NY株/欧州株概況
83ドル高と8日続伸、マイクロソフト決算を好感
【市況】83ドル高と8日続伸、マイクロソフト決算を好感

1日のNYダウ工業株30種平均は8日続伸し、前日比83ドル60セント高の4万0752ドル96セントと4月2日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。8連騰は昨年5月以来。
 
マイクロソフトが前日の引け後に発表した2025年1~3月期決算は売上高と純利益がいずれも四半期として過去最高を更新。生成AI(人工知能)の開発基盤を提供するクラウド事業の売上高の伸びが前四半期から加速した。同社株は7.6%高と相場をけん引。AIで競合するエヌビディアも2.5%上昇した。また、メタ(旧フェイスブック)の四半期決算も堅調な内容で投資家心理の改善につながった。
 
ダウ平均の構成銘柄ではないが、メタプラットフォームズは4%あまり上げた。前日夕発表の25年1〜3月期決算と見通しが市場予想を上回った。米政権の関税政策による不透明感がハイテク銘柄の収益の重荷になるとの懸念が後退。マイクロソフトやメタの決算は「市場の心理改善につながり、リリーフラリー(安堵感からの相場上昇)を誘った」との声が聞かれた。
 
米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した4月の製造業景況感指数は48.7と前月(49.0)から低下したものの、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(47.8)ほどは悪化しなかった。景気懸念を一段と強める内容ではなかったことも、投資家心理を支えた。このところ関税政策を巡って新たな悪材料が出ていないことも、株買いを後押ししているとの見方もあった。
 
ダウ平均の上げ幅は430ドルほどに広げる場面があったが、買い一巡後は伸び悩んだ。米経済を巡る先行き不透明感は投資家心理の重荷となっている。1日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回った。2日に発表される4月の米雇用統計を見極めたい雰囲気もあった。ダウ平均は前日までの7営業日で2500ドルほど上昇した後で、主力株には持ち高調整の売りも出て、上値を抑えた。
 
個別銘柄ではエヌビディアと1日夕に決算発表を控えていたアマゾン・ドット・コムへの買いも目立った。キャタピラーやゴールドマン・サックスも高い。半面、ディフェンシブ銘柄には売りが優勢となり、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェン、メルクは下げた。1日に発表した四半期決算で売上高が市場予想を下回ったマクドナルドも安い。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比264.398ポイント(1.51%)高の1万7710.740(速報値)で終えた。3月27日以来の高値。アルファベットやブロードコムも買われた。
 
 



【シカゴ日本株先物概況】
1日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比680円高の3万6845円で終えた。この日は日米で株式相場が上昇し、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
 
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
36845 ( +295 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
36915 ( +365 )
 
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
1日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら14日続伸し、前日比1.95ポイント(0.02%)高の8496.80で終えた。明るい業績見通しを示唆した銘柄に買いが入った。1日の米市場で主要な株価指数が上げ幅を広げる場面があるのも、投資家心理を支えた。ただし、このところの相場上昇を受けて利益確定の売りも出やすく、上値は重かった。
 
消費者向けヘルスケア商品を手掛ける英ヘイリオンと、航空機エンジン大手の英ロールス・ロイス・ホールディングスに買いが集まった。ヘイリオンは1日、2026年からの中期的な調整済み営業利益の成長率について「1ケタ台後半」との見通しを示した。従来は売上高(為替変動などの影響を除くベース)の成長率目標である4〜6%を上回る程度としていた。ロールス・ロイスは、経済や事業の環境が見通しにくいなかで25年12月期の営業利益見通しを据え置いたことが好感された。
 
FTSEの構成銘柄では、保険会社セント・ジェームズ・プレイスが6.79%高、ホテル大手ウィットブレッドが5.78%高、投資信託会社ポーラー・キャピタル・テクノロジー・トラストが4.33%高と相場をけん引。一方、25年1〜3月期決算が前年同期比で減益となった金融大手ロイズ・バンキング・グループは2.65%安、食品・小売り大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは2.33%安、ロンドン証券取引所グループは2.28%安と売られた。





■ドイツ・フランクフルト株価指数


独仏は休場



■フランス・パリ株価指数


独仏は休場
 

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