相場概況(前引け)
205円高と続伸、権利取り狙いの買い
東京株式(前引け)=205円高と続伸、権利取り狙いの買い

 
26日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比205円96銭高の3万9336円39銭だった。
きょう前場は、寄り付きは売り買い交錯のなか日経平均が前日終値とほぼ同水準でのスタートとなったが、その後は先物主導で買いに厚みが加わり上値指向を強めた。朝方に3万9300円台に水準を切り上げた後は、いったん伸び悩んだものの前引けにかけて締まった。前場はこの日の高値圏で取引を終えている。
前日の欧州株市場や米国株市場がクリスマスで休場だったこともあって海外投資家の参戦が限られ、商いは低調が続いているものの、日本株は米国株などと比較して相対的な出遅れ感が強く、押し目買いニーズが活発化している。業種別では自動車株への買いが目立つ。
 
12月期決算企業の期末配当や優待の権利付き最終売買日を迎え、権利取りを狙った個人投資家などの買いが優勢だった。小動きで始まったが、その後は上値追いを狙った株価指数先物への買いもみられ、日経平均は次第に上げ幅を広げた。トヨタの連日の急伸も投資家心理を上向かせた。
 
前日25日はクリスマスの祝日で米国のほか、英国やドイツなども休場だったため、海外投資家の参加は少ないとの見方が多い。今週に入って売買は減少傾向にあり、24日は東証プライムの売買代金が今年最低を記録した。薄商いで目新しい材料は乏しかったが、権利取り狙いの個人の買いで株価が押し上げられるとともに、一部の投機筋による先物買いも巻き込みながら騰勢を強める展開となった。
 
個別物色も活発だった。トヨタは25日午後に「自己資本利益率(ROE)の目標を2倍の20%に引き上げる」と報じられた。好感する買いが連日で入り、トヨタ株は約5カ月ぶりの高値をつけた。25日に決算を発表したJフロントが上昇し、百貨店株全体にも買いが波及した。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは17.03ポイント(0.62%)高の2750.89だった。JPXプライム150指数は続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7478億円、売買高は9億5561万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は977。値下がりは592、横ばいは74だった。
 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、石油・石炭製品、非鉄金属、海運業などが上昇。下落は空運業、医薬品など。

 個別では売買代金首位のディスコが高く、フジクラ、ソフトバンクグループ(SBG)なども上値を追った。J.フロント リテイリングが9-11月期決算を材料に年初来高値を更新。三越伊勢丹、高島屋も買い優勢となった。また、昨日伝わったROE20%目標が引き続き材料視されトヨタ自動車が買われたことが刺激材料となり、日産自動車なども商いを膨らませ上げ足鮮明。は、三菱自、ホンダ、日野自動車、マツダ、SUBARUなど自動車株が総じて上昇。サンリオが買い優勢、三越伊勢丹ホールディングスも値を上げた。積水化学工業が大幅高を演じ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスも物色人気。このほか、フジクラ、デンソー、ダイキンなどが買われた。
 
半面、サイバー攻撃によるシステム障害発生を発表したJALが売られた。キオクシアホールディングスが下値を探り、楽天グループも軟調。宮越ホールディングスは大幅安、シードも下落した。また、しずおかFG、コンコルディア、ふくおかFGなど地銀株も弱い。
アドバンテストやソシオネクスが安い。オリンパスやセブン&アイが下落した。

 

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