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【大引け概況】
12日の日経平均株価は小幅に続伸した。前日比42円37銭高の2万1685円90銭で終えた。
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前日のNYダウ工業株30種平均の最高値更新が投資家心理を支えた。
寄り付きは、株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う技術的な要因から買いが優勢だった。
外国為替相場の円安・ドル高や中国・上海株の堅調も東京市場の株価にとってプラス要因となった。

ただ、設備投資関連株と位置付けられる安川電機が11日に2019年3〜5月期の大幅減益決算を発表したことで、市場参加者の間で製造業全般の業績不安が広がった。
このため、「非製造業の株式も含めて買いを手控える雰囲気が強まり、日経平均の上昇が阻まれた」という。
保険の不適切販売問題に揺れるかんぽ生命は時価総額が一時、1兆円を割り込んだ。
 
JPX日経インデックス400は小反落。終値は前日比15.84ポイント安の1万4025.36だった。東証株価指数(TOPIX)も小反落し、2.32ポイント安の1576.31で終えた。
 
12日は指数株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物(SQ)算出日だった。SQ算出に絡む取引は低調だった。SQ値は2万1742円57銭。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆7891億円。3連休前で売買を手控える投資家が多く、9日続けて2兆円を下回った。
 
東証1部の売買高は10億2974万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は703、値下がりは1356、変わらずは91銘柄だった。

業種別株価指数(全33業種)は小売業、銀行業、化学が上昇し、電気機器、情報・通信業、医薬品は下落した。

個別では、前日に2018年9月〜19年5月期が増益だったと発表したファストリ買いを集めて上場来高値を更新した。ファストリ1銘柄で日経平均を70円あまり底上げした。
ソフトバンクG、NTTドコモはしっかり。トヨタが上げ、ホンダは小幅高。資生堂が高くHOYAやセブン&アイ、アサヒの上げが目立った。良品計画も値上がりしたほか、ユニゾHD買われた。
 
半面、安川電の売りが厚く、ファナックやSMC、キーエンスも下げ、村田製は軟調。アマダHD、DMG森精機などの機械株も安い。NTT、KDDI、塩野義や武田が売られた。バンナムHDも下落した。

東証2部株価指数は続落した。前日比22.28ポイント安の6680.08ポイントだった。
出来高1億3054万株。値上がり銘柄数は176、値下がり銘柄数は248となった。
 
個別では、子会社の暗号資産(仮想通貨)交換会社で仮想通貨の不正流出が判明し、仮想通貨の取引を含む全サービスを停止したと発表したリミックスポイントがストップ安となり、エヌリンクスは一時ストップ安と急落した。DNAチップ研究所、ビットワングループ、アスモ、ICDAホールディングス、北日本紡績が売られた。
 
一方、ゼロが一時ストップ高となった。三井住建道路、鉄人化計画、FUJIKOH、ブルドックソース、東邦化学工業など15銘柄は年初来高値を更新した。アライドテレシスホールディングス、アウンコンサルティング、昭和化学工業、あじかん、萬世電機が買われた。