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【大引け概況】
27日の日経平均株価は続伸した。終値は前日比148円26銭高の2万2467円87銭だった。2月5日以来の高値。
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 朝方は、26日の米国株高を受けて買い優勢で始まり、いったん2万2400円台後半に進んだが、直後に上げ幅を急速に縮小する場面があった。
 
19年3月期に大幅減益を見込む、指数寄与度の高いファナック <6954> の大幅安が重しとなり、2万2357円53銭(前日比37円92銭高)まで押し戻された。
その後は、株価指数先物買いを交えて盛り返し、後場終盤には一時2万2495円56銭(同175円95銭高)まで上昇した。なかで、好業績株物色が続き、指数を支えた面もある。
 
なお、日銀は27日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定(午後零時3分に伝わる)したが、事前予想通りで、相場への影響は乏しかった。
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比43.82ポイント高の1万5712.78だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、5.10ポイント高の1777.23で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3144億円と、3月23日以来の高水準だった。売買高は18億8212万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は983と、全体の約47%だった。値下がりは1019、変わらずは81銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、不動産業、ガラス・土石製品、石油・石炭製品の上昇が目立った一方、海運業、銀行業、証券・商品先物取引業などは下落した。
 
個別では、ソフトバンクグループが大きく買われたほか、キーエンスも値を飛ばした。任天堂が高く、ファーストリテイリングも上昇した。富士電機、東電HDの上昇も目立った。菱地所や住友不など不動産株も上げた。アドバンテストが値を飛ばし、京セラの上げ足も目立った。サンヨーホームズがストップ高配分となり、サイバーエージェント、ネットワンシステムズなども急伸。アンリツが上昇した。

 
一方、商船三井や川崎汽の下落率が大きかった。ファナックが急落、安川電機、アルプス電気が大きく値を下げ、ソニーも軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも安い。ディスコ、アクセルが大幅安。日立建機、クラリオンの下げも目を引く。日本ゼオン、日立金属なども下落した。
 
東証2部指数は前日比42.25ポイント安の7045.08ポイントと6日ぶり反落。
値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は262となった。
 
個別ではスリープログループ、スーパーバッグ、本州化学工業、川口化学工業、広栄化学工業など7銘柄が年初来安値を更新。フジオーゼックス、正興電機製作所、寺岡製作所、東亜石油、オーミケンシが売られた。
 
一方、SYSKEN、魚喜、ジェイ・エス・ビー、ジャパンミート、東京ボード工業など6銘柄が年初来高値を更新。セブン工業、ぷらっとホーム、西川ゴム工業、ミロク、エムジーホームはがに買われた。