米株高を好感した買いが先行したが、利益確定売りも出て、方向感が定まらなかった。
朝方は米国株高や円安を好感した買いが先行し、日経平均株価が前日終値を90円超上回る場面があった。しかし、前日まで急上昇した反動で利益確定売りも多く、次第に上値が重くなった。昼休みに発表された中国の貿易統計は好調な内容だったが、市場の反応は限定的。午後も、日経平均は前場の値幅内でのもみ合いに終始した。
海外勢などから株価指数先物に戻り待ちの売りや利益確定目的の売りが出た。
電気機器やゴム製品株などの値下がりが目立った。
市場では「戻り待ちの売りに押される格好となったが、2日間の上げ幅からすれば小幅にとどまった。好地合いのなか、売り物を消化しながら昨年12月初旬にもみ合いとなった2万1300円程度まで上値を試す場面もありそう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に3日続伸。終値は前日比3.58ポイント高の1万4125.43だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、0.48ポイント高の1589.81で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2598億円。売買高は13億4517万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は999、値上がりは1050、変わらずは78だった。