米追加経済対策をめぐって与野党協議が進展するとの見方を手掛かりに、買いが優勢だった。日経平均は朝方、9日に付けた年初来高値(2万6817円)を上回り、上げ幅は間もなく190円近くまで拡大した。
米バイオ製薬モデルナの新型コロナウイルス向けワクチンが近く認可されるとの期待も支えになった。幅広い銘柄が買われて取引が始まった。
ただ、直近の株価が大幅に上昇していた電子部品株を中心に当面の利益を確保する売りが目立ち、日経平均は午後にかけて伸び悩んだ。1ドル=103円40銭台まで円高が進んだことや新型コロナウイルス感染の拡大傾向が不安材料視された。
日経平均は伸び悩んでいるが売り急ぐ動きは見られない。今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、積極的な売買は見送られているようだ。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比38.08ポイント高の1万6147.92だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.78ポイント高の1786.83で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1404億円。売買高は11億1010万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1000、値下がりは1083でほぼ拮抗した。変わらずは99銘柄だった。