きょうはリスクを取る動きが優勢だった。前日に日経平均は500円近い上昇をみせていたが、米株市場は長期金利上昇などを嫌気して主要株価指数が揃って反落したことで、きょうは目先筋の利食い圧力も観測された。
しかし、香港ハンセン指数が大幅高に買われたのをはじめ、アジア株市場が総じて強い動きとなり、これが投資家心理を支える格好に。今週2日(日本時間3日未明)に予定されるFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いは入らなかったが、先物主導のインデックス買いが全体相場に浮揚力を与えている。
日経平均は明確な方向感が出にくく、小幅に下げる場面もあった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を日本時間3日未明に控え、「国内勢を中心に売買を控えていた」との声があった。
一方、企業の決算発表が本格化しており、業績や収益見通しなどが材料になった。年間配当計画を積み増したJTや三井物に買いが集まった。半面、4〜9月期の業績が市場予想に届かなかった京セラが大幅安となるなど、個別株で値動きの大きさが目立った。今期の営業利益見通しを据え置いたトヨタは一時2%超下げた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、9.07ポイント(0.47%)高の1938.50で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆1220億円。売買高は12億3255万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は849、値下がりは911、変わらずは