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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。
 
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終値は前週末比135円04銭安の2万2261円76銭だった。
前週末の米株安を背景に朝方から売りが先行した。日経平均株価は一時プラス圏に浮上したが、総じて軟調な値動きとなった。円相場が111円台に入る場面もあり、為替の円高・ドル安基調が売り材料となった。
 
東証1部では売買代金が膨らまず、日経平均の値幅も午後は100円に満たなかった。値上がり銘柄数も6割を占め、指数寄与度の高い大型株に利益確定売りを出し、個別に小型株を買う動きが目立った。
企業の決算発表を前週に終えて目新しい材料が見当たらないなか、次第に売りに押される銘柄が増えた。東エレクなど電気機器セクターの下げが目立った。値がさ株の東エレクとファナックで日経平均を30円近く押し下げた。
 
市場からは「出来高が細り、仕掛け的な動きが出る可能性はあるが、おおむね上は5日移動平均線、下は25日移動平均線あたりで日柄調整になるのではないか。今週23日は日米ともに祝日(休場)で海外フローが減ってくる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落。終値は前週末比56.70ポイント安の1万5605.75だった。
 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落し、4.11ポイント安の1759.65で終えた。主力株への売りで日経平均やTOPIXは下落したが、時価総額の小さい銘柄で構成するTOPIXスモールは上昇した。
 
東証1部の出来高は14億5466万株、売買代金は2兆3496億円。騰落銘柄数は値上がり1263銘柄、値下がり700銘柄、変わらず74銘柄。
 
個別では、17日に今期業績の減益予想を発表したMS&ADに売りが続いた。同業大手のSOMPOも下げた。株価指数先物が主導する下落となり、京セラやファストリ、ソフトバンクといった指数への寄与度の大きい銘柄が安かった。SUMCO、旭化成やコマツも下落。
東エレク、SUBARU、昭和シェルはさえない。
一方、トヨタなど自動車株に買いが入った。アサヒが午後一段高で年初来高値を付けた。ソニー、クボタやキリンHD、住友電が買われた。日本郵政、NTT、イオンやOLCも高い。
 
東証2部株価指数は前週末比33.45ポイント安の6697.81ポイントと3日ぶり反落した。約6000億円の増資を発表した東芝が、既存株主の利益の希薄化を嫌気して売られた。
値上がり銘柄数は313、値下がり銘柄数は146となった。
 
個別ではボーソー油脂、価値開発、象印マホービン、ショクブンが年初来安値を更新。九州リースサービス、JTテクノロジーホールディングス、上村工業、ハブが売られた。
 
一方、東邦化学工業、ラオックスがストップ高。児玉化学工業は一時ストップ高と値を飛ばした。北陸電話工事、井村屋グループ、イーグランド、マイスターエンジニアリングなど16銘柄は年初来高値を更新。ぷらっとホーム、FDK、フジマック、土屋ホールディングス、松尾電機が買われた