相場概況(大引け)
99円高と続伸 朝安後上げに転じる、アドテストが押し上げ
東京株式(大引け)=99円高と続伸 朝安後上げに転じる、アドテストが押し上げ
【大引け概況】


30日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比99円19銭高の3万9513円97銭だった。

 
本日のマーケット動画
時間:00:01:39 容量:20.72M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

過去のマーケット動画はこちら
 
朝方は売りが先行した。前日の米国株市場で主要株価指数が軟調だったほか、個別にエヌビディア<NVDA>が再び下値模索の動きとなったことで、買い手控えムードが強かった。注目されたFOMCでは利下げは見送られたが、これについては事前に織り込まれていたものの、声明文がタカ派寄りであったとの見方が全体相場の重荷となりセンチメントが悪化した。
しかし、東京株式市場では前日に好決算を発表したアドバンテストが買い直され、これが起点となってその他の半導体主力株にもショートカバーを誘発、全体相場を押し上げる背景となった。その後は株価指数先物への買いも断続的に入り、上げ幅は200円に迫る場面があった。
午後に一段高となった後は再び伸び悩むなど不安定な展開で、3万9500円を上回る水準では利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかったとみられる。
 
外国為替市場では円高・ドル安が進み、円相場は一時1ドル=154円台前半まで上昇した。機械など一部の業種は売りに押され、相場の重荷となった。市場では「日米の金融政策決定会合が終わり、市場の関心がファンダメンタルズに移るタイミングなので、手掛けづらさから方向感に欠く展開だった」との声が聞かれた。
 
15時過ぎに伝わった日銀の氷見野良三副総裁の講演内容については、「足元では株式市場への影響は限定的」との受け止めが聞かれた。


 

 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は6.34ポイント高の2781.93だった。JPXプライム150指数も続伸し、0.68ポイント高の1227.88で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆4964億円、売買高は17億5908万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1093。値下がりは492、横ばいは54だった。
 
個別では、10-12月期営業利益が693億円で前年同期比2.6倍となり、通期予想を従来の1650億円から2260億円、前期比2.8倍にまで上方修正したアドバンテストが上昇したほか、サイバーエージも決算が材料視されて買われた。
ディスコ、東京エレクトロンなども買いが優勢だった。フジ・メディア・ホールディングスも上値追いが続いている。IHIが商いを伴い上値を伸ばし、ディー・エヌ・エーも上昇した。また、古河電工、住友電工、フジクラなど電線株も上昇。証券会社のポジティブなレポートでパナソニックHDも上昇した。このほか、住友ファーマ、ブリヂストン、東急、横浜ゴムなどが買われた。任天堂が高く、野村マイクロ・サイエンス、ノジマが急騰。NJS、プレステージ・インターナショナル、AREホールディングスなども値を上げた。
 
一方、為替が一時1ドル154円台前半、1ユーロが160円台入りするなど円高が嫌気されて、キーエンス、安川電機、マキタ,ダイキン、ファナック、日東電工、村田製作所、NECなど機械や電気機器関連銘柄の一角が売られた。このほか、SUMCO、ルネサスエレクトロニクスなど半導体株の一角も売られたほか、後場に入ると、決算発表を受けてJPXが売りに押された。ソフトバンクグループが軟調なほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない。FIG、ユーグレナ、ベステラなども安い。Appier Groupも大きく利食われた。
 






 

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv