東京株式(前引け)=205円高と続伸、売り圧力弱くほぼ全面高
18日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比205円69銭(高の3万4583円29銭だった。
前日の米株式市場でNYダウは527ドル安と下落したことも警戒され、寄り付きの日経平均株価は小幅に値を下げてスタートした。ただ、下値には値頃感からの買いも流入し、売り一巡後はプラス圏に浮上した。特に中外製薬が急伸し、日経平均株価の上昇に寄与した。同社は米イーライ・リリーに権利を譲渡している肥満症薬候補の第3相臨床試験で有効性と安全性が示されたことが材料視された。肥満症治療薬の市場は拡大しており、今後販売に応じたロイヤルティー収入を受け取れば、業績貢献が期待できるとして買いが集まった。17日の米市場でイーライ・リリーは14%あまり上昇して取引を終えていた。
中外薬が大幅に上昇し、日経平均を1銘柄で124円あまり押し上げた。
海運や石油、小売りなどのセクターも上昇した。ただ、今晩の米国はグッドフライデーで休場となることもあり、やや様子見姿勢も強まっている。
東京株式市場は先回りでトランプ米政権の相互関税による悪影響を織り込み、株価水準を切り下げていたとあって、値ごろ感に着目した買いも入りやすかった。ただ、前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、値がさの半導体関連株の一角は売られた。
日本時間今晩の米株式市場は聖金曜日の祝日で休場とあって、市場参加者が少ないなかで材料の出た個別株を物色する動きが強かった。
一方、日経平均は朝方は下落して始まり、下げ幅は一時100円を超えた。前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が下落したほか、米半導体大手エヌビディアをはじめハイテク株の下げも目立った。この流れを引き継ぎ、値がさの半導体関連株の一角には売りが出て、日経平均の重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは20.11ポイント(0.79%)高の2550.34だった。JPXプライム150指数も続伸した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6681億円、売買高は7億3111万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1488。値下がりは130、横ばいは17だった。
個別銘柄では、三菱重工業やフジクラが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループやファーストリテイリングがしっかり。武田薬品工業や第一三共、アステラスが堅調。フジ・メディア・ホールディングスが急伸した。ニトリHDが上昇した。トヨタ、デンソー、川崎汽が買われた。
半面、ディスコやアドバンテスト、東京エレクトロンが安く、リクルートホールディングスやサンリオが軟調だった。
TDK、スクリンが下落した。資生堂や安川電も売られた。
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