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【大引け概況】
大納会を迎えた30日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比123円98銭安の2万7444円17銭で終えた。
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前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が上昇一服となったことを受け、足もとの利益を確定しようとする動きが優勢となった。前日に日経平均は先物を絡め700円を超える急騰をみせ、30年4か月ぶりの高値をつけていたこともあり、目先達成感からの反動も出やすいタイミングだった。東京株式市場があすから4日間の休場に入るのを前に、手じまい売りも出た。
 
ただ押し目買い意欲も強く、午後には上昇に転じる場面もあった。
年明け以降の上昇相場の継続を期待した押し目買い意欲も強く、後場には一時上昇に転じた。
 
市場では「年末の薄商いのなかで、日銀による上場投資信託(ETF)買いが相場を押し上げた」との見方もあった。午前の東証株価指数(TOPIX)は前日比0.67%安で、日銀がETFに買いを入れると相場がみている水準に達していた。
 
JPX日経インデックス400は6営業日ぶりに反落。終値は前日比133.46ポイント(0.81%)安の1万6341.80だった。TOPIXも6営業日ぶりに反落し、14.50ポイント(0.80%)安の1804.68で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9606億円。売買高は8億7819万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1507と、全体の約7割を占めた。値上がりは607銘柄、変わらずは73銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)はパルプ・紙、鉄鋼、ゴム製品の下落が目立ち、上昇は空運業、海運業、証券・商品先物取引業など。
 
 
個別銘柄は、日本紙が下押し、日本製鉄やJFEが売られたほかエムスリー、エプソンやキヤノン、コニカミノルなども売りが優勢だった。ブリヂストンが安くトヨタ、ホンダや日産自も下げた。
 
一方で、ファーストリテが上場来高値を連日で更新し、川崎汽や郵船が上昇。JAL、ANAが高く、JTや味の素、ニチレイなども高かった。レノバは急伸した。
 
東証2部株価指数は前日比17.26ポイント安の6570.91ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は156となった。
 
個別では、SANEIが年初来安値を更新。電業社機械製作所、ファーマフーズ、オーケーエム、ビューティ花壇、リードが売られた。
 
一方、篠崎屋が一時ストップ高と値を飛ばした。YE DIGITAL、Abalance、旭コンクリート工業、瀧上工業、グローバルダイニングなど6銘柄は年初来高値を更新。梅の花、フレンドリー、児玉化学工業、アップルインターナショナル、クロスプラスが買われた。