前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が上昇一服となったことを受け、足もとの利益を確定しようとする動きが優勢となった。前日に日経平均は先物を絡め700円を超える急騰をみせ、30年4か月ぶりの高値をつけていたこともあり、目先達成感からの反動も出やすいタイミングだった。東京株式市場があすから4日間の休場に入るのを前に、手じまい売りも出た。
ただ押し目買い意欲も強く、午後には上昇に転じる場面もあった。
年明け以降の上昇相場の継続を期待した押し目買い意欲も強く、後場には一時上昇に転じた。
市場では「年末の薄商いのなかで、日銀による上場投資信託(ETF)買いが相場を押し上げた」との見方もあった。午前の東証株価指数(TOPIX)は前日比0.67%安で、日銀がETFに買いを入れると相場がみている水準に達していた。
JPX日経インデックス400は6営業日ぶりに反落。終値は前日比133.46ポイント(0.81%)安の1万6341.80だった。TOPIXも6営業日ぶりに反落し、14.50ポイント(0.80%)安の1804.68で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9606億円。売買高は8億7819万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1507と、全体の約7割を占めた。値上がりは607銘柄、変わらずは73銘柄だった。