で終えた。18日以降に米国と英国で金融政策が発表される。先行きの金融政策を巡る不透明感から、積極的な買いが入りにくかった。午前は前日比で高く推移する場面があったが、17日の米株式市場で主要な株価指数が下げて始まるとDAXも水準を切り下げた。
 
個別では、化学品商社ブレンタークが3.80%安、エネルギー大手イーオンが3.21%安、医療機器のザルトリウスが2.90%安と売られた半面、商用車大手ダイムラー・トラックは2.39%高、総合電機大手シーメンスは1.37%高、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEは1.33%高で引けた。

 

■フランス・パリ株価指数

フランスでは主要な株価指数CAC40が小幅ながら4営業日ぶりに反発し、前日比0.11%高で終えた。製薬大手サノフィの上昇が目立った。欧州ステランティスなど自動車、エルメス・インターナショナルなど消費関連に買いが優勢だった。



 

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