相場概況(大引け)
5日ぶり反落 主力株に利益確定売り
東京株式(大引け)=5日ぶり反落 主力株に利益確定売り
【大引け概況】

17日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比111円89銭安の4万4790円38銭だった。
 
本日のマーケット動画 上書き用文字

過去のマーケット動画はこちら
 
きょうの東京株式市場は広範囲に利食われる地合いとなった。前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが反落しナスダック総合株価指数は相対的に強い動きをみせたものの、小幅ながら7日ぶり反落。上昇一服ムードが漂うなか、東京株式市場でもリスク回避姿勢が強まった。
日本時間あす未明に判明するFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を前に、積極的に買い向かう動きは見られなかった。ただ、日経平均は一部の指数寄与度の高い銘柄が上昇したことで、前引け時点ではプラス圏で着地していた。米株市場では半導体関連株の強さが目立ち、これが東京株式市場でも同関連株への買いを引き寄せる呼び水となっている。もっとも個別株は下げる銘柄が多く、プライム市場全体の78%の銘柄が安くなった。
 
前日のNYダウ工業株30種平均など主要株価指数が下落した。米株式相場が最高値圏で推移するなか、主力株の一角に持ち高調整の売りが出た。同じく最高値圏で推移する日本株にも、ソフトバンクグループ(SBG)やアドテストなど最近まで買われていたAI関連株を中心に利益確定や持ち高調整の売りが広がった。
外国為替市場で前日夕に比べて円高・ドル安が進んだことも輸出関連を中心に重荷となった。下げ幅は一時200円を超えた。
 
上昇に転じる場面もあった。前日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で最高値を更新し、国内の関連銘柄にも買いが波及した。出遅れが指摘された東エレクやディスコを中心に買いが入り、指数を押し上げた。午後に入ると、日本時間18日未明に結果が判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買を手控える動きが広がった。

注目の集まるFOMCでは0.25%の利下げはすでに織り込み済みで、0.5%の利下げも織り込む動きが出ていた。FRB姿勢が期待するほどハト派ではなかった場合には、高値圏にある日米株価はいったん材料出尽くし感から調整局面を迎える可能性がありそうだ。ただ、日本株の先高期待感は根強く、株価水準が切り下がれば押し目を拾う動きもみられよう。

 



東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落した。終値は22.53ポイント(0.71%)安の3145.83だった。JPXプライム150指数も5営業日ぶりに反落し、7.97ポイント(0.58%)安の1357.92で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆6178億円、売買高は20億7400万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1267と全体の8割弱を占めた。値上がりは312、横ばいは40だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、非鉄金属、保険業、その他製品などが下落した。上昇は空運業など4業種。
 
 
個別では、ソフトバンクグループ、アドバンテストが売りに押され、フジクラ、古河電気工業も安い。キオクシアホールディングスが大きく値を下げ、レーザーテック、リクルート、任天堂も冴えない。IHIが下落、日立製作所も見送られた。プロレド・パートナーズは値下がり率トップに売られた。TOKYO BASEも急落となり、井関農機、KLabも大きく下値を探った。パーク24の下げも目立った。
 
 半面、ディスコが活況高で続伸したほか、この日、売買代金でディスコをかわし首位となった東京エレクトロンが大きく上値を伸ばした。TDKやファーストリテイリングも堅調。ソニーグループがしっかり、KOKUSAI ELECTRICも買い人気を集めた。TDKも高い。ティラドがストップ高を指呼の間に捉える急騰を演じ、カルビー、GMOインターネットなども値を飛ばした。



 

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv