相場概況(前引け)
4円高、一進一退続き方向感に欠ける
東京株式(前引け)=4円高、一進一退続き方向感に欠ける

 
22日午前の日経平均株価は小幅に反発し、午前終値は前日比4円92銭高の4万2615円09銭だった。
 
朝高後に下落に転じたが、その後は値を戻し小幅高での一進一退で推移。全体的に方向感に欠ける展開が続いた。
前日の米株式市場は、NYダウは152ドル安と3日ぶりに反落。ハイテク株などが軟調だった。東京株式市場は、小幅に値を上げてスタートし一時100円を超える上昇となった。
日経平均株価は前日まで3日続落していたほか、為替が円安基調にあることも好感された。ただ、上値は重く午前9時10分過ぎには270円を超える下落となった。
しかし下値には買いが入り売り一巡後は値を戻した。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に様子見姿勢は強い。銀行・保険株などが堅調な値動きとなっている。
 
前日夕に1ドル=147円台だった円の対ドル相場が148円台に下落し、トヨタやホンダなどの自動車株の買いを誘った。日米の長期金利の上昇を受け、三菱UFJなどの銀行株や東京海上などの保険株も上げた。
 
個人投資家による押し目買いも日本株の支えになった。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「米利下げ観測の高まりから中小型株が大きく上昇したこともあり、個人投資家の買い余力が高まっている」と話した。
 
後場の日経平均株価は、前場の動きを引き継ぎ、方向感に乏しい展開が予想される。米国株式市場の動向や為替相場、企業業績などが引き続き注目される中、投資家の慎重な姿勢が続く可能性がある。また、日銀の金融政策や国内経済指標の発表も、相場の方向性を左右する要因となるだろう。引き続き、外部環境や企業業績の動向に注視する必要があるだろう。



 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは13.39ポイント(0.43%)高の3096.34だった。JPXプライム150指数も反発した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9767億円、売買高は8億8777万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は843。値下がりは683、横ばいは93だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、電気機器、電気・ガス業、保険業などが上昇。化学、空運業、サービス業などが下落した。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)や東京エレクトロン、レーザーテックが高く、サンリオ、東京電力ホールディングス、KDDI、富士フイルムホールディングスが堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが高く、東京海上ホールディングスやゆうちょ銀行が値を上げた。ほか、ソニーグループや任天堂などが上げた。
 
半面、アドバンテスト、信越化学工業、や良品計画、キーエンスが安く、コナミグループ、リクルートホールディングス、ダイキン工業、ファーストリテイリング、ファナック、テルモが下落した。

 

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