続落で始まったものの、米国市場がレイバー・デーの祝日で海外勢のフローが限られ薄商いのなか、こう着感の強い相場展開が続いた。ただ、TOPIX型のインデックス売買が断続的に入ったことで、プラス圏を回復し、底堅さがみられた。
2日には一部報道で9月に予定されている米中貿易協議の日程調整が難航していると伝わったほか、中国は米国の追加関税措置を世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表。米中貿易協議の進展期待が後退したとの見方から、海外短期筋による株価指数先物の売りが先行した。
一方で、中国などアジア市場で主要株価指数が底堅く推移したことや、外国為替市場での円高一服などを背景に、海運や鉄鋼といった景気敏感株の一部に買いが入ったことが相場を支えた。
売買代金は約5年4カ月ぶりの低水準だった前日(1兆3299億円)とほぼ同水準にとどまった。
今週は主要な米経済指標の発表が相次ぐことや、2日の米国がレーバー・デーの祝日で休場となっており手掛かり材料を欠いており、連休明けの米株式相場の動向を見極めたいとの様子見ムードが強い投資家が多く、薄商いが続いた。
市場からは「下値抵抗力はついてきたが、上値も重い。米中問題は何ら変わらず、長期化の様相だ。ただ、少しずつは前進するとみられ、つれて相場も回復してくるだろう。当面は押し目買い、吹き値売りを続けるしかない」との声が聞かれた。