相場概況(大引け)
395円高と3日続伸、半導体関連など買われ連日の最高値
東京株式(大引け)=395円高と3日続伸、半導体関連など買われ連日の最高値
【大引け概況】

12日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比395円62銭高の4万4768円12銭だった。連日で最高値を更新した。

 
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米利下げ観測を背景にした前日の米株式相場の上昇を追い風に、一段とリスク選好に傾いた海外投資家などの買いが優勢だった。値がさ株を中心とした上昇で一時は500円強高い4万4800円台後半と、次の節目である4万5000円を視野に入れる場面もあった。
 
前日の米株式市場は、NYダウが617ドル高と大幅反発し最高値を更新した。米8月消費者物価指数(CPI)の上昇率は市場予想と一致し米利下げに対する期待が強まった。ナスダック指数も最高値を更新した。これを受けた東京株式市場で、日経平均株価は買い先行でスタート。AI関連株物色の流れに乗り半導体株などが買われ、一時上昇幅は500円を超えた。
 
来週16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決まるとの見方が、引き続き日米の株式相場を押し上げている。米労働市場の悪化を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が年内に連続して利下げするとの思惑も買いを誘った。人工知能(AI)市場の成長期待も引き続き投資家心理を明るくしており、アドテストやフジクラに買いが続いた。
 
ただ、高値警戒感も強まるなか、午前10時頃には上昇幅は170円台に縮むなど、買い一巡後に伸び悩む場面があった。
しかし、後場に入り再び値を上げた。明日からの3連休を控えやや様子見姿勢も強まったが、結局3日連続で最高値を更新し取引を終えた。TOPIXも最高値となった。
 
値がさやAI関連の一部に買いが集まる一方、スクリンやディスコといった半導体関連の一角には売りが出た。キリンHDといった食料品や、陸運など内需関連でも下げる銘柄が目立った。相場の過熱感を意識した国内機関投資家などからは利益確定売りが出て、日経平均の上値を抑える場面もあった。
 
12日に算出を迎えた株価指数(日経平均)オプションと日経平均先物9月物の特別清算指数(SQ)値は、QUICK試算で4万5016円28銭だった。現物の日経平均は連日で最高値を更新したが、SQ値は上回らなかった。
 
 


東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。終値は前日比12.73ポイント(0.40%)高の3160.49と、連日で最高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸して7.27ポイント(0.54%)高の1364.13で終え、算出来の高値を約1カ月ぶりに更新した。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆5433億円、売買高は21億4014万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は778、値下がりは753、横ばいは88だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、電気機器、ゴム製品などが上昇した。食料品、鉱業、電気・ガス業などは下落。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやアドバンテストが連日人気で最高値に買われたほか、東京エレクトロンやキオクシアホールディングス、レーザーテックが上昇。フジクラやJX金属が高く、三菱重工業や任天堂がしっかり。ANYCOLORが急伸し、楽天グループ、リクルート、ファナック、豊田通商、ソニーグループも値を上げた。
 
 半面、ディスコが安く、古河電気工業やダイキン工業、イビデン、TDKが軟調。東京海上ホールディングスや日本郵船、三井金属、住友電工が値を下げた。コナミグループやアサヒグループホールディングスも下落した。





 

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