掛かり材料に乏しいことから、日経平均は前日終値水準でスタート。本日の海外市場も、香港、オセアニア、英国、欧州市場がクリスマス休暇及びボクシングデーの祝日で休場となっていることから、積極的な売買は手控えられた。後場に3万3200円台を割り込む場面も見られたが、参加者が少ないこともあり下げ幅拡大は回避。大引けにまとまったバスケット買いが入ったとの観測もあり、プラス圏と取引を終えた。
半導体関連株の一角が強く、全体相場の押し上げに寄与したほか、前日に急落した海運株も堅調で投資家のセンチメント改善に貢献した。一方、空運株や鉄道株に売られる銘柄が目立った。
相場の方向性を決めるほどの材料に乏しく、一進一退の展開が終日続いた。クリスマス休暇で海外投資家などの参加も少なく、売買代金は連日で節目の3兆円を割り込んだ。
1日の日中値幅(高値と安値の差)は130円ほどと小幅にとどまった。年末が近く、休暇をとる国内の市場参加者も一定数いたため、売買は低調だった。日本時間26日の米株価指数先物は小高く推移し、休場明けの米株式相場が堅調に推移するとの期待もあって朝方に上昇する場面もあったが、ほどなく下げに転じて上値を追う雰囲気は乏しかった。
午後に入ると日経平均は下げ幅を広げる場面があった。年末年始の東京株式市場の休場期間中、米国など海外市場の相場が大きく動く可能性も警戒され、いったん持ち高を調整する売りが出たとの見方があった。午後にかけて日産自やスズキなど自動車株の一角が一段安となった。
全般は方向感の定まらない展開だった。こうしたなか、レーザーテックなどハイテク株の堅調な展開が安心感につながった。また、決算とあわせて1株を2株とする株式分割を発表したしまむらが買われるなど、物色意欲の強さもうかがえた。そのほか、グロース250指数が4営業日ぶりに反発しており、個人主体の年末高を意識した動きもみられた。