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【大引け概況】
12日の日経平均株価は小幅に続落し、前日比26円82銭安の2万1660円28銭で終えた。
 
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前日の米国株市場でNYダウが200ドルを超える下落をみせたこともあり、リスク回避ムードが強かった。
米国がシリアに対し軍事行動に出ることへの懸念が、全体相場の重荷となっている。アジア株市場が総じて軟調に推移したこともネガティブ材料で、明日にオプションSQ算出を控え、積極的な買いが入りにくかった。アジアの株安も重荷となり、機械や海運など景気敏感株が下落した。
 
ただ、海外筋など実需売り圧力は限定的であり、下値抵抗力も発揮した。個人投資家が中小型株などを中心に買いを入れて全体を支え、日経平均はプラス圏で推移する場面もあった。業種別には小売や食料品など内需セクターが相対的に強く、電機、機械などは売りに押されるものが目立った。
 
市場では「米中の貿易摩擦問題が市場に織り込まれつつあるようだが、シリアを中心とした中東周辺地域の先行き不透明な状況が長期化する可能性も、頭の隅に入れておきたい」との慎重な声も聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比65.01ポイント安の1万5207.76だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、6.78ポイント安の1718.52で終えた。
 
セクターでは精密機器、小売、食料品、鉱業、繊維、サービス、水産農林、その他製品がしっかり。一方でガラス土石、ゴム製品、海運、石油石炭、機械、非鉄金属、空運、電気機器が小安い。
東証1部の売買代金は概算で2兆1030億円と最近では低水準だった。
売買高は13億1062万株。東証1部の値下がり銘柄数は1181と、全体の57%を占めた。値上がりは796、変わらずは105だった。
 
個別では、11日に決算発表したイオンやコメダ、良品計画が大きく買われ、ファーストリテイリングも上昇した。メディアドゥホールディングスが値上がり率トップに買われ、トリケミカル研究所も大幅高。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが急伸、石川製作所も物色人気となった。エーザイやキリンHD、日野自動車、レナウンが買われた。
 
半面、ソニー、ファナックが軟調、東京エレクトロン冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループも売りに押された。ブリヂストンや住友鉱、JR東海が下落し、SUBARUや三菱電、京セラも安い。サイゼリヤが急落、プレナス、吉野家ホールディングスなども大きく下げた。ルネサスエレクトロニクスが安く、ローソン、新日本電工なども下落した。
 

東証2部株価指数は前日比34.85ポイント安の7019.89ポイントと3日続落した。
出来高8266万株。値上がり銘柄数は183、値下がり銘柄数は247となった。
 
個別では、ブルドックソース、石井食品、Oak キャピタル、プロスペクト、丸尾カルシウムなど21銘柄が年初来安値を更新。アイスタディ、岡本工作機械製作所、サイオス、ウェルス・マネジメント、日本パワーファスニングが売られた。
 
一方、クレアホールディングス、東京ラヂエーター製造が年初来高値を更新。ツインバード工業、富士通フロンテック、要興業、オプティマスグループ、メタルアートが買われた。