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落ち着きどころを探る展開か |
5日の日経平均は、前日比455円45銭安の3万2775円82銭と大幅に3日続落して取引を終了。
「SQ週の水曜は荒れる」といったジンクスがあるが、今回は火曜に相場が大きく荒れた。4日の米国株は下げたものの、相場の変調を予感させるような動きを見せたわけではなく、むしろ健全な利益確定売りのようであった。
東京証券取引所が5日引け後に発表した、1日申し込み現在の2市場信用取引現在高(金額ベース)は、売り残高が前週比273億円減少の8861億円、買い残高が同394億円増の3兆8451億円となった。売り残高は4週ぶりに減少、買い残高は2週連続で増加し、信用倍率は前週の4.1倍から4.3倍に上昇した。
6日の日経平均株価の落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価は5日、大幅に3日続落し、一時25日移動平均線を割り込んだ。現地5日の米国株が反発するとの条件付きながら、下値支持線のひとつとみられていた同線を割り込んだことで、調整一巡感から戻りを試す動きも期待される。
ただ、「SQ(特別清算指数)値を算出する週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(説明のつかない法則)もあり、注意が必要だろう。値動きが軽い中小型株へ物色が向かう場面もありそう。
グロース株、特に半導体株は11月に大きく上げた分、短期的には上がり目には乏しそうだが、全体が半導体株の弱さに神経質に反応するようだと、12月には期待を持てなくなる。日経平均(5日終値は3万2775円)は25日線(3万2808円、5日時点、以下同じ)近辺で取引を終えており、ここで踏みとどまることができるかが注目される。
これより下には26週線(3万2456円)、13週線(3万2406円)、75日線(3万2319円)などサポートとなりそうな水準が結構多い。ただ、きょうレベルの下げがもう一発あってこれらを割り込んでしまうようだと、年末に向けてリスク回避の動きが加速する展開も想定される。
あすのスケジュールでは11月の車名別新車販売、11月の軽自動車販売など。また、東証グロース市場にQPS研究所<5595>が新規上場する。海外では7〜9月期豪国内総生産(GDP)、10月のユーロ圏小売売上高、ポーランド中銀の政策金利発表、カナダ中銀の政策金利発表のほか、11月のADP全米雇用リポートにマーケットの関心が高く、10月の米貿易収支、7〜9月期米労働生産指数改定値の発表なども注目される
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
35189.90 ボリンジャー:+3σ(13週)
34765.90 ボリンジャー:+3σ(26週)
34436.46 ボリンジャー:+2σ(25日)
34262.26 ボリンジャー:+2σ(13週)
33996.10 ボリンジャー:+2σ(26週)
33622.26 ボリンジャー:+1σ(25日)
33334.63 ボリンジャー:+1σ(13週)
33275.85 6日移動平均線
33272.27 均衡表転換線(日足)
33226.31 ボリンジャー:+1σ(26週)
32808.05 25日移動平均線
32775.82 ★日経平均株価5日終値
32708.48 新値三本足陰転値
32456.52 26週移動平均線
32406.99 13週移動平均線
32319.07 75日移動平均線
32195.88 均衡表転換線(週足)
32195.88 均衡表基準線(日足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32060.99 均衡表雲上限(日足)
31993.85 ボリンジャー:-1σ(25日)
31686.73 ボリンジャー:-1σ(26週)
31560.00 均衡表雲下限(日足)
31479.36 ボリンジャー:-1σ(13週)
31179.65 ボリンジャー:-2σ(25日)
3万3000円を下放れ、10月31日以来約1カ月ぶりに終値が25日移動平均線を下回った。パラボリックが陰転したことに加え、ローソク足は高値、安値、終値がそろって切り下がる黒三兵を示現して短期的な下落圧力の増大を強く示唆している。本日安値は10月30日安値から11月20日高値までの上げ幅の3分の1押しに相当する3万2748円40銭を下回っており、同期間の半値押し3万2195円87銭が次の下値抵抗線として意識されよう。
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