前日のNYダウ工業株30種平均の最高値更新が投資家心理を支えた。
寄り付きは、株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う技術的な要因から買いが優勢だった。
外国為替相場の円安・ドル高や中国・上海株の堅調も東京市場の株価にとってプラス要因となった。
ただ、設備投資関連株と位置付けられる安川電機が11日に2019年3〜5月期の大幅減益決算を発表したことで、市場参加者の間で製造業全般の業績不安が広がった。
このため、「非製造業の株式も含めて買いを手控える雰囲気が強まり、日経平均の上昇が阻まれた」という。
保険の不適切販売問題に揺れるかんぽ生命は時価総額が一時、1兆円を割り込んだ。
JPX日経インデックス400は小反落。終値は前日比15.84ポイント安の1万4025.36だった。東証株価指数(TOPIX)も小反落し、2.32ポイント安の1576.31で終えた。
12日は指数株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物(SQ)算出日だった。SQ算出に絡む取引は低調だった。SQ値は2万1742円57銭。
東証1部の売買代金は概算で1兆7891億円。3連休前で売買を手控える投資家が多く、9日続けて2兆円を下回った。
東証1部の売買高は10億2974万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は703、値下がりは1356、変わらずは91銘柄だった。